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北アルプス登山・槍穂高連峰 遭難事故多発

2017-10-14 21:20:52 | 山・火山

先月末の北アルプス登山。当初の計画では、北穂高岳から涸沢岳、奥穂高岳を縦走し、ザイテングラートから涸沢へ下山する予定だった。しかし、北穂から涸沢岳のルートは危険な岩場の連続で、毎年のように滑落して亡くなる人がいるようなところ、(母の介護をしている身ゆえ)無理はせず、南稜コースで涸沢へ下山することにした。(相方は残念がっていたが)おかげでゆっくり涸沢の紅葉を堪能することができた。

ところで、涸沢では夏季期間中、長野県警山岳遭難救助隊と北ア南部山岳遭難防止夏山常駐隊が待機している。小屋の前には、遭難の発生状況を伝える看板が立ててあった。見ると、槍穂高連峰では、今年7月から9月までのわずか2ヶ月間で11人もの方が亡くなっていた。あまりの多さにびっくりしたが、長野県警ホームページを見てみると、先週末からの三連休、北アルプスでは遭難が多発。10月3日には涸沢岳から北穂高岳へ縦走中の女性(34歳)が滑落して亡くなっていた。まさに(私が危惧していた)核心部といわれているところだ。

今年の山岳遭難件数は、既に昨年を超えている。中でも死者数が一番多いのが、槍穂高連峰。日本アルプスの名のとおり、美しさと険しさを兼ね備えた山ゆえ、多くの登山者が魅せられる。しかし、命あってこその登山。無理しないことを心掛けたい。涸沢に立てられた看板にあるように「あなたのたいせつな人たちが無事な帰りを待っています」だから。

 

 

涸沢の山岳救助隊が待機する小屋の前に立てられた看板(9月25日撮影)

 

 

 

 

 

 

 ここが分かれ道 (9月25日撮影)   

 

 

 

 

 

北穂~奥穂縦走ルート(写真右が涸沢岳、左は奥穂高岳 南稜稜線上から9月25日撮影) 

 

 

 

 

 

難所のメッカ(写真中央に奥穂高岳、その右にジャンダルム 中央下の赤い屋根が穂高岳山荘 同上場所から9月25日撮影)

 

 

 

《参考資料》

長野県警察山岳情報 長野県内の山岳遭難発生状況(10月12日更新)  

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