yamanba's blog

報道されない情報を発信します
気分転換に山の話題など

那珂川町・アウトドア拠点「五ケ山クロス」~ キャンプ場

2018-06-21 08:40:46 | 五ケ山ダム

東峰村からの帰路、久しぶりに坂本峠を通って五ヶ山へ。坂本峠からの下り坂、周囲は昔のままの風景が広がっていた。何とも懐かしく胸が躍るようだった。が、それも束の間、すぐに現実に引き戻された。木々の合間から「五ヶ山ダム」が現れた。(一瞬、ため息が出たが)気を取り直し、いつもの場所で定点観察をした後、那珂川町のアウトドア拠点、「五ヶ山クロス」で整備中のキャンプ場へ向かった。

途中、ダム湖が一望できる場所には看板が設置され、展望台(ポケットパーク)が完成していた。ここは原石山(コンクリートの原材料となった山)のあたりで、背振山もよく見える。そこから五ヶ山トンネルを通り抜けるとキャンプ場がある。見ると、管理棟はほぼ完成していた。ほかの施設はまだできていなかったが、施設の内容からして大した時間はかからないと思われる。予定では、常設テント場のほかにオートキャンプ場やペットサイトも備えられる。上部の沢から引き込んだ小さな川(せせらぎ水路)もつくられている。

ところで、キャンプ場のあたりは、桑河内(くわのこうち)と呼ばれ、かつて12~13世帯が暮らしていた。南畑ダムができるまでは、水田もあって稲作や炭焼が行われていたが、その後は農業・林業とも衰退していった。ここは五ヶ山ダム堤体の下側にあたるため、水没は免れた。しかし、山は大きく削られ、多くの木が伐採された。そこに法面をつくって植栽が植えられている。キャンプ場はその上にある。背振山や五ヶ山あたりの地質は、脆い花崗岩でできているため、土砂崩れが起きやすい。山を削ったところなどは言うまでもない。実際に数年前、この法面で小規模な土砂崩れが発生していた。今後、多くの人たちが集まるところだけに気になる。

那珂川町は10月1日の「那珂川市」誕生に向け、まちの魅力を町内外に広めようと「那珂川あそ部」と名付けたプロジェクトを始めた。「遊び」をキーワードに食や自然、文化など那珂川のアピールポイントを発信しながら、いろいろなイベントを開催する。今年秋には、「五ヶ山クロス」で音楽イベントも計画されている。「五ヶ山」の新たな歴史がここからはじまる。

※今回は、時間の関係で「親水公園」など他の施設へは行けなかったので、また次回

 

 

撮影日:2016.6.16

キャンプ場(仮称:桑河内ふれあい公園) ※来年3月1日オープン正式決定(2018.9.28更新)

 

 

 

 

 

まずは定点観測 前回観測時(今年3月)より約9m上昇(試験湛水目標水位まであと13.9m)※ダム併用開始は1年遅れ 

 

 

 

 

 

ビオトープに土が流れ込んでいる 大丈夫?

 

 

 

 

 

展望台完成(ポケットパーク)

 

 

 

 

 

看板も設置されて (今ならまだ国境石が見れるかも)

 

 

 

 

 

 展望台からの眺め ずいぶん水面が広がった

 

 

 

 

 

 正面にダムサイト公園(工事中)

 

 

 

 

 

ヤマハギ発見 (五ヶ山トンネル出入口付近)

 

 

 

 

管理棟と常設テントゾーン

 

 

 

 

 

フリーテントゾーン

 

 

 

 

 

桑河内大橋入り口 駐車場が整備されていた(写真右、法面上がキャンプ場)

 

 

 

 

 

五ヶ山あたりの地質図 ルーペ印のところがキャンプ場 ほとんどが花崗岩でできている(国土地位院 地質図Naviより)

 

 

 

《関連記事》

那珂川町「あそ部」が活動開始 地元の魅力「遊び」通じ発信(西日本新聞 2018.6.15)

 

《関連資料》

那珂川町HP。那珂川あそ部 

 

 



最新の画像もっと見る