山陽小野田市埴生の宇宙監視レーダー基地では、現在、4基目のレーダー設置工事が進んでいる。6基中3基が完成しているので、残り3基。これまでのペースからして、全てのレーダーが完成するのは5月~6月くらいではないだろうか。ちなみに、電源局舎はほぼ完成している。レーダー完成後、準備期間に半年くらいかかるだろうから、概ね、工程通りに進んでいるのではないだろうか。
そういえば、航空自衛隊の名称が変わる。昨年12月、政府は、宇宙領域での安全保障の重要性が増していることを踏まえ、昭和29年に発足した航空自衛隊の名称を「航空宇宙自衛隊」に変更することを決めた。これより先、2020年5月、宇宙ごみなど人工衛星にぶつかる危険がないかどうかレーダーで監視する「宇宙作戦隊」が航空自衛隊府中基地に発足し、昨年、第1宇宙作戦隊に改編。ここが、宇宙監視レーダー基地を遠隔運用する。また、人工衛星に対する電波妨害を監視する「第2宇宙作戦隊」も発足し、これらは「宇宙作戦群」と称されている。航空自衛隊の名称変更は、こうした流れに添うものと思われる。いずれにせよ、自衛隊には変わりない。
宇宙監視レーダー基地の運用開始まであと1年。有事の際にここで何が起こるのか、起きないのか。どういう影響が出るのか、出ないのか。(レーダーはかなりの迫力があるので)工事が進むにつれて、不安が増してきた。
撮影日:2023.2.1
6基中3基完成、現在は4基目を建設中(写真右端)
埴生IC出口正面から、写真左に電源局舎
※車内から撮影しているので画質が悪いです。
宇宙監視レーダー基地配置図(令和3年12月防衛省資料に加筆)
青く塗りつぶしたところが完成したレーダー
※これまでの工事の様子(写真集)はこちら。
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