コロナ禍のどさくさに紛れて進められている脊振山系の風力発電計画。10日夜中、この計画環境配慮書に対する意見書を必死に書いて、締め切り当日(11日)、ぎりぎりに大和エネルギーへ送ることができた。11日からしばらく山口に居たので気付かなかったが、12日の西日本新聞にこの計画についての記事が掲載されていた。そこで糸島市民有志による反対運動がはじまっていることを知った。
記事によると、想定区域の一つである糸島市の住民有志が「景観、自然、水源の破壊が懸念される」として、SNS上で計画反対を訴え、賛同を募っていたという。有志6人は今月11日に糸島市役所を訪ね、市長宛てに、民意に寄り添った対応を求める文書を提出、環境配慮書に対する300人以上の意見を事業者に送ることも報告していた。一方、もう一つの想定区域である唐津市では、今のところ動きはないようだ。
発電機の建設場所について、西日本新聞の取材に大和エネルギーの担当者は「基本的に唐津市側に設置することを考えている」と説明している。おそらく糸島市側には居住地があるからだろう。(そのあたりのことは意見書で指摘しておいた)唐津側には近くに居住地もなく、脊振山系南側は傾斜も緩やかで設置に好適だと考えているのだろう。しかし、そこは脊振北山自然公園のド真ん中。工作物の設置に関しては自然公園法や県条例などに基づく許可が必要になる。(簡単に許可は出さないと思うが)ここは佐賀県の良識が問われるところだろう。あとは唐津市民の関心が高まってくれればよいのだが。ともかく、美しい脊振を守るためにやれることはやっていきたい。
「(仮称)DREAM Wind佐賀唐津風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」縦覧より
風力発電設置想定区域 女岳(紫文字記入)を囲むように計画されている
自然公園のど真ん中 自然への挑戦か、、
糸島市民からの呼びかけポスター(高田 哲助さんface bookより)
脊振山縦走路が発電機だらけに、、
《関連記事》
・脊振山系に風力発電計画 糸島、唐津の県境 住民に反対活動も(西日本新聞 2020.8.12)
《参考》
・糸島市の市民団体「唐津―糸島の山の未来を考える会」薦田雄一代表face book