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糸島市「輝く小さな街」世界3位!~脊振風力発電はどうなる?

2020-11-17 16:57:57 | 脊振風力・ILC

久しぶりに明るい話題。英国を拠点とした世界的な情報誌「MONOCLE」が、人口25万人未満の街を対象とした「輝く小さな街」の2021年のランキングを発表、福岡県糸島市が世界3位に選ばれた。自然の豊かさ=玄界灘の恵みと新鮮で安全な農畜産物が手に入ること。生活の質が優れている=福岡市に隣接して都市生活も享受しやすいことなどが評価された。ちなみに、ランキング1位はポルトガルのポルト、2位はベルギーのルーベンだった。

糸島市は福岡市の西側に位置し、人口10万人の街。海と山に囲まれた風光明媚なところで、若い農業者や事業者、アーティストが多い。福岡市から近く利便性もよいことから、都市圏からの移住者が目立つ。同誌もそのあたりのところを評価しているようで、糸島暮らしを「素晴らしい選択」と推奨している。ここで、個人的に気になるのが「脊振山系風力発電計画」である。

同誌はランキング紹介のところで、芥屋にある立石山(標高210m)の山頂から見た糸島半島と玄界灘の写真を掲載し、自然の素晴らしさを伝えている。しかし、そこから南におよそ10kmのところ、脊振山地(浮嶽近く)で高さ160mに上る巨大な風力発電機(8基~10基)を設置する計画が進められている。当然のことながら、景観は全く違ったものになり、自然環境に与える影響も懸念される。

先月、佐賀県知事は事業者(大和エネルギー)に意見書を送っているが、その後は目立った動きはない。おそらく今、事業者が方法書などを作成しているものと思われる。そこで、佐賀県のホームページを見ると、県民から風力発電計画反対の意見が寄せられていた。県の回答をみると、風力発電機の設置場所は、脊振北山県立自然公園の特別地域と普通地域にまたがる区域で、設置に際しては、県立自然公園条例により特別地域では県知事の許可が、特別地域と一体的に風景の保護を図る必要がある普通地域では市町への届出が必要と書かれている。佐賀県側は唐津市、福岡県側は糸島市への届け出が必要となる。

今、糸島市は世界から注目されている。これで事業者のハードルも高くなったのではないだろうか。一方の糸島市はどのような判断をするのか。風力発電計画をすんなり受け入れるのか、それとも美しい景観を守っていくのか、、ますます目が離せなくなった。

 

 

下の写真2枚はいずれも立石山から見た糸島半島。

Itoshima, Japan(MONOCLE Bright lights, small cityより

 

 

糸島市観光協会「いこいこ糸島」より

美しい玄界灘の海岸線 

 

 

 

糸島市と脊振風力発電計画の位置関係(大和エネルギー縦覧資料に加筆)

 

 

 

《関連記事》

糸島市が「輝く街」世界3位に 「自然と都市生活を享受」国際誌が評価(西日本新聞 2020.11.13

 

《関連資料》

糸島市HP

 

 



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