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♪「三丁目の夕日」から10年、日本はどう変わった?
2枚目のDVDは井筒和幸監督の「パッチギ!」。井筒監督の日ごろの辛口&毒舌批評は痛快だが、果たして本人が作る映画はどうなの?と、興味があった。
京都の日本の高校生と朝鮮高校生の、抗争と友情、恋愛を軽妙に描いている。時は昭和43年、父さんは12歳の小学6年生だった。「三丁目の夕日」から10年が経ち、日本は完全に立ち直り高度成長を謳歌している。敗戦から20年以上経って、良くも悪くも我が国の復興に重要な役割を果たしたアメリカに対する反撥や、政治家への不満も溜まりつつあった。
そんな日本の状況のなかで、高校2年の松山は朝鮮高校のブラスバンドでフルートを吹くキョンジャに一目惚れする。松山はギターを一生懸命練習して猛烈アタック。二人はお互いに引かれ合いながらも、国籍の壁に翻弄され戸惑う。「もしも私とあなたがお付合いをして、将来結婚することになったら、松山君は朝鮮民族になれる?」このキョンジャのことばに、松山は狼狽する。
主人公の松山が歌う「イムジン河」は南北朝鮮の分断の悲哀を歌っているが、最も近い隣国同士の日本と韓国・朝鮮の間にも深い河が流れている。その溝は当時も今も埋まっていない。映画は最後はハッピーエンド(を予感させる、その後結婚できただろうか)。でも実際にはそううまくは行かないんだろう。先日、韓国出身のタレントのユン・ソナが韓国人と婚約を発表した。「日本人男性ではダメだったのですか?」の質問に、「朝からキムチやニンニクを食べる習慣に日本人の男性は合わせられますか?(要旨)」と答えたそうだ。そうだよな。
全編に流れる「イムジン河」「悲しくてやりきれない」、そしてエンディングテーマの「あの素晴らしい愛をもう一度」・・・。懐かしさが胸を打つ。
話しは全く変わるが、キョンジャ役の沢尻エリカちゃんは本当に可愛いね。「1リットルの涙」や、今やっている「タイヨウのうた」も良いけれど、2年前の18才のこのときは初々しさがあって良い。チマチョゴリ姿が眩しいね。う~ん、やっぱり父さんはロリコンか・・・!?