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呑む気オヤジ/病窓より望む蔵王連峰便り

訳アリで山暮らしから都会に戻ったオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

「パッチギ!」

2006-08-16 | 映画(DVD)の話
パッチギ! (HD-DVD)

ハピネット・ピクチャーズ

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♪「三丁目の夕日」から10年、日本はどう変わった?
2枚目のDVDは井筒和幸監督の「パッチギ!」。井筒監督の日ごろの辛口&毒舌批評は痛快だが、果たして本人が作る映画はどうなの?と、興味があった。
京都の日本の高校生と朝鮮高校生の、抗争と友情、恋愛を軽妙に描いている。時は昭和43年、父さんは12歳の小学6年生だった。「三丁目の夕日」から10年が経ち、日本は完全に立ち直り高度成長を謳歌している。敗戦から20年以上経って、良くも悪くも我が国の復興に重要な役割を果たしたアメリカに対する反撥や、政治家への不満も溜まりつつあった。
そんな日本の状況のなかで、高校2年の松山は朝鮮高校のブラスバンドでフルートを吹くキョンジャに一目惚れする。松山はギターを一生懸命練習して猛烈アタック。二人はお互いに引かれ合いながらも、国籍の壁に翻弄され戸惑う。「もしも私とあなたがお付合いをして、将来結婚することになったら、松山君は朝鮮民族になれる?」このキョンジャのことばに、松山は狼狽する。

主人公の松山が歌う「イムジン河」は南北朝鮮の分断の悲哀を歌っているが、最も近い隣国同士の日本と韓国・朝鮮の間にも深い河が流れている。その溝は当時も今も埋まっていない。映画は最後はハッピーエンド(を予感させる、その後結婚できただろうか)。でも実際にはそううまくは行かないんだろう。先日、韓国出身のタレントのユン・ソナが韓国人と婚約を発表した。「日本人男性ではダメだったのですか?」の質問に、「朝からキムチやニンニクを食べる習慣に日本人の男性は合わせられますか?(要旨)」と答えたそうだ。そうだよな。
全編に流れる「イムジン河」「悲しくてやりきれない」、そしてエンディングテーマの「あの素晴らしい愛をもう一度」・・・。懐かしさが胸を打つ。

話しは全く変わるが、キョンジャ役の沢尻エリカちゃんは本当に可愛いね。「1リットルの涙」や、今やっている「タイヨウのうた」も良いけれど、2年前の18才のこのときは初々しさがあって良い。チマチョゴリ姿が眩しいね。う~ん、やっぱり父さんはロリコンか・・・!?

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「ALWAYS・三丁目の夕日」

2006-08-16 | 映画(DVD)の話
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版

バップ

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♪懐かしき昭和30年代!あの頃はみんな好い人だった・・・
夏休み中に、観たかった映画をまとめて観ようとDVDを何枚か借りてきた。4枚借りてきて、まずは「ALWAYS・三丁目の夕日」から観た。
父さんが30年近く読んでいた「ビックコミック・オリジナル」に連載している西岸良平の漫画を映画化したものだ。大ヒット作品なので、ご同輩諸君も内容はご存知だろう。昭和33年の東京で活き活きと生活する庶民の物語だ。父さんは昭和31年生まれだから、この物語の「世界」は多少ずれてはいるものの、ほとんど知っている。懐かしい情景だ。
西岸良平の漫画には、悪人は一切出てこないので、この映画にも「好い人」ばかりが出てくる。みんな好い人過ぎてちょっと物足りないところもあるが、そこはお話しだから良しとすべし。「あの頃」は、敗戦から10数年が経ち日本中に漸く活気が満ちてきた時期だ。みんなが元気に前向きに、必死に生きてゆこうとしていたのだと思う。
でも映画の中では、そんなポジティブなところだけでなく、借金に苦しむストリッパーや、私生児として親と暮らせない子供、空襲で妻と愛娘を亡くした町医者なども登場する。まだまだそういう戦後の混乱の影響なども残っていたに違いない。それでもみんなで力を合わせて頑張って、一緒に幸せになろうという気概があったのだろう。あの時代は、単なるノスタルジアだけでなく今の日本人がなくしてしまった「何か」が、間違いなく残っていた。「いい映画だね」と素直に言える作品だ。
コメント (3)
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