先週末にシュナイト・バッハ合唱団の「ドイツ・レクイエム」を聴きに行った。
月並みな言葉しか出てこないが、「良かった!」の一言。
《ブラームス=ドイツ・レクイエム》
・日時:2008年4月5日(土)
・場所:東京オペラシティコンサートホール
・指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
・演奏:シュナイト・バッハ合唱団/管弦楽団
・ソロ:平松英子(S) トーマス・バウアー(Br)
宗教曲を得意とするマエストロ・シュナイトの真骨頂だ。
ラテン語の場合が多い「レクイエム」だが、ブラームスはドイツ語の歌詞を自ら聖書から選び出し曲を付けたという。
当日のパンフレットにもあるが、一般的な「レクイエム=鎮魂歌」と比べると、死者への慰め、救い、希望が込められている。
訳詩を読めば、死の世界に臨む者の「苦悩を癒す」のではなく、死者に希望を与える曲であることが理解できる。
なんと素晴らしいレクイエムだろう!
僕は1~2楽章で段々心が沸き立ち、第3楽章でウルッと来た。
そしてクライマックスの第6楽章では、もう溢れ出る涙を止めることが出来なかった。
モツレクもヴェルレクも良いけど、僕はブラレク(=ドイツ・レクイエム)が好きだなぁ。
合唱がとても良かった。
中心になる固定メンバーはいるのだろうが、基本的に公演ごとに団員を募集しているアマチュア合唱団だ。
それにしては?迫力もあるし、発声も均質でドイツ語の深みも十分だ。上手だなぁ!
そしてソロ陣もBravo!特にバリトンのトーマス・バウアーは、ちょっと見ると髭面のトム・クルーズのような甘いフェースだが、その大柄の体躯から溢れる声は、まさに浪々としている。
やっぱり日本人とはちょっと違うな。
演奏はシュナイト・バッハ管弦楽団と銘打っているが、実際はほぼ?神奈川フィルのメンバーだ。
当然コンマスは「俺様・石田」(俺様の話はまた今度)
もう随分聴きなれた神奈フィルの演奏、安心して聴いていられる。
石田率いる弦は華麗で敬虔だし、木管は主の懐に包まれるように温かい。金管は神々しい神聖な響きを醸し出す。
そして演奏はいつのもの通り、マエストロの主への祈りで静かに静かに幕を閉じる。
こんな演奏を度々聴けるなんて、本当に幸せだ。
マエストロ、ありがとう!
そして・・・
素晴らしいコンサート後は、いつものように参集したメンバーと美酒を酌み交わす。
本日のメンバーは、Yurikamomeさんとその友人Kさん、そしてYokochanさん。
新宿ということもあり、三丁目の「富久」にご案内した。
相変わらず話が弾み、お酒が進む。
あぁ~そうだ、僕は明日「第九」の本番。みんな「そんなに呑んで大丈夫?」と気を遣ってくれた。
「大丈夫!喉に潤滑油を注しているようなもんだ、はははぁ~!」
結局、翌日は当然の如く二日酔い・・・。
なんで呑兵衛は節制が利かんのかねぇ・・・。アル中の一歩手前だな・・・。
素晴らしいブラレクに、3丁目の店に、素適な時間を過ごすことができました。
今日は飲まないぞ、と心に誓いながら、気が付くと晩酌してる自分が情けないです。
お互い、やむを得ないですな。
もし、音楽がなかったら、酒だけの人生になっていたかもしれません。それこそ、恐ろしいです・・・・(笑)
そこにクラシック音楽があるからこそ格調も高く(?)、多少酔っ払っても許されるわけであります(??)
でも呑みながら音楽の話題に花を咲かせるなんて、なかなか良い趣味ですよね!
(自画自賛、ナルシスト・・・)