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横山功
昭和54年9月9日浅草生まれ
武蔵野美術大学卒 三児の父
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裏庭の子たぬきと、土について(やや長文)。
いきもの環境
/
2014-06-09 17:13:30
今朝、息子を幼稚園に送りがてら 新居の庭の鉢植えを見ようと
自転車を出したら、ぴょんっ と何か落ちた。
この雨の数日間唄いつづけていたアマガエルのうちの一匹だ。
もしも巡り逢えたら、新しいうちの庭に連れて行こうと思っていたので、
つかまえて、いちごのパックみたいな容器に入れて息子とともに向かう。
着いてフタを開けると、ぽーんと跳んでメダカと小えびの睡蓮鉢にダイブしてから
家の壁を伝ってどこかへ去った。居着いてくれると嬉。
だけどその前に、もっと驚くこともありました。
物置の下が掘り返されてて、おそらくそこから出て
隣の家と塀の間の細い空間にケモノが歩いている。
黒っぽくて、ドブネズミかなと思って覗いたら
なんと、タヌキの子が3匹。子犬っぽい感じです。
物置の下の穴は、大雨の時に避難していたのでしょう。
親は見かけませんでしたが、
以前、メダカの鉢を置いた翌日に何者かの糞(木の実など色々混入)が
水に落ちていたので、ようやくその正体が分かった。
もともとの住人であるし、尊重して共存していきたい。
ミニトマトを植えるところを探すと、
裏庭は日蔭氣味なので
表側の家と塀の間、30~40cmの幅に
ドクダミばかりの茂っている所がよいかと。
ちょっと伸びれば日が当たる。
どくだみは多年草のため、根ごと抜いてから
そこにミニトマトを植えるが、この庭は
全面に小石が敷かれている。石は適度にあったほうが
土の酸化を抑制する。それでも多すぎるので、
ある程度は取って他の位置に集めておく予定。
土に窒素分があれば、それをたんぱく質として
茎や葉は作られるが、日が当たらないと光合成ができず
でんぷんや糖が足りず勢いに欠け、実もならない。
窒素の元は、雨水、窒素固定植物の根粒菌、生葉、それを食う生きものの糞、
死骸、人為的な肥料(ヌカ、油かす、硫安など)。
基本的に、そこに豊かな生態系ができて生きものがいっぱいいれば
窒素分はこと足りよう。窒素過多も問題なので、
適度に雑草と共存するくらいでちょうどよい。
土の微生物が窒素分を分解してイオン化の(水に解けた)かたちが
植物の根に吸収されるので、その微生物が棲みよいように
保湿(雑草によるガード、枯れ草や落ち葉、セダム)や
酸性雨の中和(土表にだんご虫の死骸や貝殻、卵の殻)、
微生物の燃料となる炭素(枯れ草や落ち葉の層)があるとよいが、
要するに、それは様々な動植物が共生している豊かな生態系に他ならない。
耕起:雑草(一年草の根っこ)がたがやす
肥料:虫や鳥の糞を常時微生物が分解して生み出す
ならば、雑草の繁れる原っぱに野菜の種を蒔いて
うまく実るかというと、周りの雑草の丈が高いと
野菜の葉の光合成不足になり、葉はある程度伸び広がれど
実はならないことになる。
また、ヨモギなど多年草が根付いている場合は
土中の根が分解されないために土が固く締まっているのと、
多年草は枯れ草があまり出ないし、虫もそれほど食べないので
窒素分が少ない。多年草は春から夏にめきめきと生長する
必要がないので、体を作る材料の窒素分が少なくても平氣。
だから、原っぱの一部を畑にするなら
まずそのエリアの多年草を根ごと抜く。
ススキやヨモギ、ミント、どくだみなどの
強力な多年草がなくなると、そのうち一年草が生えるので
それは抜かず、中程度の丈にハサミや鎌で切るだけにする。
そこに、マメ科の種を蒔いて土中の窒素分をふやす。
マメが伸びてきたら、日が当たるように
周りの雑草(一年草)は、やや低めの丈に刈っておく。
雑草にはバッタなど虫が来て、そこにカマキリや
トカゲ、鳥が訪れて糞などの窒素分も増える。
それを分解する微生物も増えるが、その燃料となる
炭素として、ハサミで剪定した雑草が生きるので
刈った草はその場に放置しておくと、微生物のエサ兼
保湿に富んだ棲みかとなる。
そういう感じに土ができてから、野菜の種を蒔く。
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