買い物で隣町まで行くのに、息子も新しい自転車で同行した。
まだ1年生とはいえ、しっかりした感性を持っているわけで、
同行二人は心づよい。
いつもは川沿いの、手前の道を行くのだが、
借りていたパーマンのDVDを返すために、橋を渡ってから
向こう側の道を進むことになった。
レンタル屋より先は、ほとんど通ったことのない未知の道。
まず右手に、パン屋さんを発見する。
坂を下りたら、左手にインドカレー屋。
その先には、生地などの手芸用品の店。
こんなすてきな道だったとは。
こっとらへん多摩地区は東京の郊外も郊外だから、
駅の周辺の町と、また次の駅周りの町との間は、
基本的に閑散とした静けき道となっている。
大げさにいえば旧満洲国のように、ハルビンの街があって、
次の街まではほぼ野っ原。そしてハイラルの街が突然現れるような。
都心は駅間も狭いし、町と町が間断なくつながっているから
浅草生まれの私にとっては、こんなことが新鮮だったりする。
町を過ぎるとだんだん建物の数と高さ、そして街灯が減り、
畑や林が増えて、蛇やタヌキ等妖怪の棲み家に置き換わる。
その中にぽっつらと、カクレンボツボツと、嬉しな店や
ヒットスポットが在る。
遠くまで探険に行くのは面倒っちい。
実はすぐ近所の通りや住人にこそ、
興味深くて新しいものが待ってる。
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