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よく、日本には戦術はあるが戦略がない、なんて聞いて久しいが、
個々のウー/マンパワーともいえる戦術や忍耐・集中力があっても、
戦略=システムが糞味噌だから、
心身と時間の無駄な消耗が引き起こされやすい。

システムにはよく、自動化、標準化、見える化などが言われる。
どれもコンピュータの中だけの話ではなく、実生活の様々な
場面で応用できる。

自動化は、例えばグッピーと一緒に、オトシンクルスという魚や石巻貝を
一緒に飼うことで、苔を食べてガラスをきれいに保ってくれること。

標準化は、会報などを作るときに、タイトル、文章、写真の
位置や大きさや書体などを定めたフォーマットを決めておくことで、
後は内容を流すだけで相応のものが即出来上がる。
自由のために必要な制約ともいえる。
また、ネジや管の径を揃えることで、メンテナンスに汎用性が生まれる。

見える化は、本来は見えないデータを表面化することでもあるが、
他にも、持ち忘れたくないものを玄関の前に置いて
物理的な障壁とすることで氣がつくようにするのも1つだろう。

僕は、忘れぽいから見える化はよく使う。
風呂敷のサイズをある程度決めておくのも標準化といえる。

裏庭の野菜くずは、暖かい季節は虫が食べるが、
真冬はメジロや雀が食べて片付けてくれる。
そのために、土に埋めないようにしている。これも自動化だ。

システムとは、心を込めるところにきちんと心を集中させるため、
他の部分の効率を高めて労力を減らすこと。
それがシステムの存在意義。

そして、集中力を高めて没頭できるようにするのが
最も重要なシステムともいえるが、
それは、持ち場から動かずに作業できる環境だろう。

例えば、紙で工作するのに、
紙は隣の部屋、ハサミは2階から、のりは友達から都度借りる、という
状況では、てんで進まないだろう。

必要なものを、手の届く範囲に置けば、無駄に動き回らずに
はかが行く(はかどる)。

これは当たり前のようで、様々なことに当てはまる。

僕が風呂敷を作るとき、日暮里に住んでいたら仕入れがしやすい。
今はネットで買える時代だけど、実物に触れて得られる
情報とはレベルとラベルの差がある。

よい布に出逢ったら、まとめて買うておくとよいな。

ともあれ、必要なものを近くに固めて、余計な移動を減らすこと、
あたしはこれを、仮に「不動化」と名づけよう。

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