ふろしき王子のブログ◎
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今日は、新浦安の公民館でふろしき講座です。
浦安は大好きな街。



好きなバンド「漁港」があり、
幼い頃は実家浅草に、浦安から自転車で魚屋さんが来ていた。
山本周五郎さんの『青べか物語』もバイブル。
現在の新浦安やディズニーランドがある埋め立て地は、
元々は江戸川河口の広大な三角洲で、
ヨシに覆われた湿地と干潟が広がり、
濱栗の産卵場、昔はカワウソまでいたという、
生き物の楽園だったそうな。

砂濱は消えたけれど、そんな海濱の面影は、端々から皮膚で感じる。
街路樹のマテバシイ、明るい陽射し、かすかな潮の香り、
そして市場に行けば、元漁師さんの大きな声や
貝剥きの達人おばちゃんにも会えたりする。

以前は陸の孤島と呼ばれ、街を流れる境川で
米を研いだり洗濯をしている写真も、ついふた昔前のこと。

海岸線は変わってしまったが、記憶の力で、この東京湾を
より美しくしていきたい。

汚染の原因は、はじめは工事廃液、今は家庭排水といわれているが、

昨今問題が表立ってきた、築地市場移転先の
豊洲の地下水汚染にみられるように、

元々そこにあったガス生産工場からの汚染は、流れる地下水から
検出されるのは、それが毎日海へ染み出ていることになる。

以前は、石炭に薬品を使って都市ガスを作っていた。
副産物として重金属や有害化学物質が生じた。

汚染は重層的で根深く、東京湾の浄化はに、オリンピックの予算を
返上して全てつぎ込んででも本氣で取り組まなけば、
食物連鎖で子孫にも禍根を遺す。

母なるふるさとの海への親孝行が、今取り組むべき
最大の使命・責任であるとつよく思う。

浦安という場の持つポテンシャルを、
美しく、人にも生きものにも優しい、
海濱の再生へと向けたら、世界の手本となり、
ディズニーランドをしのぐほどの観光地ともなるだろう。

ヨシを繁らせ、それによる広大な表面積の隙間を、
環境浄化する土着の微生物の居場所てして目覚めさせ、
他、家庭排水や護岸の作り替えなど
多方より1つの夢へ向かって歯車を組み合わせる。

こどもが安心しておよげる、生きものいっぱいの東京湾の
復活。

僕にとって東京湾といえば、
1.浦安(ハマグリ)
2.船橋(三番瀬。ヘルスセンター)
3.大森(海苔)
4.稲毛(潮干狩り)
5.木更津(最後の楽園?)
6.羽田(穴子)
7.木場
8.葛西
9.検見川
10.横濱
のような連想があって、やはり
潮干狩りからテーマパークに変わった浦安は、ひとつのシンボルなのです。
しかし、あらゆる街に、同等の価値が潜んでいるので、
あるものを発見し引き出す作業が
これからの時代は求められるでしょう。

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