シギ・チの世界に足を踏み入れたのは5年前の春。
枯野の猛禽をテーマにしている私は、一種一個体の生態形態とそれを取り巻く環境の三本柱を基本に鳥たちと向き合っている。シギ・チも珍鳥を追わず、一種づつ三本柱を基本に積み上げていこうと考えている。オバシギは昨年の春にも出会っている。この時の飛翔は無心でシャッターを切ったと思う。
撮影を邪魔され、バカたれがーと心で騒いでいるようではろくな写真は撮れない。パソコンを入れ替え、今までよりは大きく見える画像の中でも、鳥たちがバカたれがーと言っているような顔をしている。
若い時、空手を10年修行したとき「自分には厳しく、人には優しく」を教えられたことを忘れていたのか。鳥に優しく人にも自然にも優しく、この気持ちがないと共感、感動を与える絵は撮れない。フィールドに出れば我を出さず、優しい気持ちを忘れなければいいチャンスを与えてくれるであろう、この飛翔写真のように。
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