鶴・いしい&あき

野鳥観察してます

オオカラモズ なぜヒバリの頭だけ

2014-01-31 19:54:00 | 鳥撮る
   
オオカラモズのヒバリ捕食のシーンに出会った。ヒバリの頭部を食するだけであとは隠すわけでもなくそのまま丸出しのまま置いて飛び去り、近くの竹棒の上などで高い位置に止まり昆虫類等「飛び降り捕食」をしていて殆ど残したヒバリには執着がない。挟んだりひっかけたりするはやにえ行動ができなく諦めたと解釈したが・・・

オオカラモズはなぜ頭だけを食ってあとはそのままにして飛び去ったのだろうか と疑問に思った。この件も研究者に問うてみた。腹部や赤いものはタンパク質で、鳥の脳の神経細胞の絶縁体はミエリン脂質で脂肪分に覆われていて栄養価が高くオオカラモズもこの脂肪分が目的だったのだ、との解答。捕食者たちも知っての行動で正にこれが生きるということか。

ミエリン ミエリン脂質ってなんじゃいとパソコンを開く。一素人がただ生態を追っているだけなのに、オオカラモズを通して神経科学の世界を覗いてしもうた。pencilset




ヒバリを挟んだりひっかけたりするところがなく、趾は使わず
嘴だけで時間をかけ苦労をして頭だけを食った。




オオカラモズ雄成鳥と確信

2014-01-30 20:02:00 | 鳥撮る
   
1月12日風のない青空の9時30分ごろ、電線の上で長いこと休んでいて頭掻きもしていたが突然囀った。4回5回と囀りを繰り返し5回とも違った鳴き声。マンネンビギナーには分からないがほかの鳥たちの鳴き声を真似ているのだろう。

囀るシーンを含めここでの生態を動画撮影したDVDを研究者に観て聴いてもらい、雄の囀りであると確認してもらった。
雄はホルモンの関係で春だけではなく穏やかなお天気の条件が揃えば秋でも冬でも囀るとも聞かしてもらった。研究者のお墨付きでこの個体は雄成鳥と確信した。smile




初めは15分で収めたが囀りをシーンをプラスすると18分になってしまった。



56点の写真で34ページのワードにまとめたが
次の出会いでまたページが増えそう。



オオカラモズ ヌマガエルを捕食

2014-01-28 20:21:00 | 鳥撮る
   
オオカラモズのテリトリーの農耕地は正月が過ぎると田んぼに耕運機が入り田起こしが行われている。田んぼに冬眠していたカエルも掘り起こされ出てきたのかまた土の中、土塊に身を潜めているのか、低温で体が動かないのか、我々人間には見えないがオオカラモズはこの外来種のヌマガエルを高い位置から見つけ捕食したり枝や草の茎に刺したりもしていた。

1月26日10時ごろ電線から十数メートル先の田んぼに降り、すぐまた電線の上にカエルを銜えて止まりそしてくるりと回り午前中の日差しを背にして食べ始めた。ヌマガエルの大きさを二分もかけて飲み込んだ。animal10




強い風の中、竹棒の上で体をやや水平にし尾羽を開きバランスを取っていた。




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オオカラモズの囀りと羽づくろい

2014-01-22 20:34:00 | 鳥撮る
   
モズの秋の高鳴きは季語にもありマンネリビギナーの私でも知っている。だが春小鳥類の囀りを混えた、繁殖期の雄の鳴き声は話には聞いているが一度も耳にしたことがない。

2014年1月12日冬本番というのにオオカラモズが青空の中電線の上で囀った。少し休んでまた囀りと4~5回繰り返したのを聞いた。複雑な囀りはモズの雄だけであると考えれば囀ったこの個体は雄成鳥と思った。図鑑には雄雌ほぼ同色とあり日本で記録されている今までの個体には雄雌の記載は無い。

モズは繁殖期、頭を左右に振り過眼腺を際立たせるポーズをし、その際にも他の鳥の鳴き声を真似て囀り雌にアピールする と聞く。オオカラモズも行動パターンは同様であろうが中央尾羽が槍先のように尖って片翼より長い尾羽、この尾羽もプロポーズの中でアピールしているのでは と思うが。これらは素人の私の世界の推測であり、的外れかもしれない。近いうちプロの研究者に問い合わせてみよう。symbol4

羽づくろいは時々見せてくれるが数秒で終わってしまう。タカたちの羽づくろいシーンとは違いせわしくスピードある羽づくろい、終われば翼を少し開き体全体を小刻みに震わす動作を数回繰り返していた。



オオカラモズの尾羽は、天狗が持つうちわを連想さすが
この変形尾羽はどんな役目をするのだろうか。





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オオカラモズの捕食

2014-01-20 20:32:00 | 鳥撮る
   
オオカラモズのテリトリーは干拓地で海抜ゼロメートルの農耕地。田んぼに水を引く大きなバルブのコンクリートの枡が農道わきにあり雑草に覆われ耕運機や軽トラなどに壊されないよう目印に細い竹などが差してあり何か所もある。この竹の先に止まっては周りを探す。畔にも冬枯れのタンドボロギクに止まったり、地面から少し高い位置があれば何でも利用して「飛び降り捕食行動」をしている。ホバリングもするが短時間で終わってしまいすぐ移動する。

昆虫(バッタ類,クモ類)ミミズ、カエル、野ネズミ、小鳥などを捕食。木の枝、枯れ草の茎等に刺したり、わからないところへ隠したりの貯食行動もみられた。

分類学上スズメ目モズ科に属している。脚や翼、尾羽などの形態はスズメ目の特徴を備え発音器官に属する筋肉もよく発達し美声で囀る。分類学的にスズメ目に属しながら猛禽類に似た行動をするためモズタカの異名があり、通常小さな猛禽とされている。

だがタカとの違いは趾を使わない。捕食シーンはタカのように趾で捕え趾で押さえて引きちぎることはできないし嗉囊も膨らんでいる様子がない。モズは先が鋭く鉤形に曲がる嘴で捕え嘴だけで引きちぎって食ってしまう。

稲を刈り採った後の田んぼでヒバリを稲の株で挟んでひっかけ動かないようにし反対側から趾を踏ん張り嘴で引きちぎっている。上手く切り株を利用している。これも「はやにえ行動」と言えるのであろう。

ヒバリを突いては体を伸ばしあたりを絶えず警戒する。それに嘴についた羽毛も気になるのか綺麗にしたり、またヒバリを銜え少し場所を数回変えたりで、なかなかはかどらず時間もかかっていた。fork





角度によったらやっぱし猛禽らしい顔をしている。



ヒバリの捕食シーンは12月30日と 1月3日の二度も見せてくれた。




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