午前中は春が来た光。まだまだ空高く舞ってはいないが、畑の中でヒバリがあちこちで鳴いている。ホウジロもススキの穂の先端に止まり長く囀っていた。カモ類も少なくなったし、もう北帰行の鳥たちの群れも見られるという。でもまだ風は冷たい日であった。
塩田跡地を塒利用しているチュウヒ。今シーズンは昨シーズンに続いて4羽と少ない。その中の一個体、私にとって形態をはっきり見せてくれたのは、2月10日が初めてである。曇りの15時過ぎ、塩田跡地内のハゼノキに西に向かって止まっていた、首回りから胸の褐色が太く、虹彩は黄色。尾羽全体に横帯が5本、風切りには横帯が無いことから、雌成鳥と思われる。
距離は150メートル、600ミリでこの個体を狙っていたら、今シーズン何度も出会っている雄個体が、左から飛んできて一瞬先客が止まっているハゼノキのに止まりかけたが、通り抜け右の緑の樹木の先端に止まってまたすぐ飛び出し、塒内の中央にある樹木に止まった。曇っていた15時過ぎまだ明るい時間帯にチュウヒ二個体見られたのは久々である。