鶴・いしい&あき

野鳥観察してます

コオバシギ

2012-05-31 21:13:00 | 鳥撮る
   
5月連休、大授搦で夏羽のオバシギが目の前。その他大勢の中にコオバシギ2羽を確認したが、チラッと見ただけであとは見失ってしまった。
オバシギよりは全長3センチ小さいコオバシギ、日本では数少ない春と秋に飛来する旅鳥で、春の夏羽個体は滅多と見ることができない。オバシギは4月17日に28枚のスライドショーで紹介したがここではコオバシギについて話を進めていきたい。

BS11世界のドキュメンタリーシリーズ、人と動物「カブトガニとコオバシギの奇妙な関係」(2008アメリカ)の録画を改めて観た。pc

アメリカ大陸の最南端アルゼンチン・フェゴ島で越冬するコオバシギ、ここでは主に小さな二枚貝を丸のみの採食。ここからブラジルへ、ブラジルから大西洋上を四日間かけて飛び続け最後の中継地
ワシントン・デラウェア湾へ。ここではカブトガニの卵で栄養補給。二週間で体力を付け、6月、二日間以上飛び続け北極圏の繁殖地へ3万2千㌔の渡り。

しかし米国の東海岸に繁殖にやって来るアメリカカブトガニの乱獲(魚のエサ用に)によってここ10年で75%の激減、卵不足でコオバシギは。
デラウェア湾にやってきたとき110グラムと体力を使い果たしている。短期間に180グラムと体力を付けるのに吸収の早い卵が欠かせない。ここで体力を付けなければ繁殖行動から脱落する。
空から(飛行機)の調査で10万の群れだったのが5年で2万羽と激減。絶滅をさせないよう生物学者、ボランティアらの地道な活動の紹介も。

最後に自然の仕組みを人間が手を加え壊してしまう。地球上は人間だけが生きているのではない、との内容である。
この録画を改めて観てコオバシギの生態を垣間見ることができ、日本では数少ないことも納得した。 


大授搦 春のオバシギ



コオバシギはチっこいのですぐ見失ってしまった。



見たことのないカラフトアオが画面の中で一羽いた!



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シギ・チ 大群が翔ける

2012-05-26 21:48:00 | 鳥撮る
   
何千羽いやそれ以上の大群なのか、海上を、上空を翔け舞う光景は大授搦の風物詩の一つでもある。ハマシギが90%以上占めていると思われるがこの飛翔では確認できない。
訪れるたびに500㍉のレンズで追ってみるがお気に入りの画像はあまりない。だが広い視野の中で翔け舞う動きを肉眼で追っている方が心に焼きつく。カメラを持たないでゆっくりとこの光景を楽しんでみるのもいいかも。

海上から黒い塊が動いた。広い空間の中で、まるくなったりながくなったり、二つに分かれまた塊になったりで大きな得体のしれない生き物が動き回っているように思える。この光景に何度であってもそう思えるのが不思議である。




大群のハマシギも雌個体の体がちと大きいのが近距離で確認できる。







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オオソリハシシギ

2012-05-23 20:31:00 | 鳥撮る
   
本業の春の仕事が今時期ピーク、身体の疲れもピーク、パソコンの前に座れば疲れがさらにプラス。シギ・チの旬はもう終わりというのに、五月連休の大授搦の画像の整理は進まずであるが、何とか5種目のオオソリハシシギをデジブックにしてみた。niko

嘴約10センチを含めて全長41センチの大きさのオオソリハシシギがニュージーランドから中国や韓国まで一万数百㌔以上を無着陸で飛行することが人工衛星を使った追跡調査で確認。追い風がない北に向かう旅でも非常に効率よく長距離を飛べることが分かった。と五年前の春、米英グループが発表した。日本に姿を見せる同種も南半球から一気にやってきたのであろう。

ハシは「嘴」のことで嘴が反り返っている大きな鴫で「大反嘴鴫」と漢字名になっている。雌は雄より体が少し大きく、嘴の反りは雄より浅い。春は雄の顔から腹にかけて濃い赤褐色の婚姻色。
大授搦の毎春は100羽以上の群れが見られ満潮時前後、群れが翔け舞う飛翔は毎度見ても美しい光景である。



赤い中に小さい赤もいた。



この雌個体ニュージーランドかオーストラリアで捕まったのかな



オオハシシギの時、嘴の先端部分が開いている画像を紹介したが
秋幼鳥個体が同じように先端部分を開いているオオソリハシシギ




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トウネン 春の大授搦

2012-05-18 20:50:00 | 鳥撮る
   
春の有明海の旅、トウネンで四種目。
スズメぐらいの大きさで大授搦では春100~200の群れが見られる。シギの仲間ではあまりにも小さいのでその年生まれと考えられ「当年」と和名の由来。体重約 25グラムで翼の長さはスズメより約 5センチも長い。
この最少のシギはオオストラリア、ニュウージーランド等の越冬地から北シベリア、西アラスカの北半球の繁殖地へ一万数千キロの渡りをする。
秋にはまた南半球の越冬地へと帰って行く。

渡りのルートは解明されているが飛翔力、飛翔術についての研究はまだ皆無。渡り時は追い風に乗ってと文献や研究者の弁であるが、その定説に関係なく、シギたちは目的地に向かって風の中を知恵も使って効率よく渡っていると思われる。

大授搦では潮が満潮になる前後、群れになって羽ばたきと滑空の繰り返しで、風の中を突っ込んでいくような直線的でスピードある飛翔を見せてくれる。
近距離でスピードある飛翔を撮りたいとイメージしていたが、この度の旅は飛翔シーンの出会いはあまりなかった。
やはり何度も足を運ばなくてはいい出会いがないかも。smile



潮がしっかり引いても近くに来てくれることもある。



潮位5㍍以上の時防波堤の下の石の上で。



海面の上を右に飛び、しばらくしてまた反対方向から飛翔シーンを見せてくれる。




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オオハシシギ 夏羽

2012-05-15 21:05:00 | 鳥撮る
   
シギ・チの世界へ足を踏み入れて三年目の2009年春 オオハシシギ夏羽一個体と出会った。
この時はまだ種を一桁だけしか知らないビギナーで、ここ蓮田では珍鳥だと周りのバーダー。多くの人が入れ替わり立ち代わりやってきた。

2010年秋大授搦で目の前にいる冬羽四個体を地元の人が教えてくれレンズを向けた。
2011年5月大授搦で二度目の夏羽、2012年同じく大授搦で三度目の夏羽との出会いである。この度四日間の内5月4日の一日だけ夏羽だとシャッターを切った。
ただそれだけの画像で終わってしまったが四日もいればもっとマークし生態を追うべきだった。飛翔シーンも無いし・・。zzz



三度目の出会いの夏羽

   




嘴の先端部分を自由に開いたりするのは知っていたが画像で見るのは初めて




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