5月連休、大授搦で夏羽のオバシギが目の前。その他大勢の中にコオバシギ2羽を確認したが、チラッと見ただけであとは見失ってしまった。
オバシギよりは全長3センチ小さいコオバシギ、日本では数少ない春と秋に飛来する旅鳥で、春の夏羽個体は滅多と見ることができない。オバシギは4月17日に28枚のスライドショーで紹介したがここではコオバシギについて話を進めていきたい。
BS11世界のドキュメンタリーシリーズ、人と動物「カブトガニとコオバシギの奇妙な関係」(2008アメリカ)の録画を改めて観た。
アメリカ大陸の最南端アルゼンチン・フェゴ島で越冬するコオバシギ、ここでは主に小さな二枚貝を丸のみの採食。ここからブラジルへ、ブラジルから大西洋上を四日間かけて飛び続け最後の中継地
ワシントン・デラウェア湾へ。ここではカブトガニの卵で栄養補給。二週間で体力を付け、6月、二日間以上飛び続け北極圏の繁殖地へ3万2千㌔の渡り。
しかし米国の東海岸に繁殖にやって来るアメリカカブトガニの乱獲(魚のエサ用に)によってここ10年で75%の激減、卵不足でコオバシギは。
デラウェア湾にやってきたとき110グラムと体力を使い果たしている。短期間に180グラムと体力を付けるのに吸収の早い卵が欠かせない。ここで体力を付けなければ繁殖行動から脱落する。
空から(飛行機)の調査で10万の群れだったのが5年で2万羽と激減。絶滅をさせないよう生物学者、ボランティアらの地道な活動の紹介も。
最後に自然の仕組みを人間が手を加え壊してしまう。地球上は人間だけが生きているのではない、との内容である。
この録画を改めて観てコオバシギの生態を垣間見ることができ、日本では数少ないことも納得した。
大授搦 春のオバシギ
コオバシギはチっこいのですぐ見失ってしまった。
見たことのないカラフトアオが画面の中で一羽いた!
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