鶴・いしい&あき

野鳥観察してます

まだつづきます

2009-12-29 21:41:00 | 鳥撮る
    
フィールドに男の子(♂幼鳥)だけではなく、女の子(♀幼鳥)もおいででした。
♀幼鳥を2〰3枚カットしたら恥ずかしいとフアインダーから消えてしまい、じっくりお付き合いができませんでした。これから作戦を練り、いかにお近ずきになれるかお正月中考えてアクションを起こします。 



♂幼鳥は虹彩は黄色だが、♀幼鳥の目はチョコレート色で黒っぽく見える。
二回目の冬は虹彩が黄色でもう大人の仲間入りです。



♀幼鳥の尾羽中央二枚の横帯は5本。成鳥になるとこの横帯は3本となる。



つづく のハイイロチュウヒ

2009-12-27 10:42:00 | 鳥撮る

寒波が続く21日、フィールドは強風。寒い寒いの中足の長い口数の少ない青年に会う。ここではケアシノスリ以来二シーズンぶり。第三弾写真集を出したと報告すると、第一弾第二弾第三弾をと計11250円を。男前だがより好青年に見え私の心は吉、吉だ。
今日はまだまだ良いことがあると予感する。kirakira2

後半ポジションのロケーションは、牧草を刈り取った後に新しく緑になった場所、牧草は短い。
西からの強風、光も真上から西へ、そして14時過ぎ主役ハイイロチュウヒが現われた。撮影条件はグー。強風の中泳いでいるようなハンティング飛翔、車内からではヤゴロクが大きく振れない。射程内に入るのを待ちに待つがすぐ手前でスーーと遠くへ。この繰り返しであるがチャンスはあった。これが好青年に会った後の余韻だ。
後部座席では&あきがビデオカメラを回す。帰って映像、画像をチェック、なんとかサンカクがイメージし続けていた絵をゲットしていた。

それは第一回目のハイイロチュウヒ幼鳥雄である。2007年出版した第二弾「枯野の猛禽・笠岡・阿知須・平田」写真集でハイイロチュウヒ雄の成長過程の二回目の冬、三回目の冬、四回目以降の個体をメインに構成したが初めて冬を迎える幼鳥個体が抜けていた。このゲットでつながった。  



この個体だけを見ると雌成鳥と判断してしまう。



背中中心部に雄のグレーの羽根がのぞく。画像で確認できるが野外では難しい。







  「枯野の猛禽・笠岡・阿知須・平田」

  定価 4500円+ 送料340円 計4840円

御注文は 郵便振替 01300-9-27929
           
          いしいT・Iアート

または FAX  082-220-1065 でお願いいたします。

書店では取り扱っていません

宜しくお願い致します。


貯食チョウゲンも人間も同じ

2009-12-22 21:03:00 | 鳥撮る
   
500×200㍍の牧草地の中のチョウゲンボウを時間をかけて見ていると夕方貯食していた獲物を引っ張り出して食していた。
貯食とは、捕えた獲物(主食はハタネズミ)を一時隠しておくこと。隠した場所の記憶だけでなく考える知恵も備えている。この貯食行動観察記録は第二弾「枯野の猛禽、笠岡・阿知須・平田」写真集P77に詳しく記載しているのでみてやって下さい。

帰る途中ときどき寄るスーパーでブリを見た。切り身ではなく山盛りにしてあるブリのアラ。我が家に土の付いた大根三本、これでアラ炊きと決まり。翌日の昼と夜、その次の日の昼と三食は食べられる。これぞ貯食と言えるだろう。我が家は鍋の中。

厚めに切った大根、冷めているのを口に含むとこの食感がたまらない。そしてつぶしながら味わう口の中で二度楽しめるが、&あきは温め直した方がさらに美味しく体を冷やさないと言う。
“意見が合わない、別れよう”この言葉は二人の意見がいつも一致するがその後すぐ別の話になる。今日は強風の中で泳いでいるハイチュウ♀の行動を二人同時にみているので小さな発見を話し合う。つづく



隠した場所にやってきたチョウゲンボウ♀個体。



右側の草の中からネズミを引っ張り出した。日の入り50分前の斜光でオレンジ気味のネズミの色。





タゲリの続き

2009-12-17 21:04:00 | 鳥撮る
   
ポジフイルムの時代、タゲリの越冬生態を二シーズン追った。

その時お近づきになりタゲリ君にそっと聞く(ブラインドに入りそっと見る)と、僕たち家族だ。ファミリーがみんな集まり冬は100羽、200羽の群れで行動しているんだよ、と猫なで声(子猫のような鳴き声)で聞かせてくれた。
なるほど 白鳥も鶴もファミリー、日本での越冬時はファミリーが集まり大きな群れが知られている。タゲリの世界も同じだと納得。

タゲリたちにお近づきになったとき、ポーズをとってもらった画像を三点貼り付けました。活字の説明より分かりやすいと思います。
  


後頭の冠羽は長いのが♂ 短いのが♀、この個体は♂です。



体上面の光沢のある緑紫は光の角度強弱によって微妙に色が変わる。



幅広の丸みをおびた翼でアクロバット飛行が得意としている。



タゲリ

2009-12-16 19:55:00 | 鳥撮る
 
フィールドに毎冬200羽前後のタゲリが越冬にやってくる。大きさはハトぐらいだが、後頭に長い冠羽数本あり体上面は緑、紫の光沢があり、子猫に似たミューという声で鳴く。翼は広げるとお洒落な白と黒、お尻(下尾筒)は栗色(雄はこの色を雌にアピールする)。翼先端が丸みがあり幅広、この形がアクロバット飛行術をときどき披露してくれる。

腰痛の日、今シーズン遅い出会い。何か危険を感じ一斉に上空へ飛び、ゴミの塊のように遥か遠くへと双眼鏡の中。タゲリの群れだと分かるように近ずくが、またあっと言う間に遠くへと1200㌶のフィールドの上空いっぱいを右に左に翔けていた。

我が家の本棚から英国人がタゲリについて記載した本を見つけた。
「イギリスは1981年野生生物・田園条例が成立するまで各地で何千何万の卵が取られていたが、成立後卵は食卓から姿を消した。つがいは20万組いたが今は減少している」とある。

フィールドに200羽前後見られていたが、ここでも近年数が減少しているように思う。
                                     
曇り空の中いっぱいに飛び回る。


下面の白黒も美しい。


地上に降りてくるがまた慌ただしく飛び上がる。