先住民族関連ニュース

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オバマ米大統領、先住民の保留地を訪問 大統領就任後初めて

2014-06-16 | 先住民族関連
AFPBB News 2014年06月15日 19:51 発信地:ワシントンD.C./米国
【6月15日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は13日、ノースダコタ(North Dakota)州にある先住民の居留地スタンディングロック・スー族保留地(Standing Rock Sioux Tribe Reservation)を訪れた。
 大統領就任後初となる先住民族保留地の訪問にはミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人も同行。オバマ大統領はネイティブ・アメリカンの教育と経済の発展に力を注ぐ考えを示した。
 ラコタ(Lakota)族やダコタ(Dakota)族などからなるスー(Sioux)族は、1876年に現在のモンタナ(Montana)州で起きたリトルビッグホーンの戦い(Battle of Little Bighorn)で、米国の騎馬隊を打ち破った伝説的な戦士シッティング・ブル(Sitting Bull)を生んだ部族としても知られる。
 屋外で開催された式典でオバマ大統領は、連邦政府とネイティブ・アメリカンとの関係改善のために果たした数多くの功績を自画自賛する一方、「私は将来の課題に向き合いたい。スタンディング・ロックで最も有名な人物であるシッティング・ブル酋長の導きに従うことがわれわれには可能だと思う。われわれの子供たちのためにできることを皆で一緒に考えよう」と述べた。
 オバマ大統領は聴衆に対し、「ネイティブ・アメリカンの保留地でより多くの経済的機会を生み出すために皆で力を合わせよう。つまり、スタンディング・ロックのような場所で、より多くの雇用を生み出し、小さなビジネスを支援していこう」と語りかけた。
 また、ネイティブ・アメリカンへの教育を改善する方法についても言及し、「保留地内の子どもたちの教育を管理し、学校を改革できるよう、さらなる資金や援助を提供するとともに、教育に関する権限をネイティブ・アメリカンの自治区に返還する」と述べた。
 米国旗が掲げられた保留地で、オバマ大統領は「合衆国に敬意と勇気をもって仕えた多くのネイティブ・アメリカンの人々」を褒めたたえた。
 オバマ大統領は、今回が大統領就任後初めての保留地訪問となったものの、ホワイトハウス(White House)で毎年、ネイティブ・アメリカンとの会合をもつなど、先住民族の指導者たちと緊密な関係を維持してきた。
 オバマ氏は大統領就任以前に、大統領選の遊説のため、モンタナ州にあるクロウ(Crow)族の保留地を訪れたことがある。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3017764

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原始の生命観、光あふれる世界 八坂圭さん作品展

2014-06-16 | 先住民族関連
西日本新聞朝刊=2014年06月15日(最終更新 2014年06月15日 13時50分)
 鮮やかな色彩と透け感、ほとばしるような線の動き。八坂圭さん(39)=福岡市、顔写真=の絵を前にすると、何だか気持ちが澄みきってくる。
 アクリル画ながら、水彩のような質感の秘密は、キャンバス地にある。吸水性がある化学繊維「ビニロン」を使うことで、にじみを全体に行き渡らせ、同時に絵の具の定着度を高めた。作品「無限の広がり」は、湖や森、またはオーロラのように揺らめく緑の中に、振り子を使って白の絵の具を散らした。
 「内面の光を表現したい」と美術の道へ。オーストラリアの先住民・アボリジニなどの原始的な美に傾倒し、多摩美大からパプアニューギニアに留学。地元のピジン語を習得し古老たちから土地の伝説を聞いて回った。熱帯の自然は精霊の存在さえ感じさせる。作品がだんだん変化した。「“精霊たちの声”や太陽の光を色に変換しながら、もっと自由な意識で描けるようになりました」。まばゆい原始の生命感が作品に立ち上がってきた。「形や音になる前の、光あふれる世界を感じ取って絵筆を動かすんです」
 22日まで、福岡市博多区下川端町の福岡デザインステージD12(リバレイン2階)で、約15点を展示中。「より生活に溶け込む作品を」とストールなど服飾雑貨の制作も始めた。インクジェット技法で繊細なグラデーションを表現する。「色の響き合いを感じてもらえたら」。D12=092(272)5055。
http://www.nishinippon.co.jp/nlp/on_stage/article/95108

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アイヌ象徴空間 権利と尊厳発信の場に 社説

2014-06-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (6月15日)
 「民族共生の象徴空間」の基本方針が閣議決定された。2020年までに胆振管内白老町に国立のアイヌ文化博物館(仮称)や民族共生公園、慰霊施設を設置する。
 独自の地位、文化を持つ先住民族としてのアイヌ民族の権利と尊厳を発信する場に育てたい。
 明治以降の同化政策により、日常語としてのアイヌ語は危機に陥り、各地にあった地域共同体(コタン)の暮らしは奪われた。この150年間に失われたものはあまりにも大きい。
 象徴空間の設置は、息の長い復権活動の通過点にすぎないことを政府はあらためて自覚すべきだ。
 1997年のアイヌ文化振興法制定、2008年の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める国会決議」と続いた流れをさらに推し進めていく必要がある。
 政府のアイヌ政策有識者懇談会は伝統文化に基づく土地や資源の利活用などを可能にするための新法制定を提言している。
 施設建設に終わることなく、先住民族としての権利に基づく新たな立法措置の検討を求めたい。
 というのも、閣議決定に当たり、菅義偉官房長官は憲法14条の平等原則を理由に新法制定に否定的な考えを示したからだ。
 懇談会の報告書は既に、先住民族に特別な政策を講じることは14条に反しない、と結論づけている。これに矛盾する政府の見解を容認するわけにはいかない。
 北米やオセアニアに目を向けると各先住民族が文化復興や権利回復に取り組んでいる。復権を加速するには、象徴空間を拠点にアイヌ民族と世界の先住民族をネットワークで結ぶ環境が欠かせない。
 北海道やサハリン、千島列島の豊かな自然の中で育まれた共生の精神を発信する場にもなり得る。
 構想の具体化や開業後の研究・運営、解説にはできるだけ多くのアイヌ民族が参加できる仕組みを整えることも重要だ。
 研究目的で全国の大学が保管する1600体を超す遺骨は大半が慰霊施設に集約される見通しだ。
 遺骨を墓から持ち去ってずさんに保管してきたこともまた尊厳を踏みにじる行為にほかならない。
 慰霊施設はその事実と大学・研究者の反省が刻まれる場とし、遺骨はあくまで遺族や地域への返還を基本に据えるべきだ。
 先住民族の権利に関する国連宣言は「先住民族は遺骨返還に対する権利を有する」と定めている。このことを忘れては国際社会からの批判を免れない。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/545461.html

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私たちはこれからどこに行くの?『ソウル・オブ・マネー』著者リン・ツイストさんとすごす

2014-06-16 | 先住民族関連
greenz.jp  2014.06.14
「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」 [イベントレポート]
あなたは、環境問題や飢餓問題などが山積みの世界を思うとき、その先の未来に、どのような夢を抱くことができますか。解決が困難に見える状況でも、希望に満ちた未来にむかってステップをふみ出せるように…その手助けとなるきっかけとして「リン・ツイストのチェンジ・ザ・ドリームシンポジウム~未来からのラブレター~」が行われました。今回はその様子をお伝えします。
「チェンジ・ザ・ドリームシンポジウム」は、様々な科学的データ、専門家へのインタビュー、心に残る映像を見ながら、参加者同士が対話をし、実際に一人ひとりが自分なりの答えを見つけていく参加型プログラムです。
現在は世界80カ国で展開され、日本では「NPO法人セブン・ジェネレーションズ」が主催し、2009年以降2,000人以上が参加してきました。今回は、シンポジウム発案者で国際NPO「パチャママ・アライアンス」共同創設者のLynne Twist(以下、リンさん)を迎えての開催となります。
お金との新しい関係を伝える社会活動家リン・ツイストさん
リンさんは30年以上に渡り、飢餓や自然破壊、人種差別などのための慈善活動やファンドレイジング(資金調達)に従事してきたことで知られる社会活動家です。2004年に刊行された、現代人の“お金との関係”を問い直した『ソウル・オブ・マネー』の著者としても知られています。
監訳・翻訳をした牧野内大史さんも、当日は参加者として会場に。
お金を、豊かさのためにたくさん手に入れようとしたり、逆になくても幸せと言ったりする本とは別次元の話。実際に世界中の人に話を聞き活動しているリンが提唱する、新しい価値観を日本にも紹介したい。 という思いの出版だったそうです。
目的は、持続可能な環境・公正な社会・充足した精神の実現
シンポジウムは、リンさんとセブン・ジェネレーションズの創設者である榎本英剛さんの2名がファシリテーターとして進行。リンさんの英語は、彼女の想いをそのまま表すような豊かな日本語で会場に通訳されます。
最初に、このシンポジウムの目的が伝えられました。
世界中の人が、環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的にも充足した生き方を実現すること。そんな社会を目指す“目覚めた世界市民”を増やしつないでいくこと。
参加者は、このあと1日かけて、世界で起きている問題と地球の未来や自分の行動について、“環境”と“社会”と“精神”の3つの側面から考えていきました。
4つの問いを探求する参加型ワークショップ
プログラムは、次の4つの問いに取り組みながら進みます。
1. 「私たちは今どこにいるのか?」
2. 「私たちはどうやってここまで来たのか?」
3. 「未来にどんな可能性があるのか?」
4. 「私たちはこれからどこに行くのか?」
基本的にそれぞれのテーマに会わせた数分間の映像を見ながら、頭ではなく、心の深いところで感じたことを、近くの人たちとシェアをしていきます。
映像には環境や政治、自然科学を始めとする、たくさんの専門家が出てきて話すシーンがありました。さらに、データなどで、世界の現状が説得力をもって伝えられます。
ひとつ目の問い:私たちは今どこにいるのか?
まず最初の問いでは、絶滅が危惧される動物や資源の枯渇の問題から、現代の社会や環境がどのような「危機」に直面しているのかが示されました。榎本さんやリンの話もつづきます。
私たちが見るものすべて、マイク、椅子… などのすべてが地球にあるものからつくられています。しかし、私たちは、地球で再生できる以上のものを使ってしまっているのです。アメリカでは地球5個分、日本では地球2.4個分を消費しています。
このプログラムも、そんな現状に危惧を感じたアマゾンの先住民「アチュア族」からの呼びかけに応えてつくられました。彼らは、先進国の人々が誤った「夢」を見ていると考えています。それは「消費しなければいけない」という思いこみのことです。
このような事実に対してどのように感じるか、ペアやグループでシェアし合います。この時点では、参加者の多くが重い気持ちを感じたようでした。
ふたつめの問い:私たちはどうやってここまで来たのか?
次のステップでは、先ほど指摘された「思いこみ」について、具体的なエピソードを話し合います。「技術は進歩しなければいけない」「お金はたくさんあった方がいい」「そのうちなんとかなる」「自分のせいではない」「人や政府がなんとかしてくれる」など…互いの発言に納得の声があがり、思いこみに気づくと、新しい選択肢が見えてくることを体感していきました。
そして、「究極の思いこみ」として告げられたのは、「We are separated.(私たちはひとりひとりバラバラの存在である)」というもの。
私たちは本来つながっていて、“相互依存”した存在です。私たちは大地の一部でもあるので、大地にすることは自分自身にすることと同じなのです。
そして、“誤った夢”を変えることで危機を脱し、未来をよりよいものに変えていけることが、この段階で伝えられました。
みっつめの問い:未来にどんな可能性があるのか?
続いては、世界で起きている様々な変化の兆しが紹介されていきます。非暴力を貫いたインドの活動家ガンディーや、チベットの最高位僧であるダライ・ラマ、インターネットを通じて世界中の人がつながっての活動例の映像も流されました。
これらを見ながらリンさんは、「大転換が起きている」と強調します。
起きている問題に意識を向けると、解決できるのだろうかと不安になります。でも大きな変化はある日突然、外に現れてくるのです。それまでに大切なのは、現れつつある小さな変化に目をむけていくことなのです。
希望に満ちたメッセージに、参加していた多くのみなさんの表情も明るくなったように見えました。
よっつめの問い:私たちはこれからどこに行くのか?
そして最後の問い。これが一番重要だと、リンさんは会場に語りかけます。
人はみな、何らかの役割をもっています。優劣ではなく、その人らしい役割です。
けして強制するものではない、しかし、夢みる未来のために信念をもって立ち上がることが未来の私たちにつながると、リンさんも榎本さんも笑顔で訴えました。
参加者は、ひとりひとりの人がそれぞれの方法で変化を起こした後の未来を思い描き、そのためにいま実行できる行動を具体的に思い描きながら、シンポジウムは終了しました。
今回の来日のフィナーレ。「心が洗われた」
リンさんは今回、10日ほど日本に滞在しました。非公式のものも含めて一日に2〜3のイベントをこなす過密スケジュールで、このシンポジウムは来日最終日を飾るフィナーレ。翌日に帰国を控えたリンさんに感想をお聞きすると、第一声として「心が洗われる想い」という意味の”refreshing”という言葉が出てきました。
このようなイベントでは、私の伝えるメッセージに対して皮肉な態度を受けることもあります。しかし、今日の参加者のみなさんはみなが心を開き、熱心に気持ちを傾けてくれました。内容が心と魂に届いたと感じますし、私自身が栄養をもらったのです。どこでも経験できることではありません。
と、疲れも出ていたはずの控え室で、リンさんは「お世辞ではない」とつけ加え、語ってくれました。
ちなみに今回のシンポジウムでは、同時に子どものためのプログラムも開催され、親子で参加することもできたのも大切なポイントです。子ども対象のプログラムは日本独自のアイデアで、リンさんも「アメリカに持って帰りたい」と賛同していた様子。
最後に読者のみなさんへ、リンさんからのメッセージをお届けします。
私はみなさんのように、環境的に持続可能で、社会的に公正で、精神的に充足した社会をこの地球に実現するとコミットした人たちの動きの中にいます。なんて素晴らしい時期に生きているんでしょう!
歴史の中で、どの他の世代も、今のように意味のある人生を送る機会と挑戦に向き合った世代はありません。おめでとう。そして、ありがとう。
プログラムの根底には、アチュア族のいう「現代人の夢」つまり、「誤ったお金とのつきあい方」が、今日の社会問題を産んでいるという考え方があります。あなたも、自分が何か誤った夢にとらわれていないか、立ち止まって考えてみませんか。 
http://greenz.jp/2014/06/14/changethedream_llynnetwist/

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アイヌ象徴空間、閣議決定 白老に現地事務所検討

2014-06-16 | アイヌ民族関連

<北海道新聞6月14日朝刊掲載>(06/14 08:44)
 政府は13日、アイヌ文化復興の拠点となる「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)の基本方針を閣議決定し、関係省庁の職員が常駐する現地事務所を2015年度に胆振管内白老町に設ける方向で検討に入った。15年度予算案の概算要求に盛り込む方向で調整している。政府関係者が明らかにした。
 基本方針には、同町ポロト湖畔に道内初の国立博物館となるアイヌ文化博物館(仮称)や民族共生公園(同)を整備し、20年の東京五輪に合わせて一般公開すると明記。全国の大学が保管しているアイヌ民族の遺骨の慰霊施設設置も盛り込んだ。現地事務所は各施設の整備に向けて、地元自治体や関係者との連絡調整を担う。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/545307.html

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象徴空間の閣議決定で「白老の知名度アップ」

2014-06-16 | アイヌ民族関連

室蘭民報 【2014年6月14日(土)朝刊】
 アイヌ文化振興のナショナルセンター「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」の基本方針について、政府が13日閣議決定したことを受け、地元白老の関係者は「地域経済への波及効果につながる」「白老の知名度アップ」と喜びの声が上がっている。
 町内虎杖浜で温泉旅館「海の別邸 ふる川」を経営している古川洋平代表取締役は「(閣議決定は)大変に喜ばしい。館内にアイヌ文化を紹介するコーナーを設けるなどしてお客さまにアピールしたい。外国からの来館者も増えると考えられるため、英語表示などの準備を進めていく」と、さらなる”おもてなし“の充実を図る考え。
 白老・アイヌ民族博物館前で土産店を営む、白老観光商業協同組合の盛悦子専務理事は「決定はうれしいの一言。国立のアイヌ文化博物館(仮称)が設置されることにより全国各地から修学旅行の生徒が訪れるのではないか。さらに、欧米からの観光客が増えることが予想され、町の産業振興策を考えたい」と経済波及に期待を込める。
 白老町活性化推進会議の蒲原亮平理事は「これまでは実体が見えない段階でのアプローチだったが、これで一歩前進した。町にとっては願ってもないチャンスと思っている。基本的には全町的な活性化策を考えているが、あと6年しか準備期間がないので早急にしっかりとした方針を出していきたい」と議論を加速させる方針。
 さらに、東京から観光で同博物館を訪れていた吉田一郎さん(63)は「アイヌ文化に興味があり、妻と一緒に立ち寄った。6年後に新たな施設ができるなら、ぜひ足を運びたいです」と話し、近くに住む主婦(33)は「息子が3歳なので国立博物館が開館したら一緒に訪れ、アイヌ文化を学びたい」と象徴空間の閣議決定を歓迎していた。
(佐藤重伸)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/06/14/20140614m_08.html

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アイヌ新施設整備 閣議決定 五輪に合わせ公開

2014-06-16 | アイヌ民族関連
東京新聞 2014年6月14日 朝刊
 政府は13日の閣議で、北海道白老(しらおい)町のポロト湖畔に整備するアイヌ文化振興に向けたナショナルセンター「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)の運営に関する基本方針を決定した。2020年東京五輪に合わせて一般公開することを明記した。
 アイヌ民族に関する政策の閣議決定は1997年成立のアイヌ文化振興法以来となる。
 菅義偉官房長官は記者会見で「17年ぶりの閣議決定だ。これを大きな節目としてアイヌ政策の推進に取り組みたい」と述べた。
 基本方針は象徴空間をアイヌ文化の展示と調査研究機能を担う「アイヌ文化博物館」(仮称)や、伝統的家屋が立ち並ぶ「民族共生公園」(仮称)を中心に構成すると盛り込んだ。
 北海道は「先住民族政策の大きな一歩であり、道内や全国のアイヌの方々にとっても大変意義深い」との高橋はるみ知事のコメントを発表した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014061402000123.html

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ディズニーにもW杯旋風、キャラクターがサッカーを楽しむ

2014-06-16 | 先住民族関連
モデルプレス 2014-06-13 12:00:00 配信
ディズニーの最新映画は、チームワーク抜群のレスキュー隊の物語「プレーンズ2 ファイアー&レスキュー」。ワールドカップ開幕に合わせて「サッカーもレスキュー隊もチームワークが大切」というテーマの特別映像が13日、解禁した。
◆キャラクターがサッカーをする可愛い映像
映像は、もの静かで頼りがいのある重量貨物ウィンドリフターと、隊を率いる消防救助ヘリコプターのブレードが、「闘おう」「想いをひとつに!」と応援しているシーンから始まる。2人が応援しているのは、空飛ぶ機体から次々と飛び出し、火災現場に降り立って障害物を排除し、延焼を防ぐために大活躍するパラシュート隊だ。そんなパラシュート隊は、想いをひとつに闘って頂点を目指すべくサッカーの練習中。パラシュート隊の面々が起用にリフティングをする中、鋭い刃で倒木を切断する電動のこぎり搭載車のブラックアウトにひとたびボールが渡ると…仲間達の表情に注目だ。
◆消防士たちのリアルな姿を描く
映像の後半では、ダスティが初めて基地に足を踏み入れた時のシーンも描かれているが、このシーンにはボブス・ガナウェイ監督たちが、カリフォルニア森林管理消防局の人々と共に時を過ごし、映画の設定や新作に登場するキャラクターの素材を収集した際のエピソードが活かされている。出動していない時の消防士たちはいたずらし合ったり、料理したりとリラックスしていたが、一度警報が響けば瞬時にプロとしてのモードに切り替わる、その驚くべき落差も見事に描いている。もしかしたら、消防士たちがリラックスしている時には、映像のパラシュート隊のようにサッカーの練習もしていたかも!?
サッカー同様に、ひとりでは不可能なミッションも、チームでなら乗り越えられることをレスキュー隊の仲間達から学ぶダスティ。この夏、「絶対に守り抜く―仲間たちを信じて」というレスキュー隊の情熱と勇気のドラマが、大人から子どもまで幅広い世代の胸を熱くするだろう。なお、映画は7月19日ロードショー。(モデルプレス)
◆ストーリーとキャラクター
レスキュー隊員になったばかりのダスティの武器は、チームワークと勇気。ある日、大規模な山火事が発生し、ダスティと仲間たちは絶体絶命の状況の中、命懸けの救出へ向かうが…。大型飛行機、ヘリコプター、パラシュート隊の車など個性的で愉快な“働く乗り物”キャラクターの活躍や、実写さながらの手に汗握るレスキュー・シーンは必見!「アナと雪の女 王」のディズニーが贈る、この夏最高のアクション・アドベンチャー!
■ダスティ
故障を抱えてレースに出られなくなり、故郷のプロップウォッシュ・ジャンクションに必要な消防飛行機となるべく、自ら炎と戦うレスキュー隊に入隊。元気で明るい性格、でも少々自信過剰気味のところも。消防レスキュー隊に入隊するが、訓練中に発生した大規模な山火事との戦いの中で、ダスティ自身も絶体絶命の危機に直面する。
■ブレード
チームを率いるベテランの消防救助ヘリコプターでダスティの指導教官。タフで厳しくストイック。救助活動への情熱は誰よりも強く、同時にこの任務がいかに命がけで危険なものかを良く知っている。超一流でプロフェッショナルな彼も、ダスティ同様に意外な過去を持つ。任務には厳しいが、何があっても部下や仲間を見捨てない。
■ウインドリフター
何ダースもの木材や巨大タンクを吊り下げて飛ぶことができる、物静かで頼りがいのある重量貨物ヘリコプター。火事にまつわる民間伝承も知りつくし、アメリカ先住民の知恵で自然と対話ができるため、火事を事前に察知できる
■パラシュート隊
いつもハイテンションな小型消火作業車たちからなる森林消防パラシュート降下隊。外見はキュートだが恐れ知らず。
http://mdpr.jp/disney/detail/1375315

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チリ サンペドロ 砂漠の極上ホテル生活

2014-06-16 | 先住民族関連
MSN産経ニュース-2014.6.13 14:30 (1/2ページ)
 アタカマ砂漠はチリの北部、アンデス山脈と太平洋の間に広がり、世界で最も乾燥した砂漠といわれています。平均標高は約2千メートルで、昔から「死の道」として恐れられていました。ここで東西交易の拠点になったのがオアシスの町、サンペドロです。先住民族のアタカメーニョ族によって築かれた、チリで最も古い町として知られています。
 ここには、極上のサービスを受けることができる五つ星ホテル「クンザ(KUNZA)」もあります。アタカメーニョ族の伝統的なアドベという粘土を利用した個性的な造りが魅力です。一部屋ずつが小さな家のように独立し、プールやスパ、ツアーオフィスなども併設されています。
 数あるツアーの中でもオススメなのが、「死の谷」と呼ばれる場所での乗馬ツアーと、野生のフラミンゴが生息する「チャクサ湖」です。死の谷での乗馬は、まるでどこか違う惑星にいるかのような感覚が魅力です。また、チャクサ湖はピンク色に染まる夕焼けがとても美しく、どこを切り取っても美しい写真になるような特別な場所です。そのほか、隣国のボリビアへの日帰りツアーや「月の谷」という名の夕日の名所など魅力的なツアーが満載です。
 アタカマ砂漠はハワイ島と並ぶ世界的に有名な一大天文観測地点で、サンペドロの町からでもきれいな星空を眺めることができます。満点の星空をホテルのテラスから眺めながら、おいしい料理とチリワインで乾杯し、砂漠の真ん中の非日常的な空間で、ゆっくり時間を過ごしてみるのも悪くないかもしれません。

 ■KUNZA Hotel&Spa (www.hotelkunza.cl)
 ■住所 Camino Sequitor S/N, San Pedro de Atacama,Chile
 海外旅行サイト「エイビーロード」 www.ab-road.net 現地ガイド 鰐部マリエ

 情報はサイト掲載時で、変更の場合があります。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140613/trd14061314300010-n1.htm

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「アイヌ新施設」基本方針を閣議決定 東京五輪に合わせ一般公開

2014-06-16 | アイヌ民族関連
MSN産経ニュース 2014.6.13 13:32
 政府は13日の閣議で、北海道白老町のポロト湖畔に整備するアイヌ文化振興に向けたナショナルセンター「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)の運営に関する基本方針を決定した。2020年東京五輪に合わせて一般公開することを明記した。アイヌ民族に関する政策の閣議決定は1997年成立のアイヌ文化振興法以来となる。
 菅義偉官房長官は13日の記者会見で「17年ぶりの閣議決定だ。これを大きな節目としてアイヌ政策の推進に取り組みたい」と述べた。
 基本方針には、象徴空間をアイヌ文化の展示と調査研究機能を担う「アイヌ文化博物館」(仮称)や、伝統的家屋が立ち並ぶ「民族共生公園」(仮称)を中心に構成することを盛り込んだ。
 閣議決定について北海道は13日、「先住民族政策の大きな一歩であり、道内や全国のアイヌの方々にとっても大変意義深い」との高橋はるみ知事のコメントを発表した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140613/plc14061313320014-n1.htm

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白老町にアイヌ民族象徴空間 整備の閣議決定に喜びの声

2014-06-16 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2014年 6/13)
 政府は13日の閣議で国立アイヌ文化博物館(仮称)を中心とする民族共生の象徴空間開設を承認した。政府として正式に意志決定をしたもので、整備予定地の白老町では関係者から喜びの声が上がっている。
 アイヌ政策推進会議のメンバーとして検討に参加してきた北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「各省庁はもちろん、超党派の国会議員の皆さんにも大変お世話になった。心からお礼を申し上げたい」と感謝の思いを表明。「国民の理解を得た上での閣議決定であり、本当にうれしい。これはアイヌ民族として最大の喜びだ。今後は歴史的な背景を踏まえつつ国民理解をいただきながら、先住民族としての立法措置を超党派の国会議員の皆さんにお願いしていきたい」と語った。
 象徴空間の建設予定地である白老町の戸田安彦町長は「閣議決定は政府全体の意志決定。政府一丸で本格的に政策に取り組む証しであり、大きな一歩として歓迎している」と率直な思いを語った。
 今後の取り組みについては「これまで以上にアイヌ協会やアイヌ民族博物館などと連携を進めたい。土地や予算、運営方法などの具体論に入るが、象徴空間の基本方針であるアイヌ民族の尊厳と尊重を忘れずにきちんと進めたい。それにプラスして白老町の活性化につながっていければと考えている」と述べ、町として「(アイヌ語でおもてなしを意味する)『イランカラプテ』の言葉を浸透させ、町民が日常的に使う環境も作っていきたい」と抱負を語った。
 また、アイヌ民族博物館の野本勝信代表理事は「先住民族政策として確実に行われることを約束したもので、大変うれしい。国が本格的に取り組んでくれるので、われわれもしっかり頑張っていく。象徴空間はアイヌ民族にとって重要な拠点であり、そこには当博物館も含まれる。今後は主体的に参画するための方策や整備運営の手法など迅速な協議をお願いしたい」などと述べた。
 白老町のポロト湖畔に整備される「象徴空間」の中核施設は、アイヌに関する資料を展示・研究する「アイヌ文化博物館」と、伝統的家屋などを再現する「民族共生公園」(いずれも仮称)。全国の大学に保管されているアイヌの遺骨も「象徴空間」に集め、慰霊施設を設ける。「象徴空間」や施設の正式名称は、2020年の一般公開までに関係者の意見を踏まえて決定する。
 政府はこれらの施設を一体的に運営するため、基本計画や中期事業計画の策定に速やかに着手。運営協議会設置に向けた準備会合も早期に開催する。こうした取り組みに当たっては、アイヌの主体的参画を促す方針だ。
http://www.tomamin.co.jp/20140613699

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アイヌ民族象徴空間 閣議決定

2014-06-16 | アイヌ民族関連
読売新聞  2014年06月13日
 政府は13日午前、北海道白老町に設置を予定しているアイヌ民族に関する国立施設「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」の整備や管理運営手法を定めた基本方針を閣議決定した。基本方針で政府は、同町のポロト湖畔を象徴空間の中核区域と定め、アイヌ文化博物館(仮称)などを設置。公開開始時期は東京五輪・パラリンピックの開かれる2020年に合わせる。全国12大学に保管されているアイヌ民族の遺骨を集約する慰霊施設について、政府は先行設置する考えだ。
 道アイヌ協会の阿部一司副理事長は取材に対し「先住民の政策に真剣に取り組んでもらい、とても感謝している。教育や雇用など全般的な対策も進めてもらえるよう求めたい」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140613-OYTNT50063.html

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アイヌ舞踊団体 野村萬斎さんと共演へ 札幌国際芸術祭

2014-06-16 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2014年6月13日 13時51分
 【帯広】音楽家の坂本龍一さんがゲストディレクターを務め、札幌市で初めて開催される「札幌国際芸術祭2014」(7月19日~9月28日、創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会主催)に、帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)が出演する。同芸術祭のパフォーマンス・ライブ事業のオープニングを飾るイベント「能楽×アイヌ古式舞踊『北の大地を寿(ことほ)ぐ』」(7月22日午後6時半・モエレ沼公園)で、狂言師野村萬斎さんらと共演する。
 同芸術祭は「都市と自然」をテーマに、世界で活躍する現代アーティストたちが市内各所でさまざまなアートプロジェクトを行う。美術館をはじめ、札幌全体が芸術祭の舞台となる。
 「能楽×アイヌ古式舞踊-」は坂本さんが発案。実行委事務局が北海道アイヌ協会など各種団体に相談し、同保存会の出演が決まった。野村さんも出演を快諾した。同芸術祭の成功と北海道の土地や人、あらゆる生き物を寿ぐ(祝賀する)との意味を込めたステージとなる。
 同保存会は「シントコサンケ」「バッタキウポポ」「ポロリムセ」など帯広発祥の踊りを中心に14演目を披露する。
 酒井会長と安東春江さんが歌い手を務め、踊り手は酒井学さん、酒井真理さん、荒田裕樹さん、竹山美奈さん、村上恵さんら10人が出演する。
 同保存会設立50周年の節目の年の大舞台に、酒井会長は「カムイ(神)がお祝いに与えてくれた機会。保存会の名を汚さないよう、練習を重ねて本番に臨みたい」と意気込む。
 能楽の舞台では、野村さんやシテ方観世流宗家観世清河寿さんらが「翁」「福の神」などを披露し、囃子(はやし)方も超一流の奏者が顔をそろえる。当日は坂本さんも来場する。
 プレミアムチケットは6500円、一般チケットは2000円。ローソンチケット(Lコード=19526)や、チケットぴあ(Pコード=438-056)などで、21日に発売開始する。
■記念CD、収録開始
 帯広カムイトウウポポ保存会の酒井奈々子会長が同保存会の創立50周年を記念して制作する十勝で歌い継がれてきたウポポ(歌)を集めたCDのレコーディングが12日、帯広市内のとかちプラザで始まった。
 CDは50周年の節目に、「十勝のウポポを若い者たちに残したい」と制作を決め、十勝や道東地方で、母から娘へと歌い継がれてきた24曲を収録する。財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)の助成金を活用し、制作はティワイネット(帯広、大浦辰雄社長)が担う。
 この日は「コンカネルイカ」「ウタリオプンバレ」「チロンノプリムセ」など4曲を収録。マイクを前にいすに座った酒井会長は、右手で右膝をたたいてリズムを取りながら、力強さの中にも哀切さを感じさせる深みのある歌声を響かせた。
 酒井会長は「1回目よりも2回目、2回目よりも3回目の方が声が出たのが自分でも分かった。(初日を終えて)安心した」と話した。レコーディングは8月まで行われ、完成したCDは11月の記念式典の出席者や教育機関に配布する。
http://www.tokachi.co.jp/news/201406/20140613-0018597.php

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アイヌ民族資料の国立博物館や公園整備へ

2014-06-16 | アイヌ民族関連
NHK 6月13日 13時52分
政府は、13日の閣議で、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年までに、北海道白老町に、アイヌ民族の歴史や文化に関する資料を集めた国立博物館や公園を整備するなどとした基本方針を決定しました。
13日閣議決定した「アイヌ民族との共生を象徴する空間の整備」に関する基本方針によりますと、「アイヌの人々は独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族だ。民族としての名誉と尊厳を保持し、これを次世代へ継承していくことは、共生社会の実現に資するもので、施策を具体化する必要がある」としています。
そして、東京オリンピック・パラリンピックの開かれる2020年までに、北海道白老町に、アイヌ民族の歴史や文化に関する資料を展示する国立博物館や、伝統的な家屋を再現した国立公園、それに全国の大学に保管されているアイヌ民族の遺骨を集めた慰霊施設を整備するとしています。
また、この空間を一体的に運営するため、アイヌ民族の主体的な参画を確保するとしているほか、運営・管理の基本計画を策定するとしています。
アイヌ政策に関する閣議決定は、1997年に施行された「アイヌ文化法」以来17年ぶりで、菅官房長官は記者会見で「今回の閣議決定を大きな節目として、さらにアイヌ政策の推進に取り組んでいきたい。アイヌの伝統や文化の伝承、人材育成における厳しい状況を抜本的に打開していきたい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140613/k10015196311000.html

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アイヌ施設運営方針を決定=17年ぶり「大きな成果」-政府

2014-06-16 | アイヌ民族関連
時事通信 2014/06/13-11:41
 政府は13日午前の閣議で、アイヌ民族の文化を伝承するため北海道白老町に整備する施設「民族共生の象徴となる空間」(仮称)の運営に関する基本方針を決定した。2020年の東京五輪・パラリンピックに合わせ「象徴空間」を一般公開することにしており、15年度から予算措置を本格化させる。アイヌ民族に関する政策の閣議決定は、1997年成立のアイヌ文化振興法以来17年ぶりで、菅義偉官房長官は閣議後の会見で「大きな成果だ」と述べた。
 菅長官は、「アイヌの伝統や文化、その伝承や人材育成における厳しい状況を抜本的に打開したい」と強調。ただ、アイヌの権利回復に向けた法整備については「憲法14条の平等原則の観点から慎重に検討する必要がある」と述べるにとどめた。生活格差対策が既に講じられており、アイヌに特権を与えることにつながりかねないとの懸念が念頭にあるとみられる。
 白老町ポロト湖畔に整備される「象徴空間」の中核施設は、アイヌに関する資料を展示・研究する「アイヌ文化博物館」と、伝統的家屋などを再現する「民族共生公園」(いずれも仮称)。全国の大学に保管されているアイヌの遺骨も「象徴空間」に集め、慰霊施設を設ける。「象徴空間」や施設の正式名称は、20年の一般公開までに関係者の意見を踏まえて決定する。 
 政府はこれらの施設を一体的に運営するため、基本計画や中期事業計画の策定に速やかに着手。運営協議会設置に向けた準備会合も早期に開催する。こうした取り組みに当たっては、アイヌの主体的参画を促す方針だ。

アイヌ文化の復興等を促進するための「民族共生の象徴となる空間」の整備及び管理運営に関する基本方針について
平成26年6月13日
閣議決定
 アイヌの人々は、日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語、宗教や文化の独自性を有する先住民族である。政府では、衆参両院による「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」(平成20年6月6日)及び「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」の報告書(平成21年7月29日 アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会決定)を踏まえ、内閣官房長官が座長を務めるアイヌ政策推進会議の下に、アイヌの人々の意見等を聴いて、アイヌ政策の推進を図っているところである。
 アイヌの人々が民族としての名誉と尊厳を保持し、これを次世代へ継承していくことは、多様な価値観が共生し、活力ある社会を形成する共生社会を実現することに資するものであり、この観点からも施策を具体化する必要がある。
 このため、アイヌ政策推進会議の下で推進している施策の中核となる「民族共生の象徴となる空間」(以下「象徴空間」という。)の整備及び管理運営に関し、下記のとおり取り組むものとする。

1 象徴空間は、アイヌ文化の復興等に関するナショナルセンターとして、アイヌの歴史、文化等に関する国民各層の幅広い理解の促進の拠点並びに将来へ向けてアイヌ文化の継承及び新たなアイヌ文化の創造発展につなげるための拠点となるよう、北海道白老郡白老町に整備するものとする。
2 象徴空間は、次に掲げる役割を担うものとする。
(1)アイヌ文化の復興
アイヌの歴史、文化等に関する展示及び調査研究並びにアイヌ文化の伝承、そのための人材育成、体験交流、情報発信及び豊かな自然を活用した憩いの場の提供その他の取組を通じてアイヌ文化の復興に関する我が国における中核的な役割を担う。
(2)アイヌの人々の遺骨及びその副葬品の慰霊及び管理先住民族にその遺骨を返還することが世界的な潮流となっていること並びにアイヌの人々の遺骨及び付随する副葬品(以下「遺骨等」という。)が過去に発掘及び収集され現在全国各地の大学において保管されていることに鑑み、関係者の理解及び協力の下で、象徴空間に遺骨等を集約し、アイヌの人々による尊厳ある慰霊の実現を図るとともに、アイヌの人々による受入体制が整うまでの間の適切な管理を行う役割を担う。
3 象徴空間は、次に掲げる区域及び施設で構成する。
(1) アイヌ文化の復興の中核となる国立のアイヌ文化博物館(仮称。以下同じ。)及び国立の民族共生公園(仮称。国が設置する公共空地をいう。以下同じ。)を設置する区域(以下「中核区域」という。)(中核区域は、北海道白老郡白老町若草町(ポロト湖畔周辺地域)に設定する。)
(2) 中核区域と連携してアイヌ文化の復興のための利活用を図るために別に定める関連区域
(3) 遺骨等の慰霊及び管理のための施設
4 象徴空間の一体的運営を図るため、アイヌの人々の主体的参画を確保しつつ、次の措置を講ずる。
(1) 象徴空間を総合的かつ一体的に管理運営するための基本計画及び中期事業計画の策定
(2) 象徴空間の中核区域の施設を一体的に運営し、アイヌ文化の伝承、人材育成活動、体験交流活動等の実施に当たる一の運営主体の指定
(3) 象徴空間全体の円滑な運営を図るため、関係者による運営協議会の設置
5 象徴空間は、アイヌ文化の復興等を図るとともに、国際観光や国際親善に寄与するため、平成32年(2020年)に開催される2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に合わせて一般公開するものとする。
また、象徴空間における遺骨等の集約については、象徴空間の一般公開に先立ち、関係者の理解及び協力の下、できる限り早期に行うものとする。
象徴空間並びに国立のアイヌ文化博物館及び国立の民族共生公園の正式名称は、一般公開までに関係者の意見も聴いて決定するものとする。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201406/2014061300195&g=pol

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