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阿里山の台湾原住民、伝統的農法を推進 安全な食物を消費者へ

2016-01-08 | アイヌ民族関連
中央フォーカス台湾 2016/01/07 11:58

楊佩珍さん提供
(新北 7日 中央社)南部・阿里山の台湾原住民(先住民)集落では、ツォウ族の女性が中心となり、化学肥料や農薬、殺虫剤などを使わない無農薬・無化学肥料栽培が行われている。伝統的で自然な農耕方式は、消費者に安全な食物をもたらすとともに、下流に位置する水源の保護にも役立っている。
ツォウ族の文化を守ろうと、都会での恵まれた仕事を捨てて故郷の新美村(嘉義県)に戻ってきた楊佩珍さんは、集落の女性と共同で農業ブランド「打手機鄒」を設立。打手機鄒とはツォウ語で「たくましく団結力のあるツォウ人」を意味する。
楊さんとその理念に共感する周辺集落の人々は近年、野生愛玉やタケアズキ、アワ、キマメなどの栽培を復活させたほか、ショウガやサトウキビ、ユチャ、各種野菜なども育てている。
国内で消費する穀物の多くを輸入に頼っている台湾。楊さんが取り組む穀物の栽培復活には多くの困難が立ちはだかる。しかし、「失敗しても栽培し続ける。台湾の食物を取り戻したい」と楊さんは意欲をのぞかせる。穀物栽培には教育的価値もある。小麦を初めて見た集落の子供たちは、感動をあらわにしていたという。
同ブランドの事務所にはいまだにパソコンなどの設備が不足しているものの、楊さんは環境にやさしく、健康で安全な食物を消費者に届けることをモットーに今後も努力を続けていく。「豊作は喜びがいっぱい」と農業への情熱を示した。
(黄旭昇/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201601070005.aspx

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アイヌ語授業 毎年実施 平取・二風谷小が検討 /北海道

2016-01-08 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年1月7日 地方版
 平取町立二風谷小学校(千葉竜美校長、児童26人)は、アイヌ語を学ぶ授業を来年度から毎年実施することを検討している。今年度、4年ぶりに授業を行ったところ、児童の探求心が向上し、他の授業にも意欲的に取り組む姿勢が生まれたという。千葉校長は「新年度もアイヌ語授業を続け、さらに児童の主体性を高めたい」と話している。
 同小ではアイヌ語の授業を6、7年に1回行ってきたが、授業を受けずに卒業する子もいた。アイヌ語の学習は郷土の歴史や文化のより深い理解につながるとして、今年度は同小の元PTA会長で、アイヌ語教室を開いている二風谷アイヌ文化博物館学芸員補の関根健司さん(44)を外部講師に招き、計5時間の授業を組んだ。来年度も関根さんに講師を依頼するという。
 同小では、地域住民を招いて年に一度開いている「ハララキ(アイヌ語で鶴の舞)集会(発表会)」で、児童がアイヌ語で童謡「森のくまさん」を歌ったり、手作りのアイヌ語かるたを披露したりしている。「将来、アイヌ語を教える人になりたい」と話す児童もいるという。生き生きとした児童の発表を見た住民から授業の継続を望む声が寄せられていた。【福島英博】
http://mainichi.jp/articles/20160107/ddl/k01/100/162000c


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小笠原登別市長が年始会見「協働の心で実行」

2016-01-08 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2016年1月7日(木)朝刊】
 登別市の小笠原春一市長は6日、市役所で年始記者会見を行った。申(さる)年を「熟した議論が固まる」と捉え、今年の漢字に申の音読みと同じ「心」を選んだ。「真心込めて協働の心で実行する年」と力を込めた。「市民憲章」「アイヌ文化」「道徳心」の三つを重点に市民の啓発を図る方針を明らかにした。2016年度(平成28年度)に議論の枠組みと会議体を発足させ、今年5月ごろから市民を交え動き出したい考え。名称は市全体のソフト・ハード対策として「知的創造空間」とした。また、姉妹都市の登別、神奈川県海老名市、宮城県白石市3市で新たな観光周遊ルートを構築するため、協議を進めていることを伝えた。
 知的創造空間は、10年間のまちづくり指針「総合計画第3期基本計画」の施策。16年度から生まれ育ったまち、生活するまちを大切にする心を養う啓発活動に取り組む。市長は「最初は理念、心構えなどソフト展開から始める」と述べた。
 市民憲章普及に向け子どもから大人までが語句の理解と唱和に努め、郷土の愛着心を育む。また、市政施行半世紀と同じ年に開設する白老町のアイヌ文化復興のナショナルセンター「民族共生の象徴となる空間(象徴空間)」を見据え、登別にゆかりのあるアイヌ団体や人にもスポットを当てる。道徳心を養うため今年から2、3年の期間で教育分野や関係機関と手法を協議する。
 登別―海老名―白石3市姉妹都市の枠組みを活用した新たな観光ルートづくりを進める考えを示した。名称を「プラチナルート」とする案を語った。国の地方創生新型交付金の活用を視野に入れる。1月中旬から2月にかけ国に提案する。事業は17年度のスタートを目指す。
 市長は「3市にはインバウンド(訪日旅行)ニーズのトップ5、ショッピング(海老名)、日本情緒歴史探訪(白石)、癒やし(登別温泉)がある。仲の良い都市で人口減少を補完し合い、交流人口を増やし、経済の活性化につなげたい」と力を込めた。
 今夏の市長選に向け「今は白紙の状態。一日一日やれることを大切にしていきたい」とし、ターニングポイントという言葉を使い「3月議会(第1回定例会)に進退の話が出ると覚悟している」と述べた。
 北海道新幹線開業などを見据え、登別商工会議所など経済界と連携し懸案となっているJR登別駅周辺整備に向け「議論したい」と力を尽くす考えを述べた。
(粟田純樹)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2016/01/07/20160107m_05.html

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新幹線駅でアイヌ文化発信 新函館北斗、北海道が資料展示へ

2016-01-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/07 07:00、01/07 09:39 更新
 道は3月26日の北海道新幹線開業に向け、新函館北斗駅に、アイヌ文化や縄文文化をPRする資料を展示することを決めた。観光客に北海道固有の文化を紹介し、札幌の北海道博物館や胆振管内白老町のアイヌ民族博物館などを訪れるきっかけをつくる狙いがある。
 資料を公開するのは、駅舎と一体構造になっている北斗市観光交流センターのイベントスペース。北斗市から約30平方メートルの空間を借りて活用する。
 アイヌ文化関連では、アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)が所蔵するアイヌ民族の着物やパネルを展示。縄文文化関連では、道と青森、岩手、秋田の北東北3県で世界文化遺産登録を目指している縄文遺跡群のうち、道内にある伊達市の北黄金貝塚や千歳市のキウス周堤墓群などを説明するパネルを公開する。展示数は15点ほどになる見通し。

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