赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

長谷川まりる新刊『呼人は旅をする』

2024-11-30 14:29:17 | その他

今年の野間児童文芸賞受賞を受賞した長谷川まりるさんの新刊を読みました。

呼人はいろんなものを呼んでしまうという特性をもっていて、そのため、ほかの人に迷惑にならないように旅をしないとならないらしい。

このおかしな設定でどんな作品になるのだろうと読みなじめましたが、骨太のなかなか読み応えのあるものでした。。

実際の社会に呼人はいないけど、普通ではないとレッテルをはられてしまい、不便な生活をしないとならない人はいますよね。

フェンタジー作品だが、深読みすれば社会のあり方を考えさせる奥行きのある物語になっています。

いやー、どうして呼人なんて人を思いついたのでしょうか。

作者に会える機会があったら、聞いてみたいですよ。

たしかな筆力があるから、呼人を呼人としてリアリティ持って作品にまでもっていけるのでしょう。

ますます筆がのっている長谷川まりるさんが、今後、どんな作品をかいてくれるのか、とても楽しみです。

 

さて、わたしの新刊、『おはなし日本文化、まいどばかばかしいお笑いを!』も、11月28日に無事発売しました。

大きな本屋さんなら置いてくれるようなので、見てください。値段が高いのがたまにきず。1980円なんですよ。

それでも知識がぎゅっとはいっていますよ。

読むと、落語を聞いてみたくなります。ぜひぜひ、寄席にもいってみてください。

 


おはなし日本文化、今週末、発売です。

2024-11-27 08:50:30 | その他

おはなし日本文化『まいごばかばかしいお笑いを!』の見本がとどきました。

今週末、発売だそうです。

ピンクの表紙がかわいくて気にいっています。

わたしにしては珍しく、元気でおしゃべりな天音が主人公。

ずっと書きたかった女性落語家さんについて、お話しにできてよかったです。

ただ、改めて書くと、落語について知らなかったこともいっぱいあり、調べなおしました。

読んだ人が寄席にいってみたい、落語、聞いてみたいって思ってもらえたらうれしいです。

 

また、今週末、国分寺で、ぶんぶんウォーク 本と遊ぼうのイベントがあります。ぶんぶんウォーク -国分寺再発見 みんなの足あとつけに行こう-

今年は参加の予定はないですが、ふらっと行ってみてみるつもりです。


岡山セミナー 終わりました!

2024-11-25 16:57:30 | その他

23日土曜日、岡山セミナー、ぶじ、終わりました。関係者のみなさま、おつかれさまでした。

まず、岡山支部をはじめ、岡山のメンバーの徹底した準備ぶりに感心しました。就実大学もとてもきれいな大学で、コモンズも広くて気持ちがいいです。

 日本児童文学を飾らせてもらいました。

 

子ども向け、ワークショップは、組織部の山崎道子さん、大澤桃代さんがきれいなポスターやかざりをたくさんつくってくれました。

こんな準備万端で始まったのですが、お昼前、新幹線が遅れているというニュース。

ええっ!!とみんな絶句。記念講演の内田良先生、間に合うかと、緊張がはしります。

少し時間を遅らせればだいじょうぶかと思ったのですが、何分遅れるか、読めない状況。

待つか、シンポジウムを最初にやってしまうか、迷った末、シンポジウムを先に。

 

講師のひとり、工藤純子さんは、ギリギリ到着。お弁当も食べずに、会場に直行してもらいました。

それなのに、みなさん、話がうまい。質問にも、的確に、また、サービス精神満載で答えてくれました。

八束澄子さん、天川栄人さんは、岡山文芸道場での出逢いも話してくれて、会場からも、わあっと声がもれました。

 

いろいろありましたが、岡山のみなさまの奮闘で、なんとか、終わることができました。

今は東京に帰ってきて、ほっとしています。

岡山は、文学創造都市とし読書読書をとても大切にされていてイベントもたくさんあり、それがうらやましかったです。

いろんな経験をさせてもらいました。

地方セミナー、リアルでやるのっていいものです。オンラインが増えていっている昨今ですが、こういう時間って貴重だなと思いました。

 


追悼・谷川俊太郎さん

2024-11-20 09:41:19 | その他

谷川俊太郎さんがなくなりました。巨星が落ちるという言葉がぴったりです。

朝日の夕刊に谷川俊太郎さんの詩がのっていて、どんなに疲れた日でも、詩の言葉はやさしくて心にしみてきました。

ずっとずっとそこで詩を書き続けてくださると思っていました。残念です。

もっと谷川さんの詩を読みたかったです。

 

あと、鉄腕アトムの主題歌の作詞をされていたとは、今回、初めて知りました。

なんか、谷川さんらしくない詩のような気がしています。

引き出しがいくつもある方なのでしょうね。

ご冥福をお祈りします。


森埜こみちさん新刊 『世界に挑む! デフアスリート』

2024-11-18 10:31:22 | その他

森埜こみちさんが新刊をだされました。今回は、前作とがらっとかわって、ノンフィクションです。

来年、デフリンピックが日本で開催されるので、タイムリーな出版です。

わたしも知らなかったのですが、デフは、耳が聞こえないという意味だそうです。

パラリンピックとは別に、耳が聞けない人だけで競う大会が、デフリンピックだそうです。

耳が聞こえないという障害の人は、パラリンピックだと、身体的には有利なことが多いそうです。健常者と変わらない身体能力の場合も多いそう。

しかし、耳が聞こえないので、スタートの音が聞こえないとか、球のバウンドの音が聞こえないなど、支障もあるようです。

だから、デフリンピックがちょうどいいってわけ。同じ障害の仲間と思いっきり競えるのですから。

 

この本で知らなかったことがずいぶんとわかりました。

手話だけでなく口話という方法もあるということも、初めて知ったのです。

わかりやすく、的確に書かれているので、すごく読みやすいです。

作者の森埜さんは、この本をとおして、聾者のことをもっともっと知ってもらいたいとおっしゃっています。

たくさんのインタビューがあり、これをかくのに、ずいぶんと取材されています。この労力を考えると、森埜さんのエネルギー、すごいです! 

伝えたいが、形になった本といえるのではないでしょうか。ぜひ、手にとってください。