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赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

小林史人さんデビュー作『ぼくに友だちがいない理由』

2025-04-28 09:18:56 | その他

事業部だったとき、ごいっしょした小林史人さんがデビューされました。

本は五月二日発売だそうです。さ・え・ら書房からです。

タイトルからして、ひきつけられますよね。表紙の絵もおもしろいです。

児童文学は長らく女性作家が多く、ひっぱってきました。もちろん、後藤竜司、那須正幹先生など人気作家はいらっしゃいましたが、近年、男性作家が少ない傾向でした。

だから、今回の作品のように骨太の作品をだす男性の作家はまちのぞんでいたわけです。

この作品、『ぼくに友だちがいない理由』は、小五の鈴木育人の視点で語られます。

男子の心情でストーリーが動くわけです。これがそもそも、めずらしい。女性作家は女子目線が多いですから。

几帳面な性格の育人は、整理整頓係りになりますが、同じ係りのさとるは係りの仕事をしません。なんとか、仕事をさせようとさとるを追いかけるうちに、なぜか、うさぎの世話をすることになります。まわりから、さとる係りといわれたりもします。こういう人、いたなーって思いだしますよね。

がんばっていろんなことに取り組んでいく育人ですが、さとるから、うるさがられ「きらい」といわれてしまい、落ち込みます。

そこに、マコちゃんと田沢くんの対立が悪化。ついにけんかが勃発して……。

とても生き生きしたリアルな小学生ライフが展開しています。その中で、やはり男子のワイルドさ、女子とはちょっとちがう男同士の人間関係みたいなのがうまく描かれていて、さすがだなーと思いました。そして、ラスト、階段をかけあがっていく育人がカッコいいです。

だからといって、男性優位目線で書いているわけではありません。女子もちゃんと活躍するし、いい役割を果たしてくれます。

ちらりちらりと書かれる、ある女子を思う育人の恋心がいじらしいですね。ぜひ、読んでみてください。

小林史人さんは、日本児童文学者協会の創作教室出身です。

わたしも講師として二回くらい担当しましたが、小林史人さんは、文章力があり、短編では完成されたものを書いていました。

ただ、やはり、児童書特有のむずかしさ、子どもの視点になりきって書くってところで、少し足踏みされたのかもしれません。でも、この作品で実力を発揮されたと思います。本当におめでとうございます。前向きに、がんばっていらしたからこその成果だったと思います、

小林史人さんの代は書ける人が多く、志津栄子さん、高村有子さんも同期だったんじゃないかな?

ほかにも実力者がいてがんばってらっしゃるので、じきにデビューされると思います。

自分が少しでも、かかわった方がデビューされるのはうれしいですね。

今は児童書というか本全体が冬の時代。デビューは本当にむずかしいです。そこを良く突破されたなーと思いました。

でも、ここがスタート。これからの活躍も期待しています。

 

さて、その小林史人さんですが、組織部でだす文学フリマでこの新刊を売ってくださるそうです。

五月11日、東京ビックサイトです。詳しくは組織部ブログ、読んでいらしてください。

 ぶーす  きー47,48 です。入場券1000円がいります。


おおぎやなぎちかさん新刊『いつのまにか友だち』

2025-04-25 09:34:36 | その他

もうすぐゴールデンウィーク。わくわくするよな、しないよな……。

 

おおぎやなぎちかさんが新刊をだされました。

小学校1.2年生向きの作品です。表紙の絵も、なりたての小学生にぴったりのはずむようなわくわく感がある、楽しい絵ですよね。

こういう低学年向けの作品、すっと読めるので簡単そうですが、実はとてもむずかしい。小さい子の気持ちにならないといけないから。

おおぎやなぎさんの今回の作品は、子育て中のカラスが凶暴になるおいう現代のニュースをとりいれつつ、こどもの不安や悩みにじょうずによりそう作品になってます。

さすがです。

カラス、わたしも襲われそうになったことがあります。この時期に神社に行って。

あのときはこわかったな。大人だってこわいんだから、子どもならどんなにこわいでしょう。

わたしはそれを作品にしようとは思わなかったけど、おおぎやなぎさんは、うまくまとめたのですね。

また、タイトルもじょうずにつけたなと思います。

手にとりたくなるタイトルですから。

 

おおぎやなぎさんは、わたしの俳句の師匠でもあります。

定期的にオンライン句会もやっています。これがドキドキ、ワクワクの楽しい時間です。

さて、そろそろ次の句会にむけて、俳句を考えないと……。

わたしはスマホに、電車や買い物のあいまに思いついた句を書いてます。

句にならない言葉だけ書くときも。

それをみながら、まじかになって句をつくります。

よくばってふたつの句会に入っているので、これはこれで忙しい。でも、やりがいがあります。


復刊でブレイクした児童書『幸せな家族 そしてその頃はやった唄』

2025-04-24 08:55:24 | その他

昨日は、大学病院に母をつれていって診察をうけました。9時にいって、終わったのが3時半。

96の母も〇〇才のわたしも、くたくた。ああ、病院ってこんなに混んでるのね。

目だったので、検査の時間はあったのですが、それにしても長すぎ、待たせすぎ。ぷんぷんですよ。

それでもスムーズだったほうのようです。

病院にいくのも元気じゃないとできない……。

帰ってきたら、作家の光丘真理ちゃんがくれたきれいな牡丹が

ほっとうれしくなりました。押し花用にくれたのですが、その前にちょっと飾りました。

 

さてさて、本の話題。

最近、復刊して売れている児童書があります。

この作品、なつかしい。

同人誌 「鬼ヶ島通信」で連載していました。

作者の鈴木悦夫さんは、つくり始めたばかりの同人誌「ももたろう」を読んで、いろいろ評をくれたり、励ましてくれたり。

この作品が出たときは、こわい児童書でこういうのもアリなの?と話題なりましたが、ベストセラーとまではいかなかったはず。

なのに、令和の今、売れているなんて……。

すごいですね。こんなこともあるんですね。

児童書なのに、復刊。それも文庫で。

そして、売れたのがある書店員さんが書いたポップだったとか。

それを知ったのは、BSのテレビ番組 MC鈴木保奈美の『あの本、読みました?』を見たからです。

この番組、作家がたくさんでてくるので、楽しみにしています。

鈴木保奈美もとてもよく本を読んでいて、わたしの中での好感度があがっていってます。

児文協のイベントにも来てくれないかな。 まあ、ギャラがとうていムリでしょうが。

ひさびさ、文庫になった作品、読み返してみようかと思いました。


祝・本屋大賞 『カフネ』阿部暁子

2025-04-18 18:21:00 | その他

今年の本屋大賞に輝いた本『カフネ』を、オーディブルで聞きました。

さすがに本屋大賞だけあり、ひきこまれます。おいしいものと安心して眠る部屋、これがあれば人は生きていける、そのとおりだと思いました。

おいしいものの描写で上手で豆乳煮麺は、わたしは煮麺好きなのでぜひ、つくってみようと思いました。

こういう本が選ばれるというのは、世の中、疲れたり、生きていくのが大変だったりする人が多いのかなっと思ったり。

BSのテレビ番組、「あの本、読みました?」という鈴木保奈美さんがMCの番組が好きでよく見ているのですが、『カフネ』は、本屋大賞の前に『あの本、読みました?大賞』をとっているんです。

そのとき、蔦屋書店の代官山店の本のコンセルジュ間室道子さんが、熱弁で『カフネ』を押していらしたのですが、その押し方がうまくてうまくて。

とても読みたくなりました。

そのとき、ああ、本屋大賞もとっちゃうのかなって、ちらっと思いました。

阿部さんは、それほど売れる本を書いていたわけではなく、この本でドーンと伸びたと間室さんはおっしゃってました。

間室さんのようなコンセルジュがいる本屋さんは魅力的ですね。

阿部暁子さんが次にどんな本を書くのか、とても楽しみです。

 

さて、話しはかわりますが、わたしは、このGOOブログというのをデビューの頃から書いています。なんと、5228日、続いているんだって。

いろいろ思い出話もあります。『夢は牛のお医者さん』で、上越市にいったのもすてきな思い出です。

それが、……、GOOブログがサービスが終わってしまうそうです。どこかに引っ越しをしないと。

これも時の流れですね。今はXとか、インスタの時代ですよね。

まだ、ちょっと先なのでどうするか、決めてません。しばらく考えてみます。

他のブログに移るか、Xとか、インスタとかに移るか。

Xで宣伝する方は多いのですが、わたしは、イーロンマスクが好きじゃないので、あまりやりたくないなー。

 

 

 


絵本講座「子どもへの気持ちを絵本にしよう」募集開始

2025-04-15 08:58:40 | その他

国分寺市本多公民館で開催の講座が募集を開始しました。

童話作家に学ぶ絵本作り講座「子どもへの気持ちを絵本にしよう」です。

保育室でお子さんをあずけて、おかあさんが学ぶ講座です。

今年で三年連続開催となります。できあがった絵本をみたおかあさん方が、「わたしもやりたい!」と声をあげてくれたおかげです。

毎日、忙しく子育てに追われるおかあさん。そのときが子どもをとても身近に感じ、よく見ています。

そのせいか、おかあさんがつくった絵本が子どもは大好き。

また、どんな絵本にしようか考えることで、自分の子どもを見つめ直し、気持ちを整理することもできます。

ひとりではできないことも、仲間といっしょだと、できちゃいますよ。

世界でひとつしかない、あなたしか書けない絵本をつくってみましょう。

わたし、赤羽じゅんこがストーリーの作り方を説明し、設計図をかいていきますので、初めての方でも一冊の絵本になります。

絵がとくいでなくてもOK.

絵本をつくりたいなって思いがある方、いらしてください。

市報にも載っています ↓

keyaki250415.pdf