今年の野間児童文芸賞受賞を受賞した長谷川まりるさんの新刊を読みました。
呼人はいろんなものを呼んでしまうという特性をもっていて、そのため、ほかの人に迷惑にならないように旅をしないとならないらしい。
このおかしな設定でどんな作品になるのだろうと読みなじめましたが、骨太のなかなか読み応えのあるものでした。。
実際の社会に呼人はいないけど、普通ではないとレッテルをはられてしまい、不便な生活をしないとならない人はいますよね。
フェンタジー作品だが、深読みすれば社会のあり方を考えさせる奥行きのある物語になっています。
いやー、どうして呼人なんて人を思いついたのでしょうか。
作者に会える機会があったら、聞いてみたいですよ。
たしかな筆力があるから、呼人を呼人としてリアリティ持って作品にまでもっていけるのでしょう。
ますます筆がのっている長谷川まりるさんが、今後、どんな作品をかいてくれるのか、とても楽しみです。
さて、わたしの新刊、『おはなし日本文化、まいどばかばかしいお笑いを!』も、11月28日に無事発売しました。
大きな本屋さんなら置いてくれるようなので、見てください。値段が高いのがたまにきず。1980円なんですよ。
それでも知識がぎゅっとはいっていますよ。
読むと、落語を聞いてみたくなります。ぜひぜひ、寄席にもいってみてください。