赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

ひきだしのなかの名作『おおかみとしちひきのこやぎ』末吉暁子

2018-07-30 08:54:30 | その他
末吉暁子先生の絵本が出ました。『おおかみとしちひきのこやぎ』フレーベル館です。


これは、ひきだしのなかの名作というシリーズで、絵は猫野ぺすかさん。ペンネームでしょうね。おもしろい、一度きいたら忘れないような名前です。

末吉先生のわかりやすい、ぬくもりがある文章に、猫野ぺすかさんが、版画の絵をつけられました。絵をみて、版画とは、わからなかったですね。最近はいろんな手法があるようです。

昔から語り付かれたお話し、実は今の子どもたちはあまり読んでないという話を聞きます。アンパンマンなど、子どもが喜びそうなキャラクターがあふれているから。

けど、やはり昔話やグリム童話に、子ども時代に、ふれてほしいですね。実によくできたストーリーです。
よく、鬼ヶ島通信の千葉幹夫さんに、「昔話は基本だ。勉強しろ!」なんていわれたっけ。そんなこともなつかしいです。


この「ひきだしの中の名作」シリーズは、全12館。フレーベル110年、記念企画だそうです。

ただ、絵本が没後にでたというのは、少し残念ですね。見たら、どんなに喜ばれたことか。
それだけ画家さんも、端正こめて書いてくださったのでしょう。絵本は何年がかりで出ることもおおいです。

亡くなったあとも、末吉先生の童話マップは、見られます。ここにくると、先生にあったような気になれます。

今回は、沖縄の久高島のことが書かれています。『赤い髪のミウ』を書かれていたころのことでしょう。こちらの作品もぜひ、読んでみてください。

昨日は、台風一過。武蔵国分寺公園を散歩しました。
この開放感あふれる景色。最高!


ノウゼンカズラが、棚いっぱいにしげって咲いていました。


bibliobattle of the Year 2018

2018-07-29 09:37:40 | その他
ビブリオバトルの普及をしているビブリオバトル普及委員会が、ビブリオバトルの普及に貢献した団体、個人などに贈る賞というのがあるそうです。今回、『なみきビブリオバトル・ストーリー』をかいた4人(赤羽じゅんこ、おおぎやなぎちか、森川成美、松本聰美)+『ようこそ、ビブリオバトルへ』をかいた濱野京子のあわせて5人が、優秀賞にえらんでもらいました。

優秀賞の5団体から、みなさまの投票でひとつ、大賞が選ばれるそうです。
以下、普及委員からの連絡です。これは、拡散大歓迎ということで、みなさま、拡散してください。

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本日、公式サイトにてBibliobattle of the Year 2018受賞者、及び受賞理由を
公開いたしました。

http://bibliobattle-award2018.strikingly.com/

また、優秀賞受賞者の中から「大賞」を選ぶ投票も8月1日(水)より始まります。

・投票期間:8月1日(水)〜8月31日(金)
・投票は一人一回限りとし、会員は3ポイント、非会員は 1ポイントに換算して、最終的に獲得したポイント数が多かった個人・団体を大賞に決定します。
・一度行った投票先の変更はできません。
・大賞受賞者は9月10日(予定)に、Bibliobattle of the Year 2018のウェブサイト上で発表します。


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ビブリオバトル普及委員会は、活発に活動していますね。これによってビブリオバトルの普及はずいぶんと活性化していると思います。
若い方々がのびのびと、ネットなども駆使して、活動をひろげています。これは、児文協もみならうところがおおいにあるのでは。

優秀賞の方々、どれもすばらしい活動をされていますよ。みんなやらされているって感じではなく、自分たちでビブリオバトルをおもしろいと思って、活動されているようで、そこがなによりすばらしいと思います。

NHKジャーナルは、やはり目立ちますが、草の根の活動も見逃せないでしょうね。
いろいろと悩むでしょうが、みなさん、8月1日になったら、ぜひ、投票してください。
みなさま、ぜひ、投票してください!

国分寺二小、広報誌

2018-07-27 08:14:23 | その他
暑いかと思ったら、今度は台風におびえる夏です。困っちゃうな。立川の花火も中止だとか。

さて、わたしは5月に国分寺2小に講演会によばれました。
このとき、「読書のすすめ」みたいなことを話したのですが、あれでよかったのかと内容を思い返しておりました。というのも、会場の保護者の方々、とても静かに聞いていてくれました。子どもたちは反応がすぐにわかります。
つまらないときはあくび。体をゆする、などなど。
おもしろいときは、目をきらきら。
だけど、大人の方はなかなかわかりません。

そんな中、広報委員のかたが、わたしの作品の表紙を広報誌にのせてくれると連絡がありました。これはうれしい!


広報誌、とてもよくできてます。
先生方のインタビューなど、前面カラーです。そして後ろにのっているPTA役員の方々の若くてすてきなこと!

二小は各学年四クラス、たまに五クラスのところもあるという、今の時代めずらしい大型校。これからプレハブをたてることも考えられているとか。そんな活気ある学校の雰囲気が紙面から伝わってきました。

二小の広報委員の方々、本当にありがとうございました。(*^_^*)

5分ごとにひらく恐怖のとびら百物語

2018-07-25 08:32:05 | その他
とにかく暑いです。なぜかこの年になって、あせもができてしまいました。
背中がかゆいって、痛いとまたちがって、微妙にイライラ。結構つらい(^^;)

さて、夏といえば怪談。児文協と出版社との協力、企画編纂のアンソロジーがでたそうです。
5分ごとにひらく恐怖のとびら百物語シリーズ。まずは、1と2

 

2の「絶叫のとびら」ほうから少し読ませてもらいました。
みんなアイディアがおもしろい。いっぺんがとても短いのですぐに読めます。カプセルトイの中にカプセルおじさんがいたり、ちりめんの中にひからびた河童がいたりと。

わあしは最後の後藤みわこさんのあみだくじをつかった話が、じっとりとこわく、面白く読みました。

また、冬にだした「本当にあった?恐怖のお話 魔」も重版になりました。

こちら、わたしも書いています。どうか、よろしく!

あまりの暑さにプランターの花も枯れそうです。
もう、ホント今からでもオリンピックの日程を変えたらと思うのですが、これはムリなのでしょうか。

殺人的暑さなのに、オリンピックはやるって、矛盾・・・・・・。




『君だけのシネマ』高田由紀子

2018-07-22 10:30:51 | その他
御嶽海、優勝おめでとう。長野県がきっと喜んでいます!

さて、高田由紀子さんが三冊目になる新刊をだされました。『君だけのシネマ』です。



読み応えある、心に響く物語りでした。シネマ愛が伝わってきます。作者もきっと映画がお好きなのでしょう。
まず、わたしの好きな映画、ベストツーが、『スタンド・バイ・ミー』と『ニューシネマパラダイス』なのですが、この作品は、一番いいところ、もりあがるところにその『ニューシネマパラダイス』が使われています。これは、この映画を愛するものとしては、まいった!と思わずにはいられません。

また、高田さんは佐渡のご出身。今回は佐渡島にできた映画館が舞台になっているのですが、わたしは高田さんが参考にされた佐渡の映画館のことを知っていました。二年前にだした『夢は牛のお医者さん』という作品。その原作映画のフェイスブックに、佐渡のガシマシネマのことが何度もでてきます。そこで、映画を上映したとかいろいろ。そのフェイスブック、見てください。https://www.facebook.com/yumeushi 佐渡の映画館で上映したことが書いてあります。だから、どんな映画館なんだろうと、なんども想像をしたのです。映画館というわたしのイメージとはほど遠い、小さな手作りのものです。けど、そこがいいのです。今回の作品にもそのあたりのことがよく書かれています。ただ、高田さんは、参考にされたということで、ノンフィクションではないようです。

また、フェイスブックをくっていくと、十日町のシネマパラダイスが閉館になったことも書かれています。このシネマパラダイスという名前、それも、映画『ニューシネマパラダイス』からとったそうです。いい映画作品がこうやって人々の心を揺り動かしていくってすごいですよね。そして、映画館がなくなっていまうというのも、スマホで映画が見られる時代の弊害みたいなものを感じてしまいます。

『夢、牛』を書くのでわたしは高田の世界館というところも取材で訪れました。古い小さな映画館でした。新しいシネコンとはてざわりが違うところ。でも、厳選したいい映画をやっていました。そういう空気、雰囲気、土地柄なども思いだしました。地方は地元の人を大切にします。そういうよさも、感じられました。

今回の作品、作者、高田由紀子が、前二作とはまた、ぜんぜん、別の手さわりをみせています。YAだからでしょうか。わたしは作家として書いていくんだという強い意志のようなものを感じました。

また、佐渡という舞台もうまくつかっています。高田さんはふるさとがあって、いいなっと思いました。佐渡にいって、ガシマシネマをたずねたいと思いました。佐渡、行ったことがないのです。

『君だけのシネマ』は、中学二年生の主人公の過干渉の母とのかかわりや、自分の居場所さがしなどが太いテーマ。これも迫力あるタッチで書かれていて、胸をうちます。わたしにも重なるところがありました。

でもやはり、シネマ愛がいいですね。『人生フルーツ』『想像と神秘のサグラダ・ファミリア』、どちらも、ネット動画で宣伝広告を見れます。本編も見たくなりました。
ぜひ、手にとってください。

話は変わって、昨日は児文協のがっぴょうけんがありました。
ですが、わたしは、何年もいってなかった、大学の同級生の会に行ってきました。同級生だから、そろって還暦です。
場所は新宿歌舞伎町のイタリアン


ひさびさ、行ったら、ゴジラロードというのができてました。

ビルの上からゴジラが

デザートたっぷりのコース。

食べれないよといいつつ、みんなおしゃべりしながら、食べてしまいました。