自粛にもなれたとはいえ、いつまで続くのか不安がありますよね。
どうも長引きそうな感じですから。
すっきり晴れた青空を見ると、旅行に行きたい思いがふつふつ。
でも、行けない。なら、本の中で旅をしようと読んだ本を紹介。
きれいな表紙ですよね。佐竹美保さん。猫の表情も色合いもすばらしい。
この猫の名はシャイフ。アリババが飼っている猫です。アリババが出張の間、民芸店『ひらけごま』にあずけられることに。
そこでおいてあるたくさんの民芸品の話を聞きます。
イランのタイル、アフガニスタンのグラス、ペルーの人形、トルクメン平原のらくだのかざりひもなど、民芸品はそれぞれそれをもっていた人とのかかわりと物語があるんですね。
トルコに住んでいたこともある著者だからかけた作品だな。海外旅行、アジアだけのわたしには、とても無理だもの。
それに、ヨーロッパにくらべて、トルコやアフガニスタンなどは、物語で読むことが少ないところで、そういうところを知る意味でもとても新鮮でおもしろいです。
あとがきにある進藤悦子さんのことば、「『物語をきくことは、想像すること。想像することは、だれかの心に近づくことなのです。』というのも、そのとおりだと思いました。
もちろん、猫好きもOK!
それにしても、児童文学に猫は多く登場しますね。犬も多いけど、猫のほうがミステリアスなぶん、物語にしやすいのかな。