赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

おおぎやなぎちか 新刊『そこに言葉も浮かんでいた』

2024-12-29 16:37:05 | その他

おおぎやなぎさんの新刊が出ました。「こんな部活あります」のシリーズの一冊です。

『そこに言葉も浮かんでいた』

文芸部が舞台。主人公の栞奈は、思いがけず文芸部に所属することになります。

とくにものすごく本がすきとか、なにかが書きたいとかでない子が主人公なのがおもしろい目のつけどころです。

そして、おおぎやなぎさんといえば、俳句の先生。なかに出てくる俳句がいいんですよ。

そこは読んでみてください。

俳句だけでなく短歌、詩、物語、いろんなジャンルの文芸が紹介されています。

文芸部って言葉に関するアンテナがはっていれば、なにをしてもいいんだってそういう自由な感じがいいですね。

また、自分の作品に感想をもらって、多感に感じるところも、わかるわかると読みました。

とにかくおおぎやなぎさんが楽しそうにこの世界を書かれているのを感じました。

作家だから、言葉を操り考えるのが好きなんですよね、わたしたち。

表紙も、カバーをとった下の表紙も、すてきですよ。

 

さて、年末、押しせまってきて、食品の高さに驚いています。なんでも値上げされていてびっくり。

そこにきて、我が家では長男が今朝、風邪の症状。年末でもやっている病院をさがしたら、ものすごい混雑のようです。

カラカラ空気の東京。

みなさま、どうか、風邪にはお気をつけください。

 

 


アンソロジー 東北スイーツ物語

2024-12-29 09:08:51 | その他

東北の魅力をぎゅっと凝縮して紹介する物語、東北6つの物語の第四巻、『東北スイーツ物語』が出版されました。

これは楽しいアンソロジーです。子どもたちも大好きなスイーツの物語だから。

福島の桃パフェ、仙台のずんだもち、庄内のからからせんべい、二戸のへっちょこだんご

秋田のバラアイス、弘前のアップルパイ

おいしそうなものが次々、お話しの中に登場します。

その土地に住んでいる人がかいただけに愛情たっぷり。東北にいないとわからないことも書いてあって、なるほど、そういうことかと知識もえられます。

田沢さんの作品、『へっちょはいだら へっちょこだんご』では、方言が紹介されていました。

「け」は「食え」でお食べなさいという意味、めは「うめえ」でおいしいっていう意味だとか。

へえー、そうなのかと思いました。

わたしの祖母は出身が栃木でしたが、「け」とかは時々つかっていたな。あれはなんでだったんだろう。

生きているうちに聞いておきたかったな。

今年は、ギリギリまでお仲間の多くの本が出版されています。読むのがまにあわないくらい。

来年になったら、協会の編纂本もでるみたい。

来年は本がよく売れる年になるといいなー。

 


濱野京子さん新刊・『まさきの虎』

2024-12-27 18:22:11 | その他

濱野京子さんが新刊をだされました。

東日本大震災で被害がでたリアス式海岸の海と緑の町が舞台。

小六の真莉愛がこの町に引っ越してきたところから物語が始まります。虎舞や仙台の七夕、東北の町がどれもよく取材されてその場の空気感までていねいに描かれています

小さいとき一時、やさしく声をかけてくれたまさきくん。そのまさきくんのことを考えたいと動き出すことで、真莉愛はしだいにこの土地になじんでいき……。

最後のおばあちゃんのひと言がとてもいいですね。

こうの史代さんの表紙の絵が力強くて、すてきです。あと、最初のプロローグみたいなページの絵が好きです。こうの史代さんと濱野京子さんって、相性がいいのでしょうね。文章と絵がひびきあっているような気がしています。

まさきくん、覚えていてもらってよかったなーとしみじみと思いました。読み終わって、わたしも亡くなった友だちのことなど思いだしました。震災でなくなった友だちはいないのですが、この年ですからそれなりに、お別れは経験しています。

静かな物語なのですが、ひたひたと胸にせまってきます。

さて、濱野京子さんは、年末にもう一冊、新刊をだされました。でも、それは年内に読み切れないので来年にもちこしです。

 


ブックハウスカフェ いしみずズコ 原画展

2024-12-26 18:06:40 | その他

今日は今年最後の打ち合わせがあり、神保町のそばまで行きました。

ちょうど、いしみずズコさんが原画展をしていたので、見てきました。絵本『ヨルとアサ』の世界です。

自主出版ですった本ですが、ブックハウスカフェの本屋さんで売ってもらって、かなり売れたそうです。

展示に四時間もかかったとズコさん。初めての原画展、とても楽しんでいる様子でした。

やっとここまできたといってましたが、これから、大きく羽ばたいてほしいです。

1月7日までやっているそうです。(12月28日から1月3日はお休み)

 

ブックハウスカフェでは、岡田淳さんの原画展もおこなわれていました。

↓は原画でなく、売り物の絵。すべて売れていました。


パステルストーリー『暴走するAI』見本ができました!

2024-12-25 09:13:53 | その他

昨日、クリスマスプレゼントのように、新刊の見本が届きました。

パステルストーリーの一冊。このシリーズ、色を自分で決められるのですが、わたしは今回、機械がたくさんでてくるので、シルバーにしました。

この表紙、気にいっています。わたしが今、住んでいるK市の風景にも似ています。緑が多い地区で遠くに新宿のビル街が見えて。

字が大きく、ショートショートで一話が短いので気軽に読んでもらえるシリーズです。休み時間にサクッとね。

でも、短く書くのは、作家のほうはそれなりに大変なんですよ。

 

前回はこのシリーズでは『ちょっとねがっただけ』というのをだしてもらいました。友だちには評判よかったこちらの作品もあわせてよろしく!

とくに10枚で作品を書くのを勉強したい人は参考になるかもよ。

こちらもふすいさんの絵が、とてもすてきです。