赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

石井英行 詩集 『野原くん』

2015-09-29 19:55:48 | その他
会報部を筑波山につれていってくれた山岳ガイドもされる石井英行さんが、詩集をだされました。
『野原くん』発達障害をもった歩人クラブのこどもたちとの交流から生まれた、みずみずしい詩がおさめられています。

石井英行さんは、ボランティアで、歩人クラブのこどもたちを、山歩きやスキーにつれていっています。そんな長年の交流から、うまれた詩です。どれも自然体。かまえることなく、りきむことなく、ちゃんとこどもたちを認めていて、そのこどもの世界を時におもしろがり、時にはげまし、時に心配しているようで、少しも押しつけがましくありません。
詩っていいなって、改めて思いました。散文ではできない世界がつまっています。
ぜひ、多くの人に手にとってもらいたいと思いました。

さて、昨日、おとといと月がきれいでした。我が家からも月がとれました。

月はどんなに大きく見せても、スーパームーンといわれても、5円玉の穴から見ると、その中におさまるそうです。藤江じゅん『さっかく探偵団』の知識です。やってみたら、本当におさまりました! 新聞にはとても大きな月がうつっていましたが、あれにはからくりがあるようです。

お月見のてぬぐいを飾ってみました。
あさってから10月。今日は年賀状のダイレクトメールがはいっていました。
なんか9月はあっという間だったなーー。

今日は公民館の絵本づくり講座の9回目でした。みなさん、形が見えてきました。来月の発表会が楽しみです。


南塚直子 陶板画展

2015-09-26 06:56:54 | その他
南塚直子さんからお便りがきました。今度、西麻布で陶板画展をするそうです。会場は、西麻布の桃居という、焼き物の画廊。http://www.toukyo.com/
10月2日から6日です。
そのお便りを見て、驚きました。30年前ブルガリアでつくられた焼き物のつづきが作りたくて、二年前から京都嵯峨芸術大学陶芸科に入学されていたというのですから。おきれいな方ですが、わたしよりも年上。そのポジティブな学ぶ気持ちに脱帽です。

そういえば、『のはらのスカート』をやってくれた時も、フランスにいって、銅版画を学び直したといってました。南塚さんの姿勢は、売れる作品を量産するのでなく、自分のつきつめた好きな世界を大切にひろげていくことなんですね。純粋でピュアな探究心をいつまでも持たれていることに、ただただ、感銘しました。

ただ、わたしは今、忙しくて、今回の陶板画展に行く時間がとれるかは微妙なところです。でも、南塚さん、お会いしたいなあ。
『のはらのスカート』をつくった頃を思いだします。とくにパステル画のほうは、初めての絵本。わたしの原点です。鈴木出版まで、雪がふった日、できあがった絵を見に行ったことが、昨日のことのよう。寒い日だったのに、全く寒く感じなくて、かたまってすべりやすい雪の上に、一歩一歩、足跡をつけていきました。すべらないように、こわごわおそるおそる、でも、力強く……、そんな歩みを今も続けているような気になる時があります。

  


さて、月がうつくしい時期になりました。こんなかわいいクッキーを見つけました。  今日は、このクッキーをもって友だちの家の新築お祝いに行きます。楽しいおしゃべりになりそうです。

雲ひとつない青空でした!

2015-09-23 18:05:49 | その他
シルバーウィーク、ひさしぶりに一泊旅行へ。黒部立山アルペンルートというのにいってきました。さわやかでした。
一日目、トロッコ列車に乗りました。
まわりは深い渓谷です。マイナスイオンたっぷりの片道一時間のトロッコの旅。鐘釣という駅でおり、河原におりました。掘ると温泉がでる河原です。な、なんとひとり裸で温泉にはいっている男の人が==。まわりは家族ずれが多く、ちょっとういてました。

そして、二日目。待望のアルペンルートに。

室堂というところから、立山を望みます。これが、びっーーーくりするくらいきれい。すんげえ、ヤバイという感じでしょうか。
  3000メートルをこえる所なので、紅葉してるんですね。

そして、この湖の色。なんて表現したらいいのでしょう。写真よりも実際はもっとキレイでした。

まあ、行く場所行く場所キレイだったのですが、とにかく混んでましてロープウェイもケーブルカーもトロリーバスも、全部が行列。何分もまたされて、体力不足のわたしはへとへと。
最後に見たのは、黒部ダム。

すごい迫力でしたが、近くでよく見れる展望台に行く元気はわたしにはありませんでした。
遊ぶのも体力がいりますね。

山は空気がすんでいて、からりとしていて、すがすがしくて、なんかとてもリフレッシュできた気分。

帰ったら同人誌ももたろうができあがって、届いてました。送る作業をされた方、ありがとうございます。
わたし、こんなにページ数を書いたんだ! また、紹介します。

江古田小学校でキャリア学習

2015-09-19 21:52:28 | その他
昨日、S校長先生が声をかけてくださったことで、江古田小学校でお話しをする機会がありました。
キャリア授業で、作家、児童文学作家についてお話ししました。
江古田小は、中野駅に近い都会の小学校。セコムで守られています。

歴史は古く、創立134年の文字が。
正門前には、100周年に建てられた記念碑も。

六年生はたいへんよく聞いてくれました。夏休みにわたしの本を読む取り組みもしてくれたんですよ。
感想文ももらって、感激です。
おまけに本が好きだって子がたくさんいました。うれしいことですねーー。

わたしの本では、『ピアスの星』が6年生の女子では人気でした。この前、国分寺三小でも、女の子から、『ピアスの星』が好きだといわれました。
これは装丁もたいへんこってくださり、苦心も思い入れもたくさんある一冊です。それが、こんな風に読まれているというのは、うれしいとともに不思議な気分です。
なんか、編集者さんとあれこれ考えて『ピアスの星』を書き直したことなど思いだして、じわっとしてしまいました。

わたしはおとなしい子だったので、自分が講演とかするようにもなるとは夢にも思っていませんでした。だから、教壇の横にたつと、すごく遠くに来すぎている気がして、ちょっとこわくなる時があります。今回も緊張して、少し失敗もしてしまったけれど、聞いてくれたみんながすごくあたたかくて、心に残りました。

全校児童の名前を覚えていて、すっとでてくるS校長先生も、かわらずお元気で、すてきでした! いっしょに校長室で給食までいただきました。給食、まぜごはんでとてもおいしかったし、なつかしかったです。
楽しい経験でした。帰りは沼袋駅まで歩きました。


『屋根裏の私の小さな部屋』大庭賢哉

2015-09-17 06:30:32 | その他
冷たい雨の寒い朝です。

以前、お祝い会で出会った編集者のHさんが、「なかなかいいよ」と話されていた本を読んでみました。
『屋根裏の私の小さな部屋』青土社 児童書の挿絵で活躍されているイラストレーター、大庭賢哉さんのメルヘンっぽいマンガです。

マンガですが、不思議さとあたたかさと余韻がつまっています。小学生がでてくるので、児童書っぽい。こういうちょっと不思議な世界が書きたいなっと、安房直子とか立原えりかを読んできたわたしなどは、思います。でも、ちょっと日常にまぎれこむちょっと不思議ってむずかしい・・・・。文章で不思議をどう読ませるか、筆力がとわれます。マンガはやすやすと、ハードルを越えて自由です。
ちょっとほんわかしたい人、おすすめです。

もうひとつ、おもしろい本を読みました。『サッカク探偵団』藤江じゅん 角川書店
キミの脳はだまされている!という帯にひかれて読みました。キャラがたっていて、テンポがいいエンタメ。うまいな~~。藤江じゅんさん、こういうタイプのものも書けるんだと、感心しました。
ヨシタケシンスケさんの絵も楽しい。サッカク探偵団、シリーズとして続きそうです。

明日は、江古田小学校のキャリア学習、シルバーウィークは、楽しみにしている一泊旅行です。そのあと、会報部のがっぴょう会があるので、今、その作品読みもしているところ。元気とやる気があふれる作品が集まっています。
それが終わったら、富安陽子の新作『天と地の方程式』を読みたい!! 


と、ひさびさ児童書の話題でした。