赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『火花』を読みました!

2015-08-30 18:37:05 | その他
冷たい雨の日曜日、国会議事堂まわりでは「安保法案」反対の一斉行動が行われます。わたしも関心があったのですが、親も体調をくずしていて思うように時間がとれませんでした。たくさんの人が集まったとニュースできいて、心強い思いがしました。

さて、たいへん話題になっている芥川賞受賞のピース又吉『火花』を読みました。文藝春秋を買いました。この文藝春秋ですが、105万部売れたそうですね。なかなか買えなかったわけです。これは、本が売れないというこの時代、すごい数字です。びっくりですね。わたしの一番の感想は、『あんなに売れて、うらやましい!』 これにつきるかもしれません。『火花』を読んで人が他の本も読んでくれたらいいなって思いました。


『火花』は、吉祥寺という身近なところが舞台。井の頭公園の場面とかは、大道芸が多く、演劇の練習をされていたりもする場所なので、なるほど、こういうのもアリだなって思いました。ストーリーと場面がぴったり。また、ハーモニカ横丁なども知っていて、ああ、あそこかって浮かんでくるので、いっそう楽しく読めました。実際の場所が実名ででてくるってそういう効果がありますね。
ハーモニカ横丁は聖地となって、にぎわっているのでしょうか?

『火花』は、ちょっとせつないストーリーでした。テンポがわりにゆっくりで、文学っぽい文体は、昭和ぽさも感じました。芸人は競争が激しく、夢がうまくかなわない人も多い、厳しい世界なのでしょう。リアルなスト―リーかもしれません。
 つきはなして自分の世界を見ることができるピース又吉は、作家に向いているだろうと思いました。プレッシャーをはねかえして二作目、読者を驚かす作品を書いてほしいと思います。






世界の妖怪展(おばあさんの知恵袋)

2015-08-26 17:07:17 | その他
同人誌ももたろうの表紙の絵でいつもお世話になっている松田シズコさんが小さな個展をひらきました。
『世界の妖怪 描いちゃいました』展 です。

国分寺の絵本屋「おばあさんの知恵袋」でやるので、見に行ってきました。わたしが行った時は、ももたろうのKさんがすでにいらしていました。Kさんの明るさで、店主の方と仲よくなっていて、笑い声があふれていました。


松田さんは、ももたろう創刊当初からのことを知っていて、同じ年。いろいろ接点があるので、話しがはずみました。店主の三田村さんが最近、同人誌ペパンをお仲間と創刊されて、そのお祝い会をするということで、同人誌のことなど話がはずみました。松田さんといっしょに、ももたろう始めた頃、楽しかったねぇ、いろいろ輝いて見えたねぇ、あれからずいぶん時間がたっちゃったねぇと、思い出話などしちゃったり。

それから、サンタポストの粕谷さんも来られて、ビブリオバトル、スタート講座がテレビに出た話になりました。いろいろいい話をたくさん聞けて、楽しいひととき。粕谷さんの行動力には、ほんと、感動です。

帰り道、まどそら堂さんという古書店にも寄りました。国分寺ブックフェスティバルの企画など積極的にされているところです。今年もブックフェスティバルはやるそう。こちらも楽しみです。

帰ったら、『犬をかうまえに』重版のお知らせが、きていました。よかったです。
ラジオを聞いて買ってくれた方がいるのでしょうか?


熱闘甲子園 と、ザ・キャビンカンパニー

2015-08-21 11:36:02 | その他
高校野球、ダイジェストですが、見ていました。地元、早稲田実業、清宮くんが話題だったから、よけい興味がわきました。年のせいか、高校生ががんばっている姿に、なんかほろほろしてしまう毎日。昨日の決勝戦、すごい試合でした。感動で、仙台を応援してたわけではないけど、なんとなく応援して泣けてきてしまいました。だって、ピッチャー、エースがふたりいるほうが疲れないと思うから。
東北、勝ってほしかったな。

まあ、そんな楽しみな甲子園が終わると、そろそろ夏も終わりの雰囲気。
秋は、もう、そこです。

我が家のプランターメロン。たった一個しかならなかったので、おしくて収穫できません。これをとってしまうと、本当に夏が終わる気がしてしまいます。

9月になると、なにかとあわただしいです。
絵本講座もまた再開。また、9月18日金曜日には、江古田小学校に、キャリア授業をしにいきます。
また、国分寺の友だちとバス旅行の予定をあり。シルバーウィークには、立山に行きます。

だから8月中に、原稿をしあげておきたい。なので、今、夏休みの宿題にとりくむように、がんばっています。もう少し・・・、もう少しだよと自分にいいきかせ・・・。

月に一度、腰痛をみてもらうため、都内の病院に行くわたし。だいぶよくなりました。
その帰りに、おもしろい展覧会を発見。ブックハウス神保町でやっているザ・キャビンカンパニー

  

お店がブログOKといってくれたので、掲載しています。
日本絵本賞、読者賞を受賞した、夫婦二人組のザ・キャビンカンパニー。大分在住だそうです。
明るい配色、大胆な構図、板にかいた絵は型破りで、見てると元気になりました。
これから、大活躍しそうですね。
9月1日には、ブックハウス神保町で、ご本人たちが、踊りながら読み聞かせをしてくれるそうです!

ビブリオバトル スタートアップ講座  in 本棚珈琲

2015-08-18 18:00:51 | その他
月曜日、サンタポストの粕谷さんに誘われて、ビブリオバトル スタートアップ講座に参加しました。オリオン書房という立川では大きな本屋さん。児童書もたくさん扱ってくれている本屋さんでおこなわれました。



知的書評合戦、ビブリオバトルの考案者、谷口忠大先生の講演とデモバトルの二本立て。
な、なんとNHKが取材に来ていて、土曜日のおはようにっぽんだったでしょうか? 朝、放映されるそうです。
(わたしは、うつりません。ふう、よかった・・・)

昔、近所で、子育て仲間で、なじみのサンタポストの粕谷さん。ビブリオバトルの普及をされているそうです。
司会がうまいし、手慣れていて、あたたかい、いい意味での貫禄も感じました。ご自分の活躍の場で生き生きしている姿がすてきです。
きっとあの笑顔で、バトラーの不安をとりのぞいているのでしょうね。

ビブリオについては、谷口先生の関西人っぽい、ノリのよい楽しい語り口で、よくわかりました。わたしはまちがった理解をしていたようで、次の同人誌の作品に使った手前、うーむ、どうしようっという感じです。

デモバトラーの中、最後のMくんは、とにかくしゃべりがうまかった。話すのに慣れてました。けど、このバトル、よどみなく話した人が勝つわけではなく・・・、チャンプ本は、さだまさしの「ラストレター」になりました。わたしも読んでみたくなりました。三人のデモバトラーの紹介本、どれも興味をもって読みたくなりました。ここで聞かなければ出合わなかった本ばかりです。

帰り、いっしょに参加した同人誌「ももたろう」のKさんとランチを。同じ同人の新たな魅力に気付いたひとときでした。

また、今週末22日から一週間、ももたろうの表紙の絵をかいてくれている松田シズコさんが、ちいさな展覧会をされるということです。場所は、国分寺の絵本屋さん「おばあさんの知恵袋」!

わたしも近くでおなじみのお店。時間をつくって見に行きます。



『空にさく戦争の花火』高橋秀雄

2015-08-14 17:24:46 | その他
明日は、終戦記念日。戦後70周年ということと、あぶなっかしい世相の反映とで、今年は戦争を題材にした特集が多いような気がしています。語りついでいかないとという使命感もあるのでしょう。

そんな中、今人舎より新しい形の絵本が企画されました。五感で伝える戦争のシリーズ。文は児童文学作家、絵は、漫画家というめずらしい組み合わせ。

その中の『空にさく戦争の花火』高橋秀雄・作 森田拳次・絵が出版されました

黒に花火の赤。目立つ表紙です。
シンゴのひいじいちゃんの春造さんが亡くなってしまいました。春造さんの花火がきらいだった理由をきいたシンゴは……。

わたしも戦争体験者ではないわけで、爆弾の落ちる音というのは、想像するしかできないわけです。そんな今まで考えたことがない音を、想像するいい機会になりました。きっとこの本を読んだ人は、打ち上げ花火を見るたびに、ちらっとこの絵本のことを思いだすでしょう。

森田拳次さんは、丸出だめ夫、ロボタンというマンガで有名ですが、戦争経験者だそうです。漫画家ならではの斬新な構図の絵本ができあがったと思います。

おと、におい、ひかり というテーマで戦争を伝えてみようと、そういう観点のシリーズ。
理屈でなく、子どもに訴えることができそうです。

版元の今人舎は、国立にある出版社。
国立では、毎年、11月の3,4日あたりに「天下一」というお祭りをします。国立の大学通りに出店がでて、それはにぎやか。歩行者天国にもなります。ちょうど一橋大学も文化祭で、銀杏並木もみごとで、地域の人がとても楽しみにしているお祭り。
今人舎は、そこで今年も、サイン会をするそうです。高橋秀雄さんや最上一平さん、もしかしたら、丘修三さんも来られるかも。

時間がつくれたら、わたしも行ってみたい。みんなどんな顔でサインをするのか見てみたいです。

さて、明日から一泊。諏訪湖に行きます。花火大会があるからです。このところ、毎年、かかさず行っています。近くで見るので、花火の音、すごいです。どーんとお腹の底の底に響きます。
うーん。この絵本を読んだ後だけに、戦争のこと、考えてしまうかも。