佐藤まどかさんがまたまた新刊をだされました。
『うちのキチント星人』フレーベル館です。
自分とはちがって、なんでもキチントしないと気がすまない、キチント星人のあっくんと突然、いっしょにくらすことになった千歌。
おおざっぱな千歌には、あっくんのすることなすこと、信じられないことばかり。ぶどうをナイフとフォークで食べたりと。
同じ家で、性格が違う人どおしが暮らすのはたしかに大変そう。
それをこの作品、ユーモアたっぷりに書いてくれています。会話やエピソードがどれも楽しいから、読んでいくうちに、あっくんや千歌が友だちみたいに感じられます。
極端にキチンとしていなくても、みんなそれぞれ性格の癖はあります。まったく普通なんて人はいません。
それを楽しくわからせてくれる佳品です。
また、中田いくみさんの絵がいいですよね。
ちなみに、我が家のキチンと星人は夫。おおざっぱ星人はわたし、夫がキッチンを洗うと、とてもきれいになります。
わたしがやるよりずっときれい。だからもっとやってほしいけど、たまにしかやらないんだよね、これが……。
ちなみになくなったおじいちゃんは超超キチント星人だったな。
最後、認知症になったけど、庭じゅうの落ち葉をひろっていたもの。
ふふふ。佐藤さんの作品を読んだおかげで、いろんな人のこと思いだしちゃった。
そんな楽しい作品です。
昨日は日本児童文学学校の四回目でした。
濱野京子さんのお話し、よかったなー。年々、講師のみなさん、話がうまくなっているような。
講師をたのもうと思う人気作家の人たちって、準備もちゃんとされます。ほんと、頭がさがります。