意欲的に次々作品を書いてらっしゃる佐藤まどかさんが、新刊をだされました。
タイトルが斬新です。『105度』表紙もタイトルも洗練されてます。
主人公は中学三年生の大木戸真。YAです。
椅子作りが好きな主人公、転校先の学校で、椅子づくりに理解がある早川梨々と出会い、全国学生チェアデザインコンペを目指します。
でも、デザインの道は将来性がないと、父親は反対。
そこからがこの作品の新鮮なところ。
好きならなんとかなる、がんばればなんとかなるというような精神性のほうにはいきません。デザインの道でがんばっている大人に話を聞きます。楽なことがほどんどなく厳しい現状を作者は示していきますが、ここが読ませます。
さて、それを聞いた主人公が選んでいく道は・・・。
作家でもライターでも同じですが、ものを作り出す仕事は、なかなか厳しい現状があります。本当に好きなデザインができなくて、安価でお手軽なものをつくらされるとか。現実はせちがらいという話です。
年を重ねたわたしはおとうさんの気持ちもわかるところもあります。
この作品でとにかく驚いたのは、題材です。椅子づくりなんてところが一冊の物語になるということ。
デザインにくわしいと思ったら、佐藤まどかさん自身がデザイナーさんだとか。
イタリアに住んでいて、デザイナーでと、魅力あふれる経歴ですよね。
本が出にくい今、みなさん、新しい題材をあれこれもってきますが、椅子とは思ってもみないものでした。
読み終わったあとは、自分の家にある椅子の形をまじまじと見ることでしょう。わたしもそうしましたよ。
自分の将来について迷っている、中学生、高校生にぜひ、読んでほしい一冊です。
さて、今日は木枯らし一号だったとか。
わたしは喪中葉書を注文しました。年末まであとはかけ足でしょうか。
タイトルが斬新です。『105度』表紙もタイトルも洗練されてます。
主人公は中学三年生の大木戸真。YAです。
椅子作りが好きな主人公、転校先の学校で、椅子づくりに理解がある早川梨々と出会い、全国学生チェアデザインコンペを目指します。
でも、デザインの道は将来性がないと、父親は反対。
そこからがこの作品の新鮮なところ。
好きならなんとかなる、がんばればなんとかなるというような精神性のほうにはいきません。デザインの道でがんばっている大人に話を聞きます。楽なことがほどんどなく厳しい現状を作者は示していきますが、ここが読ませます。
さて、それを聞いた主人公が選んでいく道は・・・。
作家でもライターでも同じですが、ものを作り出す仕事は、なかなか厳しい現状があります。本当に好きなデザインができなくて、安価でお手軽なものをつくらされるとか。現実はせちがらいという話です。
年を重ねたわたしはおとうさんの気持ちもわかるところもあります。
この作品でとにかく驚いたのは、題材です。椅子づくりなんてところが一冊の物語になるということ。
デザインにくわしいと思ったら、佐藤まどかさん自身がデザイナーさんだとか。
イタリアに住んでいて、デザイナーでと、魅力あふれる経歴ですよね。
本が出にくい今、みなさん、新しい題材をあれこれもってきますが、椅子とは思ってもみないものでした。
読み終わったあとは、自分の家にある椅子の形をまじまじと見ることでしょう。わたしもそうしましたよ。
自分の将来について迷っている、中学生、高校生にぜひ、読んでほしい一冊です。
さて、今日は木枯らし一号だったとか。
わたしは喪中葉書を注文しました。年末まであとはかけ足でしょうか。