すごーくひさびさ映画を見てきました。
『騙し絵の牙』朝一番の回をみたら、すいていました。
舞台は出版社。本が売れなくなって経営が厳しい中、社長がなくなり、トップをめぐって権力抗争がおきます。そこにまきこまれる、新人編集者、(松岡茉優)の奮闘を描いています。
出だし、迫力がありました。シェパードを散歩させる社長、原稿を読んでいく、新人編集者。
社長が息切れする映像と、松岡茉優が原稿をめくる映像が交互に。
社長が苦しそうになればなるほど、編集者は原稿にのめりこんでいきます。この原稿を読む演技がすごい。
ただ、へんなところが気になりました。この原稿、左閉じ。ふつう、応募原稿って右閉じじゃなかったかな。
そうか。松岡茉優が左ききなんだ!って。
ま、そんなことはあまり筋とは関係なくて、でも、とっても迫力あるシーンだったので書いちゃいました。
いろいろつっこみたいところは、あったけど、それでも人のいいわたしは、けろっとだまされました。映画、わたしには成功しています。こうきたのか、思ってもみなかった、でも、ありえる、って、裏切らるしかけはとても巧み。
でも、本と本屋を愛するわたしとしては、刺激的だったけど、このラストはどうかな。
希望を書いているようだけど、もう、ここしか希望はないのだよ、といわれているような気もして、さみしくなりました。
でも、現実、本は売れなくなっているのは事実。取り次ぎがたちいかなくなってるとも聞きます。
目をそらしても、それは数字としてあらわれているのでしょう。
児童書はまだ、それほどではなく、コロナでよくなったとはいわれていますが、それでも、電子教科書などがきたら、どうなるかわかりません。
というので、出版関係の方は見たくない映画なのかもしれません。
原作はあります。
塩田武士さん、気になる作家です。