赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

年末

2020-12-29 10:40:02 | その他

あっという間に2020年はすぎていって、年末になったという感じです。

ここにきて、ニトリの珪藻土マットにアスベストがはいっていたというニュースがはいり、なんとうちで使っていたのも、ビンゴ! それだったーー!ガーン。変えてもらうだけで、ニトリは大混雑。蜜ですよ。蜜。

今年はだれもがコロナに振り回される日々でした。私は、家にいることが多く、話す人もかぎられると、話す技術が劣化している気がします。友だちと電話などすると、つい長くなっちゃって。

リモートを勉強しました。いろいろまちがって青くなったり、つながらなかったり。

新しい日常で世の中が変わっていくのをヒシヒシと感じ、頭ではわかってもついていけない価値観もあったりして、混乱の年でもありました。

そんな中、児童文学のほうですが、今年はアンソロジーを三冊、単行本を一冊、だしてもらいました。

  などなど

 

そして、自分では書き直しをがんばった年でもありました。その結果、来年、なんとか結果が形になりそうです。うれしいー☆

また、国分寺で創作の講座をもちます。二月と三月の二回ですが、創作の講座なので、とても楽しみ。コロナが増えると中止の場合もあるそうで、なんとかおさまってほしいです。(詳しくは来年宣伝します!)

児文協の事業部の関係では、今年中止だった文学学校、来年はリモートをふくめて、やる方向で準備しています。

活躍されている作家さんたちに講師として来てもらいます。一回だけでも受講できるので、ぜひ、来てみてください。

ちょっと早いですが、今年のブログはこれで終わり。みなさん、よい年末を。

 冬の武蔵国分寺公園

 東京都立図書館多摩分館のクリスマスのかざり。

ここもコロナでしばらく使えないそうです。


『リトル・バレリーナ』

2020-12-23 09:33:54 | その他

キラキラがいっぱいつまった、かわいらしい本が届きました。

工藤純子さんの新作です。今回、二巻目。富士宮バレエスクールにはいったココは、初めての発表会に挑戦します。

なんと、バレエの名作、ねむれる森の美女! 

ココははりきるのですが、同じクラスのマリアはツンとして冷静。でも、そんなマリアも先生に注意されると不安になり・・・

バレエのことがほんとよくわかります。

横書きで、カラーのページが多く、見ひらきのページまであって、ほんときれいな本。宝物にする子がいるでしょう。

ただ、これを書くのは、結構、むずかしいです。かぎられた枚数で、マリアのやさしさをひきだすように描いていて、

ココの成長物語にもなっています。

バレエとともに、ココがどう成長していくか、それと花束の「あなたのファンより」の主はだれなのか?

いろんな謎もうまくちりばめられていて、これからますます楽しみ。

これを読んだら、バレエやりたくなる子が増えるだろうな。

わたしが今行っている体操教室も、子どもたちのスクールはいっぱい。とくにバレエは大人気なんだそうです。

 

さてさて、昨日、包丁で左の指をきってしまいました。けっこうたくさん血が出てびっくり。

血止めの絆創膏をしたら、キーボードがうちにくいです。

いつもはクリスマス前後、友だちとイルミネーションを見に、東京駅あたりのふらふらしていました。

丸ビルのクリスマスツリーがきれいだから。でも、今年は自粛。友だちとのおしゃべりもありません。

つまらないですが、しかたないですね。早く自由に出歩きたいよーー。


おもしろかった!!

2020-12-20 17:25:56 | その他

国分寺の駅ビルにあった東急ハンズが、十二月末で閉店になってしまうようです。残念。

セールをしてるというので、今日、あわてていったのだが、売り切れているものが多かったです。

 

さて、ひさびさファンタジー世界を堪能しました。柏葉幸子さんの竜が呼んだ娘の三作目『魔女の産屋』です。

ファンタジー世界が壮大です。

日がある空を竜がとび、月がある空を魔女がとぶ世界。

谷の子とよばれるミアは、魔女の星の音のお産をてつだうことになり、魔女の産屋に。

しかし、生まれたばかりのふたごのうちのひとりがさらわれてしまう。

それをおって、ミアは繭の里、天蓋の都へ。

繭の里はシルクをつむいで生計をたてている里。桑畑があり、蛾が守ってくれている、静かな里だ。

しかし、今、よいシルクがとれなくなっているらしい。それが呪いのためだという、うわさもあり・・・。

謎が謎をよび、ミアは二度もとらわれることに。でも、その都度、機転をきかして、行動します。

呪いの裏には、悲しい母と娘の物語がかくされていて・・・・・・。

とにかく、物語の展開で読ませていくストーリーに、わくわくして一気読み。

そして、ミアがいい。第三巻目でずいぶんたくましくなっています。

このシリーズはまだまだ続いてほしいな。

ファンタジーが好きな人、先が見えないストーリー運びを楽しみたい人、ぜひ、手にとってみてください。

三巻目からでも楽しめますが、欲をいうと、一巻目から読むとおもしろさ、倍増です。


『キャンドル』村上雅郁

2020-12-18 09:26:36 | その他

コロナが増えていますね。どうなるんでしょう・・・。おまけに寒い。縮こまっています。

さて、フレーベル館ものがたり新人賞、大賞をとってデビューした村上雅郁さんの二作目がでました。

この表紙、少年の目に視線がすいつけられます。すごい迫力ですね。

遠田志帆さんだそうです。とても目をひきます。

ストーリーは、一作目と同じく、心の内面の声が重要な手かがりになってすすむミステリータッチの学園もの、でしょうか。

あと四ヶ月ちょっとで中学生になる、小六の穂村螢一が主人公。

ある日、幽霊がでるといううわさの備品室で、赤いリボンにつつまれたプレゼントのような箱を手にする。そのとたん、言葉が聞こえてきてしまうんです。シンクロしたって感じでしょうか。螢一はだんだん、そのふしぎな声の主が気になって・・・・・・。

謎のだしかたがうまいです。そして、後半のもりあがり。

この作者は言葉の力をもっていますね。若い感性があふれだしているのを感じます。

内面の痛みを自分のことのように感じて、共感して読まれる人が多いでしょう。

また、フレーベル館が売り出そうと、力をいれているのも感じました。

そういう意味で、幸せなデビューをされた作家さんといえるでしょう。

ただ、年をとってしまった私には、ついていけないところも・・・・・・。『天気の子』に対しても、そんなことを思いましたが。きっと、同世代にとっては、そこも含めて魅力なんでしょうね。

 

コロナであっても、街はクリスマスモード

盛り上がりたいけど、盛り上がれない。せめてツリーだけでもってところでしょうか。


森埜こみち 詩 『こんなときは!』

2020-12-15 16:15:07 | その他

ついこのまえ、ステキなクリスマスプレゼントが届きました。

森埜こみちさんの新作 『こんなときには!』です。

これは、掌たなごころの本ということで、てのひらに入るくらいのミニ絵本です。

一ページにひとつ、詩と小さなイラストがはいっています。

絵は下田昌克さん、これが詩とマッチしていい感じ。

森埜こみちさんは、児文芸の新人賞と協会賞を連続してとっちゃうくらい創作が書ける人ですが、詩もすてきです。

封筒で友だちにプレゼントできる、ミニ絵本。

わたしもつくりたくなったけど、詩がかけないなー。

気になった方は、発行元の銀の鈴社まで。