赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

1話ごとに近づく恐怖『百物語』②邪悪の恐怖

2023-02-27 17:30:19 | その他

アンソロジー百物語が出版されました。

この表紙が怖い

アンソロジーで一巻に20話、はいっています。

わたしは、今回、トップの載せてもらいました。

第21話、『蜘蛛の森』

気味悪い蜘蛛がでてきます。

邪悪の恐怖の巻だけあって、どれもいやーな怖さが残ります。でも、それがやめられない。

公募で初心者もいるはずですが、どの方も文章がこなれていて、大変読みやすいです。

このあと、三巻、四巻、五巻と続いてでることと思います。

日本児童文学者協会・編集となっています。こわい話が好きな方、ぜひ、おすすめですよ。


おはなしサイエンス 見本ができました。

2023-02-26 10:16:35 | その他

おはなしサイエンスシリーズの一冊、『ひょうたん池の怪魚?』ができました。

絵はウラケン・ボルボックスさん。この名前を見て、家族は、外国の人?って反応です。

このウラケンさん、生きものの絵がとにかくうまい。それで書いていただきました。

帯をはずすと、こんな感じ。

ヒョウモンダコ グリーンアノールなども、うまく書いてありますよね。

 

今回、危険生物なんて、わたしの知識のないところを本を読んで研究しました。

今の自然ってこんな感じなんだと、ほんとおどろくことがいっぱい。

中でも、監修の五箇公一さんとオンラインで話せたのがとても印象深かんたんです

五箇さんって革ジャンをきて、ちょっとこわもてですが、お話し、とてもわかりやすく、ずっと聞いていたいくらいでした。

 

このおはなしサイエンスのシリーズ、物語ながら論理的思考を育てようというもの。

全部で10巻。わたしが10巻目です。

シリーズの他の本も、とてもおもしろそう。小学生なら興味をもちそうなことばかりです。

とくに、AIを題材にした『ロボットはなくのか?』は興味がありますね。

ほかもみなさん、人気作家の方が書かれています。

ぜひ、あなたの近くの図書館にリクエストしてみてください。

 


『起業家フェリックスは12歳』アンドリュー・ノリス

2023-02-24 09:23:02 | その他

花粉症がつらいです。昨日は午後からたくさんとんでました。

目がちかちか。

鼻がむずむず。

でも、それを吹き飛ばすほど、おもしろい作品を読みました。12才で会社をつくって成功しちゃう話です。

ビジネスについて書かれた本なんて、物語になるのかと思って読み始めたけれど、とてもおもしろく、ぐいぐい読めました。

起業が好きなフェニックスは、いろいろなビジネスを思いつきますが、どれも成功しません。

でも、今回、友だちのモーが書いたカードを売る商売をしたところ、うまくいったんです。

インターネットで販売して、会計をする人とたのんで、税金もはらって、経営会議もする・・・、と、ビジネスの流れがとてもわかりやす。

でも、ハウツー本ぽくはけっしてないんですね。物語としてよくできていて、フェリックスの気持ちも良く伝わってきます。

とくに最後のところ。

ねたばれになって書けませんが、フェリックスは大きな勉強をしたんだなって感じられました。

 

でもまあ、児童書の傾向も変わってきてるんだとも感じています。

それがいいとか、悪いとかでなくて、やはり現代に生きる子にむかって書くわけですから、その当事者の子どもがおもしろがらないとなりたたないですから。

ただ、想像力をつかって見えない世界を見るような作品もわたしは好きで、(自分ではなかなか書けないのですが)そういう作品もたくさん出てきてほしいとも感じます。

今朝、たまごがなんと、ふたごでした。いいことあるかなー。

 


ひこ・田中 新刊『あした、弁当を作る。』

2023-02-19 10:57:25 | その他

ひこ・田中さんの新刊がでました。

中学生男子タツキがとつぜん、自分で弁当をつくりだす話。ひこ・田中さんの独特の語り口が印象に残る作品です。

前半、母親に反発しながらも、母親の気持ちを考えて、いやといえないタツキ。でも、弁当をつくったり、洗濯をしたりと自立していく中で、自分のしようと思っていることがはっきりしてきます。その過程がうまくえがけていますね。男性作家ならではの視点、でしょう。

でも、母親はなぜ、タツキが自分で弁当をつくる、といったとき、あんなにすねたり、悲しがったりするかはわかりません。

わたしもパート作家兼専業主婦のような生活でしたが、息子が弁当をつくるとなったら、大喜びだったでしょう。

専業主婦だからといって、あんなに子どもに固執するヒトばかりではない、と、それは思います。

でも、作品の中の父親像、母親像としてはうまく書けていますよ。テーマがはっきり伝わってきます

お弁当だけでこんなにストーリーがふくらませられるなんて、わたしにとっては大発見でした。

 

 


水仙の季節

2023-02-16 15:27:22 | その他

寒いですが、しだいに春が近づいてくる足音が聞こえます。

押し花、今回、水仙をおしました。

紫の花はアネモネです。ここまでは、まあまあうまくいったのですが、額がよくなかった。

額と花との間に、もっとすき間があったほうが、ひきたつのにと、アドバイスをもらいました。

そのとおりかも。間は大切ですね。話すときも、書く時も、そして絵も押し花も・・・・

 

でも、今回、水仙をたくさん押すので水仙を買ったことでいいこともありました。

水仙をよんだ俳句が、某句会で高評価。ひさびさです。うれしーい。

句会って、名前をふせて、投票するから、お世辞とか忖度とかまったくありません。

でも、ようしゃないなって感じがするときもあります。

今月はもうひとつの句会の〆切りもあります。

がんばって、考えなきゃ。もう、句の中では立春をすぎたので春です。

句を考えに、散歩でもしたいけど、残念ながら花粉がけっこうとんでいるみたい。

今年の春はつらいなー。