赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

ももたろう40号

2014-03-31 09:03:15 | 日記
東京はサクラが見頃の8分咲きです。写真は、29日、母からの家の帰り、総武線沿いのサクラがあまりにきれいで、途中下車。外堀公園の桜です。
  
咲き始めた頃でしたが、風情があって、きれいでした。これから咲くぞっというサクラもいいですね。
ところが、その途中下車のせいで、花粉で目がやられました。アレルギー、わたしは目にくるタイプです。
細かい字がかすんで見えません。ぐすん。
パソコンは大きな字のせっていで見ています。

さて、待ちに待った同人誌ももたろう40号ができました。


今回は20年目ということで記念号。厚さも厚くなりました。ひさしぶりに河原潤子さんも書いてくれています。鬼の先生方からあたたかい言葉を巻頭にのせることもできました。末吉暁子さん、野上暁さん、那須田淳さん、ほんとうにありがとうございます。

月末には、その先生方も来てくださって、毎年恒例の交流会もあります。鬼ヶ島通信の先生方は、作品がうまく書けている時は、会うのがうれしいです。でも、自分がなまけてるなーーって思う時は、少しばかり、尻込みしたくなります。初めて会った時からずっと、そんなあこがれの存在です。

また、同人誌ももたろうも書く場として、わたしをずっと鍛えてきてくれました。長い間ですから、いろんなことがあったなーと思います。この人の作品が好き!という同人がやめていく時は、とてもさびしいです。今回も、ひとり同人をはなれられました。
でも、また、新たな若い方もはいってきてくれました。
若いパワーは、同人誌に新鮮な風とやる気を吹き込んでくれます。
そんな同人誌ももたろう、ぜひ、手にとってください。
同人の山本悦子さんは、のりにのっていて、四月、五月と出版が続きます!


福Book展 By サンタポスト

2014-03-27 08:28:10 | 日記
宅配本屋さん、サンタポストの展覧会、福BOOK展が高尾のギャラリーでおこなわれています。
昨日は、花粉も少なめの曇り日。おもいきって買ったばかりの花粉メガネをかけてお出かけしました。
←花粉めがね

味わいある高尾駅、北口

サンタポストさんは、宅配本屋さんでありながら、作家さんでもあります。先日は『ビブリオバトルを楽しもう』をさえら書房からだされました。今回の展覧会は、その原画展もかねていますが、本好きの人にぴったりのたくさんのおすすめ本もありました。
   
かべにおすすめ本を書いたポップをはっていいというので、わたしも拙著『がむしゃら落語』を宣伝。そうしたら、な、なんとオーナーの後藤さんも落語好き。小三治の落語から、変わり種の白鳥の「任侠流山動物園」という創作落語の話まで、落語話で盛り上がりました! とてもすてきな時間でした。落語について語り合えるのは、わたしは貴重です。

また、会場でとても目をひいたのは、サンタポストさんのお嬢さんにあたる雨宿結さん作のかっぱ人形。とても細かいのに、よくできて、かっわいい! たくさん買ってしまいました。もっとほしかったくらいです。
おじょうさんの話をするとき、ちょっと照れながらもうれしそうなサンタさんが印象的でした。


宅配本屋をしながら、長い間、YAという機関誌をだされていたサンタさん。その中ではぐくまれて貴重な人脈で、たくさんの方が会場をおとずれているようです。イベントとしてやった、ビブリオバトルも盛況だったとか。わたしも行きたかったなーー。
柏の児童書専門店、ハックルベリーBooksでも、大月書店、「考える絵本」の原画展、数々のイベントをおこなうそうです。ももたろうを一緒に立ち上げたNKさんの企画。
ふくろうがいるという児童書専門店、こちらもすごく行きたいけれど、花粉&仕事で断念。気持ちだけ応援です。

サンタさんのお人柄があらわれたような展覧会、会期をのばして四月中もおこなわれるそうです。
高尾はサクラの名所。どうか、ホームページを確認して、行ってみてください。


上橋菜穂子さん、おめでとうと、『ないもの、あります』 クリフト・エヴィング商会

2014-03-25 07:54:38 | 日記
パソコンをあけたとたん、ビックニュースが耳にはいりました。上橋菜穂子さん、アンデルセン賞 受賞ということ! おめでとうございます。
『獣の奏者』を読んだ時の感銘は忘れられません。児童文学、ファンタジーにまた光があたるような話題でうれしい。ハリーポッターブームのあと、ファンタジーは下火になっています。
これで、また盛り上がってほしいです。

話は、かわって、今、わたしが読んでいるのは、『ないもの、あります』クリフト・エヴィング商会。
世田谷文学館のクリフト・エヴィング商会の展覧会で買った本です。


これには、普通はないものが商品になったら、どんなものかというのが、おもしろく書いてあります。
ころばぬ先の杖 だったり、目から落ちたうろこ だったり、口車 だったり。

わたしが一番ほしいと思ったのは、堪忍袋の緒。そうです。がまんが足りない性格です。
この本でこれが一番先に載っていたので、やはりほしいと思う人が多いのでしょう。
この本によると、「もうちょっと大きな堪忍袋がほしい」と思う人があとをたたないということ。やはり、現代社会、忙しすぎるんですよね。というか、やりたいことが多すぎるのかもしれません。
それで、また、残念なことに、こればかりは、自分のもちあわせサイズで一生やりくりしてもらうしかないとも書いてあります。

それでも、ほしいという人のために、堪忍袋の緒が見えるようにしてくれる、特殊な商品ができたいうのが、この本に描かれている堪忍袋の緒。見えれば、切れないように制御できるだろうというわけです。
でもね。これ、大変、手にはいりにくいものらしいですよ。値段も自分で申し出なければならないそうです。

また、地獄耳もおもしろい。これは耳栓のような形をしていて、耳にいれると、外からの声は聞こえないけれど、あなたの内なる声が聞こえてくるそうです。そのほうが、外の声を聞くより、自分がわかるということ。今の情報社会、自分がどう思われているか、気になる人にはおすすめの商品でしょうね。
これも大変手にはいりにくいということ。
どうです? あなたは買うでしょうか?

本の中に、こんなふしぎな架空の商品がたくさん陳列されています。
(展覧会では、実際に架空の商品がならんでいました。)
軽く読めるので、バッグにいれていて、ちょっと待ち時間に読んでくすっと笑うのにぴったり。
そうだよなーー堪忍袋の緒の絵を見つめながら、こういうのを考えるクリフト・エヴィング商会の発想は、つくづくおもしろいと感じ入りました。




クラフト・エヴィング商会展覧会。世田谷文学館

2014-03-23 07:55:23 | 日記
ずっと一月から忙しかったのが、やっとひと息つきました。
母も兄のところに行って、ごきげん。母が機嫌がいいと、わたしもほっとします。

その開放感から、昨日ははりきってしまいました。
午前中は夫の両親と府中の森を散策。めずらしいかたくりの花を見たり、満開の梅をみたり。
午後は、世田谷文学館でやっているクリフト・エヴィング商会のやっている展覧会、「星を売る店」にいっていきました。架空の街、月船町の古書店一角獣が再現されていたりして、メルヘンというかファンタジーというか、架空のものが好きな人には、たまらない展覧会。
パンフレットは下記です。


そうやってふらふら出歩いたら、花粉のため大ダメージ。頭もいたいし、体もだるい。
目もかゆすぎて、気持ちは最悪。
ああーー、薬を飲んでも、花粉症って、つらいもの。

今年は少ないなんてうそだーー!!!

神田茜『ぼくの守る星』

2014-03-20 08:49:40 | 日記
王様のブランチブックコーナーで紹介された本『ぼくの守る星』を読んでいます。
この作者、神田茜さんが講談師で、おもしろいものを書くというのは、某編集者さんから聞いていました。
それからどんどん活躍されていらして、今回、本屋でひら積みの話題作を書かれています。
一見ではわからない障害をもっている「ぼく」とそのまわりの人々の連作短編です。発達障害について、また、その家族について、かなり知識があるか、よくよく調べられたのだろうと思いました。

せつないけれど、最後、ほっとする方向にもっていっていて、どの短編も最後の5ページくらいの展開がうまいと思いました。

また、わたしは、別方向から興味をもちました。
彼女が、わたしが注目応援している落語家の「彦いち」の奥さんだということ。
へえ、あんなおもしろい人と結婚した人ってどんな人だろうと。
そして、公式サイトを発見。これがおもしろい。短歌、俳句も、言葉のセンスがあって、感心しきりなのですが、ぐいぐい読んでしまったのが、おいたち のコーナー。

わたしは『がむしゃら落語』で、勝ってに妄想で落語家を創りあげましたが、講談師になる方も、いろんな経歴があるそうです。一度、彼女の講談を聞いてみたいのですが、どうも最近は作家業が忙しいようですね。
講談師でありながら、俳句もいい、短歌もいい、文章もうまい!
いろんな切り口があるマルチな女性であるのに、そのおいたいでは、死にたいと思うほど悩んだことがあると書かれています。ほめられたり、おだてられたりすると、逃げたしたくなる・・・・。わたしも似ています。

ああ、編集者なら、神田茜に突撃取材して、なにか書いてもらうのにな。
いやべつに、作家でも、取材に行ってもいいのですがね。

これからどんどん注目されること、まちがえないでしょう。
最初におもしろいっておしえてくれた編集者さんは、作家を見る目があるんだと思いました。さすが!

夫で新作が得意な落語家「彦いち」も、おもしろいので、おすすめ。体育会系の落語家で、空手家でもあり、高座で柔道の受け身を見せてくれたことも。
この間、聞いた落語は、タイトルを忘れましたが、町内会のおまつりにうっかりスーザンボイルをよぶと豪語した男がいて、おばちゃんにかつらをかぶせてスーザンボイルだといいはってださせたら、歌がうまくて、偽物でも人気になったというものでした。うっかりとか、かんちがいとか、そういうのは、落語のよさです。