今日は敬老の日、実母、義母と会いにいきます。わたしもシニアの範疇にいて、高齢化社会を実感しています。
さて、田部智子さんが新刊をだされました。
小学生が読む児童書らしい作品だなって思いました。これ、ほめ言葉です。最近、そういうもの少なくなって、さびしいなと感じていました。
ストーリーはテンポよく展開します。
なんかついてないと思っていたら、疫病神のせいだったなんて。
その疫病神の不運配りをなぜか、涼平くんが手伝うはめになってしまったなんて。
こんなふうに疫病神に出会ってしまった涼平くんが、なんとか疫病神の不運配りがうまくいかないように、不運が少なくてすむように、疫病神に気づかれないように奮闘します。
自分勝手でずうずうしい疫病神とちょっと気が弱く疫病神に協力してしまう涼平くんのコンビがとてもおもしろい。
すいすい読めるのですが、ストーリーはなかなか複雑。微妙な気持ちも書かないとならなくて、田部さんの筆力がひかっています。
コメディタッチで等身大の子どもたちが、生き生き動いている作品、ひさしぶりに楽しんだ気がしました。
まキンモクセイの香りの効力がうまくきいていますね。10月に読むといいかも。
「あーおもしろかった」と本を閉じたかったら、おすすめします。
黒須高嶺さんの表紙もイラストも、とてもすてき!