11月30日のニュースですが、NASAの次期火星探査ローバーCuriosityに気象観測器が設置されたとのこと。
上の写真で、技術者が持っている棒の様なものだそうです。
2本の内、1本を持っていてその向こうにもう1本水平に出ているのが見えますね。
詳しくは、下記にて
http://marsprogram.jpl.nasa.gov/news/whatsnew/index.cfm?FuseAction=ShowNews&NewsID=1085
気象観測器で測定するのは、下記の項目です。
・ローバーの周囲の温度と地面の温度
・風速、風向
・気圧、湿度
・紫外線
この気象観測器は、スペインのScience and Innovation省と工業技術開発センターによって提供されました。
主任研究者は、Javier Gómez-Elviraさんです。(マドリッドにあるCentro de Astrobiologíaの航空技師)
測定は、1時間毎に5分そして23ケ月間を予定しているそうです。
ちなみに23ケ月は、火星の1年間です。
まだ、ローバーCuriosityの着陸地点は、決定してませんが、Curiosityが下り立った地点の環境データーを収集することで微生物の発見に繋げる意気込みですね。
紫外線については、6つの異なった波長域を測定します。(NASAのMars Reconnaissance Orbiterによって上からモニターされた波長を含んでいます。)
気象観測器から得られたデーターで以下のことが分かると期待されています。
・火星の気象のメカニズム
・大気の循環モデル
・地表での紫外線測定による生命の居住性の評価
・生命探査
いずれにしても、既存の軌道船から得られたデーターと照合することで火星に関する理解が一段と進むことを期待してます。