火星への道

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地下まで良く見えます

2011-09-17 18:48:10 | MARS on EARTH
9月14日にJPL(Jet Propulsion Laboratory)が発表したところによりますと、クエート北部の砂漠で地下深くに眠る帯水層を使って火星の探査技術の検証をしたそうです。
クエートは国土のほとんどが平坦な砂漠の国です。



JPLと KISR(the Kuwait Institute for Scientific Research)が共同して、KISRによって調査済みのクエートの北部砂漠の帯水層を使って火星探査で使われているレーダーの性能確認をしました。
結果は、大変良かったとのことで、今後地球上の地表面の約20%を占める砂漠など乾燥地帯での利用が考えられる見込みとのこと。
ヘリコプターを高度305メートルで飛行させて火星探査機に積まれているレーダーを使用して地下を探査しました。
40-megahertzのレーダーは、the California Institute of Technology(Pasadena)とthe Institut de Physique du Globe(Paris)から提供されたそうです。

資金は、the California Institute of Technology's Keck InstituteとKISRが出しています。
また、 The Kuwaiti Police Air Force がヘリコプターによる飛行技術を提供しました。

結果は、下記の通りで、20-65メートルの地下の帯水層をはっきり捉えていますね。
KISRの持っている地下帯水層のデータと一致したとのことです。
この結果が火星探査でのデーター解析に役に立つことでしょう。



大きいイメージです。

このテストに関するビデオがあります。

今回使われたレーダーは、火星で使用されているものと同様の特性のレーダーです。
現在活動している火星探査機でレーダーを搭載しているのは、ESAのMars ExpressとNASAのMars Reconnaissance Orbiterです。

Mars Express:MARSIS(Mars Advanced Radar for Subsurface and Ionospheric Sounding)
Mars Reconnaissance Orbiter:SHARAD(Shallow Radar)

火星では氷の層は見つかっていますが、まだ液体の水の層は見つかっていません。
今回のテストによって今まで見逃していたデータが見つかるかもしれませんし、データの取り方に工夫が出来るかもしれないですね。
期待してます。
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