「ニューヨークから3時間 ウッドストックの森に住む小説家の この世界への清新な驚きに満ちた 物語のようなエッセイ集」
「人もまた 、その人にもっともふさわしい場所で生き、自分の好きな土地に根を張ってこそ、見事な花を咲かせることができるのだろう。」(「桃源郷に咲く花」)
「森の中で暮らすということは、物言わぬ小さき者たちと友だちになること。・・・
森の中で暮らすということは、小さき友たちの生死を見せつけられるということ。・・・
森の中で暮らすということは、自然の美しさ、優しさ、懐の深さとともに、その厳しさ、非情さ、過酷さ、容赦のなさを受け入れながら生きる、ということにほかならない。・・・
森の中で暮らすということは、私にとって、解放されるということだ。人間社会からの解放。人間関係からの解放。言葉からの解放。情報からの解放。文明からの解放。日々、いろんな解放感を味わっている。解放されて、自分が無力で無知でちっぽけな人間に過ぎないことを自覚する。つかのまの解放に過ぎない。一瞬だけの解放かもしれない。それでも解放は解放だ。・・・」(「ある晴れた夏の朝」)
図書館の書架で目に留まった本は・・、素直に、ありのままに、自然の移ろいにともなった日常を綴ったエッセイ集でした。
(19/11/28撮影)