キンちゃんの「マイコレ」partⅤ

果樹栽培、自然観察、・・・そして時々人間観察等です。

藍を継ぐ海

2024-11-14 06:54:13 | 

《数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

徳島の海辺の小さな町で、なんとかウミガメの卵を孵化させ、自分ひとりの力で育てようとする、祖父と二人暮らしの中学生の女の子。

年老いた父親のために隕石を拾った場所を偽ろうとする北海道の身重の女性。

山口の見島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男。

長崎の空き家で、膨大な量の謎の岩石やガラス製品を発見した若手公務員。

都会から逃れ移住した奈良の山奥で、ニホンオオカミに「出会った」ウェブデザイナーの女性ーー。

人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。》

 

この著者の作品が書架に並んでのに気付くと、借ります。

どの作品も、登場人物の心模様は(時に出来過ぎ感を感じても)、最終的に前向きになるので読みやすいと言うだけでなく・・、関連する自然科学的情報の広さ・深さにも感心させられ、興味深く読まさせて頂いています。

(画像借りました。)

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そして誰もいなくなるのか

2024-11-04 18:34:02 | 

《ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先のタンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗んだ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。 ――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。》

 

自分的には、相性が悪い作品でした。

(画像借りました。)

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銀色のステイヤー

2024-10-23 06:51:51 | 

《北海道・日高の競走馬生産牧場で、「幻の三冠馬」と呼ばれた父馬・シダロングランの血を引いて産まれたシルバーファーン。
牧場長の菊地俊二は、ファーンの身体能力に期待をかけつつも、性格の難しさに課題を感じていた。この馬が最も懐いている牧場従業員のアヤが問題児であることも、悩みの種である。
馬主となったのは、広瀬という競馬には詳しくない夫人。茨城県・美浦にある厩舎を擁する二本松調教師とともに牧場を見学に訪れ、ファーンの購入を決めた。不安を覚える調教助手の鉄子(本名:大橋姫菜)に、二本松は担当を任せることを告げる。
ファーンは、俊二の兄である菊地俊基騎手とのタッグで、手のかかるヤンチャ坊主ではあるものの順調に戦績を重ねていくが、あるレースで事故が起こり……。
手に汗握る競走展開、人と馬の絆。
わずか数分のレース時間には、全てが詰まっている。》

 

読みだして直ぐ、馳星周 の「フェスタ」が浮かびました。

今まで読んだこの著者の作品とは雰囲気が違いましたが・・、読みやすくて、更に競馬に興味が湧く、面白い話でした。

ちなみに「 短距離を得意とする競走馬をスプリンター(sprinter)、1マイル(約1600m)前後の距離を最も得意とする競走馬をマイラー(miler)、長距離を得意とする競走馬をステイヤー(stayer)と呼称する。」だそうです。

「シルバーファーン」も検索すると、面白い。

銀色のステイヤー(画像借りました。)

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愚か者の石

2024-10-19 07:15:57 | 

《明治18年初夏、瀬戸内巽は国事犯として徒刑13年の判決を受け、北海道の樺戸集治監に収監された。
同房の山本大二郎は、女の話や食い物の話など囚人の欲望を膨らませる、
夢のような法螺ばかり吹く男だった。

明治19年春、巽は硫黄採掘に従事するため相棒の大二郎とともに道東・標茶の釧路集治監へ移送されることになった。
その道中で一行は四月の吹雪に遭遇する。
生き延びたのは看守の中田、大二郎、巽の三人だけだった。
無数の同胞を葬りながら続いた硫黄山での苦役は二年におよんだ。
目を悪くしたこともあり、樺戸に戻ってきてから精彩を欠いていた大二郎は、
明治22年1月末、収監されていた屏禁室の火事とともに、姿を消す。

明治30年に仮放免となった巽は、大二郎の行方を、再会した看守の中田と探すことになる。
山本大二郎は、かつて幼子二人を殺めていた。》

 

この著者の作品は、重いテーマのイメージがありますが・・、目に留まると借りてしまいます。

話はどの様に纏まるのか分からないままも、興味深く読み続けていましたが・・、最後になって「愚か者の石」の意味が明らかになりました。

濃淡を別にすれば、身近でも心に秘めた葛藤はよくある事で・・、その対応も様々で・・、それが、生きると言う事か・・。

(画像借りました。)

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万、已むを得ず

2024-10-08 18:19:55 | 

《「すべての責めは私が負う。覚悟はできている」――財産税導入、預金封鎖、新円切替……日本を救うこの決断は、この男にしかできなかった。・・》

《渋沢栄一の孫にして、日本銀行総裁、そして大蔵大臣を務めた渋沢敬三。彼はなぜ、第二次世界大戦後、預金封鎖や新円切り替えなどの苛烈な経済対策に踏み切れたのか? 生物学者をめざす心優しい少年が、その人柄ゆえに経済界の要職に抜擢され、日本の財政の行方を左右する究極の決断を迫られるようになるまでの数奇な生涯を、大胆な視点で描いた長編小説。》

 

関東大震災、226事件・・、そして戦中・戦後の激烈な環境の中では、自分が望んで就いた仕事ではないが、日銀副総裁、総裁、大蔵大臣として日本経済を支え続けた渋沢栄一の孫の渋沢敬三・・、興味深く読ませて頂きました。

終戦時「国債が1,200億円・・戦時補償の債務とを足すと1,500億円を超える。・・昭和19年のGDPは、745億円・・」(「2024年3月末で、日本の政府債務残高は1,297.2兆円。対GDP比(推計値)では257.2%」)・・、インフレ抑制のために取る手段は「財産税」と「戦時利得税」、現金の保有額を把握するためには、新様式の日本銀行券を発行し、現行のものと強制的に交換(預金封鎖)。

そして、自分が強く関与した法により、三田の本宅を財産税の物納として、そっくり明け渡し・・、GHQによる公職追放も受ける。

余談ながら、名前を聞いた事のある政治家の名も多く登場していて(吉田茂 石橋湛山 池田勇人 福田赳夫 大平正芳 愛知揆一・・)、戦中・戦後の財政を支えた大蔵官僚の多くが、その後、政治家として日本のリーダーになって行ったのだなぁ・・。

万、已むを得ず[幸田真音](画像借りました。)

 

奇しくも、間もなく「政権選挙」・・、選ばれた人達は、国民をどの様に導くのだろう・・。

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あなたを待ついくつもの部屋

2024-09-28 18:49:37 | 

《いつかの記憶の扉が開く 東京、大阪、上高地3つの帝国ホテルを舞台に織りなす42の物語。》

《帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。
幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。
1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。》

 

「ラグジュアリーなホテル」とは縁のない人生なので・・、理解出来てないと思います。

場面設定が限定されている為か、同類の話が繰り返されるように感じましたが・・、多くの登場人物の名前が全て異なる事に変に感心しました。

(画像借りました。)

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越境

2024-09-21 18:37:05 | 

《ロシア軍の侵攻から10年が過ぎたー北海道東北部は、反乱軍と化したロシア軍や指揮を逸脱した自衛隊の部隊、民兵などが群雄割拠している。陸自「支援飛行隊」のイリキは、ヘリ墜落から九死に一生を得る。救ってくれたヤマガタ、アンナと共に、血なまぐさい「無法地帯」を奥へ奥へと進んだイリキの前に、ついに究極の兵器が現れる!ロシアの侵攻により「無政府状態」と化した北海道。自衛官出身、『小隊』の砂川文次が圧倒的なリアリティーで描くノンストップ・ミリタリーアクション巨編!》

 

最初から最後まで、北海道各地での戦闘場面の連続で、いとも簡単に命が奪われて・・、世界各地での戦争が報道される中で、日本がそういう状況になったとしたら・・、とも思ったりしました。

併せて、理屈っぽい所も多く・・、理解出来ない所も多々ありました。

「本当は強者でもなんでもない体制なり制度なりに身を寄せることに汲々とし、それが自分にどういう結果をもたらすかも考えず、自ら進んで破滅を受け入れるゴミのような生き物。それが今の大半の日本人なのだ。」

「危地にある時、具体的な指示ほど恐ろしいものはない。どういう結果になるかより、まず指示に従って、そして自分の思考を放棄してしまいたくなるからだ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

越境[砂川文次](画像借りました。)

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雪渡の黒つぐみ

2024-09-01 18:45:49 | 

《燃える城。裏切りのくノ一。山に潜むは異教の徒。

横手城を炎上させた謎の新興宗教・大眼宗教祖「厳中」とは誰だったのか?

伴天連弾圧が進む寛永二年。どんな相手の声も真似できる声色遣いの景信は、女忍者の紫野を寝返らせ伊達藩の動向を探っていた。紫野が何者かに殺され、伴天連が潜む白根金山へと乗り込んだ景信は、遊女として売られてきた鈴音と出会う。父親が大眼宗の教祖とともに失踪し、以来天涯孤独の身と語る鈴音に紫野の面影を重ねる景信だったが、その声を狙って忍び寄る者がいたー。

伴天連、大眼宗、伊達政宗。すべてが繋がるその先で国を揺るがす巨大な陰謀が明らかになる!》

 

冗長な所、読み難い所もあったけど、最後はテンポよく話が進み・・、伊達政宗、バテレン(伴天連)追放、公儀隠密が絡むストーリーは面白く読ませて頂きました。

「黒つぐみ」の姿や鳴き声を確認して・・、「日本では夏鳥」「ヨーロッパのblack bird に匹敵する、日本の代表的な歌鳥といっても良い」らしいけど・・。

雪渡の黒つぐみ(画像借りました。)

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ものがわかるということ

2024-08-28 18:27:34 | 

《考えても答えは出ません。それでも考え続けます。自分を自由にしてくれる養老流ものの見方、考え方。

第1章 ものがわかるということ(代数がわからない;他者の心を理解する ほか)
第2章 「自分がわかる」のウソ(脳から考える「わかる」ということ;頭の中のさまざまな世界 ほか)
第3章 世間や他人とどうつき合うか(理解しなくても衝突しない方法;すべてが意味に直結する情報化社会 ほか)
第4章 常識やデータを疑ってみる(脳化社会は違うことを嫌う;数字が事実に置き換えられる情報化社会 ほか)
第5章 自然の中で育つ、自然と共鳴する(都市化が進み、頭中心の社会になった;自然とつき合う知恵とは ほか)》

 

思ってもみなかった視点・分析があり、勉強になりました。

消化不良の内容もあって・・、今後も何度か手にするかも知れません。

ものがわかるということ(画像借りました。)

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われは熊楠

2024-08-16 18:48:10 | 

《「知る」ことこそが「生きる」こと

研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。
博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。 


慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。
希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。
世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。
野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る!》

 

南方熊楠という人がいた事を知ったのは、ある程度年齢を重ねた後だったと思います。

何度か関連図書を手にしたけれど、その広さ・深さ・特異性・・は、理解力を遙かに超えており、読み終える事は出来ませんでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨秋、紀伊半島を巡るツアーに参加し、熊野古道の大門坂入口近くに熊楠が宿にした大阪屋が有る事を知りました。

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今回の本は、人間関係に力点を置いた偉人伝で・・、アウトラインの極一部を知る事が出来た気分になりました。

 

余談ながら、同時期に牧野富太郎が出たのは、時代背景の影響があるのだろうか。

(画像借りました。)

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悟浄出立

2024-08-08 19:12:27 | 

車の運転中、突然大きい警報音が鳴り出し・・、車が故障したかと思ったけど、ラジオからの緊急地震速報でした。

「8日午後4時43分ごろに宮崎県で震度6弱を観測した地震で、気象庁は同日、「南海トラフ地震臨時情報」を発表した。午後5時半から、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会を開催。」

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《・・・中国古典の世界を縦横無尽に跳び、人生で最も強烈な“一瞬”を照らす五編。

悟浄出立/趙雲西航/虞姫寂静/法家孤憤/父司馬遷》

 

前半の二編と後半の三編の初出の間に約4年の間があるようですが・・、後半の三編は、記憶の片隅にある情報とよく絡む新しい視点(?)の話で、史実との関係は分かりませんが、面白く読ませて頂きました。

(画像借りました。)

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黄昏のために

2024-08-05 18:45:58 | 

《描くことは、生きること。一人の画家の〝生〟を描き出す魂の小説集
ハードボイルド小説から『三国志』、「大水滸」シリーズなど、その偉業は原稿用紙を重ねると3人分の背丈になる(本人談)という言わずもがなの巨匠・北方謙三さん。
昨年、超大作『チンギス紀』を完走されましたが、実は、歴史大長篇の傍らで「原稿用紙15枚ぴったり」の掌篇を書き継いでいました。

2017年の不定期連載開始から足掛け7年。
ついに一冊の本に結実しました。
タイトルは、『黄昏のために』。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〝究極の絵〟を追い求める一人の画家の〝生〟を、
一つひとつ選び抜いた言葉で彫琢した、魂の小説集です。

孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、濃密な十八篇がここに。》

 

この著者の作品は、読んだ事が無かったが・・、我が身の黄昏とも重なる雰囲気を感じる本でした。

孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、濃密な十八篇がここに。北方謙三『黄昏のために』ほか(画像借りました。)

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べらぼうくん

2024-07-28 18:11:29 | 

《「水たまりをのぞいたら、そこに映っていたのは青い空だった」

べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。
「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。
どうにもうまくいかぬ男の、十歩進んで九歩下がる日々をまるっと包みこんでくれるようで、あの頃の蒼白い顔をした自分に「よう」と呼びかける気持ちで、『べらぼうくん』とタイトルを決めた。(あとがきより)

未来なんて誰にもわからないのだ。
川べりを俯き歩く万城目青年は、いかにして作家としての芽を育てたか。
万城目ワールドの誕生前夜を描く極上の青春記であり、静かに深く届けたい人生論ノート。》

 

学生時代から作家になるまでの話・・、面白かった。

だいぶん記憶が怪しげになった我が身の若い頃を振り返ってみると・・、それなりに大胆な決断を何度かしているなぁ・・、今は、かなり保守的になってしまったが・・。

若いとは、如何なる結果も乗り越えるエネルギーに満ちている・・、そういう事なんだろうなぁ・・。

『万城目学』の名言│おすすめ作品ランキングと名言集 | 読みたい本が見つかる名言集ブログ

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リカバリー・カバヒコ

2024-07-11 19:14:37 | 

《新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。》

 

読みやすくて、前向きになるストーリーでした。

が、この著者の本を数冊読んだので・・、同じパターンの繰り返しにも感じました。

リカバリー・カバヒコ書影(画像借りました。)

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フェスタ

2024-07-02 18:34:12 | 

《北海道浦河町で競走馬の生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。
パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰のレース「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いない――と確信していた。
そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。
二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。
一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。
目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。
生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。》

 

競馬場に行ったことは無いが、全く興味が無い訳では無く・・、読みやすく、大変面白く読ませて頂きました。

競馬に関わる多くの人々の世界に、少し近付けた気にさせてくれました。

フェスタ 画像2(画像借りました。)

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