共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

無理は禁物…

2012年07月24日 11時32分08秒 | 日記
今朝、体のあちこちが痛んで目が覚めました。実はこれには身に覚えがあります。

昨日、小6の男の子のレッスンをしたのですが、どうも様子がおかしいのです。練習してこなくてガタガタな内容だったこともさることながら、目つきが何だかキツネでも憑りついたように、必要以上にギラついていたのです。そこで、かまかけついでに楽器をケースに置かせてから

「こんな状態でレッスンしたって無駄だから、今日は帰んなさい」

とレッスンを打ち切ったら、ものすごい顔で睨みつけてきたのです。

ははあ…と思って

「何だよ、言いてぇことがあんならガンくれてねぇでかかってこいよ!」

と怒鳴りつけた次の瞬間、その子が私に向かって拳を振り上げて猛ダッシュしてきて、その後10分ほど格闘したのです。

大分向こうが息切れしてきたと同時に、目つきから憑き物が落ちたようになったので、頃合いを見て格闘相手を止めて

「さっきはツラ中に欲求不満が広がってたぞ。どうだ、すっきりしたか?」

と聞いたら、しばらくキョトン…としていました。

しばらくして彼は、自分の顔つきを見られながら格闘の相手をされていたことに気付いたらしく、半ばキレながら照れていましたが、終わり際に

「今日ほとんどレッスンしていないことは、お母さんには内緒な」

と念を押したら、最後には元気に帰っていきました。


私は別に人格者でも何でもないので、昨今テレビに出てきて大津のいじめ問題を語っている人たちのような偉そうなことを言うつもりはありません。ただ、今の子供たちは、我々大人が思っているよりも複雑でストレスの大きな社会生活を強いられているということを認識しておかなければなりません。

ただ、それを大人が察知するのは、そんなに難しいことではありません。彼等の目を見れば、案外簡単にわかるものです。それに気付いたら、多少ウザがられても逃げずに「どうしたよ?」と向き合うことは必要です。こういうことをもっときめ細かく見つめ続けていれば、もう少しマシな世の中を子供たちに残してあげられるのかも知れません。

ただ、その後の対応については、個別に慎重に対応していく必要があります。今回みたいな極端な対処法は、ある程度の人間関係を築いた上で初めて成立することですので、よい子は決してマネしないで下さい?!


しかし…次の日になって身体が痛み出すということに、寄る歳並みを感じずにはいられなかったのでありました。それでも今日は今日で教室があるので、湿布を仕込んで出かけたいと思います…。
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