共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

厚木が文化発信地になれない理由

2016年06月02日 23時06分37秒 | 日記
今日もカラッと晴れた、いい陽気に恵まれました。

教室に行く前に、ちょっと用事があって駅前のイトーヨーカドーに立ち寄ることにしました。その道すがらにあるのがこの厚木公園、通称《はとぽっぽ公園》です。

この公園には御覧のように、かなり立派な野外ステージがあります。ここから見るだけでは分かりませんが、実は屋根にはBOSEの大型スピーカーが仕込まれ、裏側には楽屋まで完備されているという、なかなかの設備なのです。

本来ならここで数々の音楽イベントを始めとしたイベントが頻繁に開催される…はずでした。しかし、現在この野外ステージは殆ど使用されることはなく、宝の持ち腐れ状態に置かれています。原因は『近隣住民からのクレーム』に、厚木ボンクラ市役所が対応しきれなくなってしまったからです。

この野外ステージが出来た当初、ここで様々なイベントができる!という期待値が高まりました。確かに完成当初には吹奏楽やバンドのコンサートが開催され、公園も賑わっていました。

しかし、周りに続々とマンションが建ち並ぶようになると、途端にこのステージでのイベントにケチがつくようになってしまったのです。それ以降は、本来一番使いたかったはずの市民主催のイベントは一切不可になり、あとは市が主催する、近隣住民に遠慮しながらのシミッタレたイベントしか行われなくなってしまいました。

例えばここで開催されるイベントの中に、《厚木ジャズナイト》という夏場のものがあります。この時には様々なグループがこのステージで演奏を披露し、観客は座ったり踊ったりと、思い思いに音楽を堪能します。周りには屋台も出され、アルコールも饗されます。

やがて日が沈み、夜の帳が落ち始めていい感じの雰囲気になってきた…ところで

「お楽しみのところ誠に申し訳ございません。宴たけなわではございますが、近隣住民の皆様方への御配慮の意味で、この辺りで御開きとさせて頂きます。」

というアナウンスが入るのが20:30頃の話です。

ジャズを楽しむような大人達にしてみたら、宵の口にも入らないような時間に「帰れ」と言われるのですから、たまったものではありません。なので折角定着してきたイベントにも拘らず、一部からは真剣に

「やめてしまえ!(っ`Д´)っ・:∴」

という声すら上がっているのです。

こうなったのも、市役所の中でイベントを企画する部所と、公園を管理する部所と、建築申請を許可する部所とが全くリンクしていなかったためでしょう。今ではこの公園を5棟ものマンションが取り囲むという体たらくです。

およそ魅力ある中心街づくりという点において、厚木市は0点です。だから、近隣の海老名市や相模原市といった街から大いに溝を空けられてしまっているわけです。

先日の路上ライブを始めたのは、そうした欠点を打破するためでもあります。小さな一歩ですが、市民ならではの風穴を開けてみようと思っております。
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