暑かった昨日から10℃以上気温が一気に下がって、今日は冷たい雨の降る空模様となりました。気圧が急激に下がったこともあって、支援級の子どもたちのテンションはダダ下がりしてしまっていました。
しかも、私が担当している支援級の担任の先生が宿泊学習の引率で今日と明日いらっしゃらないこともあって、残された支援級の子どもたちはその状況の変化を敏感に感じとってしまい、
「あれがイヤ!」
「これがイヤ!」
と、我が儘放題になってしまいました。こうなると場合によってはテコでも動かなくなってしまうので、大人たちも手を焼いてしまうのです。
御多分に漏れず、私が担当しているクラスの子たちの何人かも勉強するのを拒否しはじめしまいました。それでも、留守居役として担任の先生から託された宿題だけはきちんとやらせたのですが、それが終わった後でちょっと時間が余ってしまったのです。
そこで、教室の本棚にあった本で読み聞かせをすることにしました。選んだのは
『いやいやえん』です。
1959年7月に発表され、1962年12月25日に福音館書店創作童話シリーズから刊行された『いやいやえん』は、私の子どもの頃に読んだことのあるくらい昔から親しまれている本です。朝から
「あれがイヤ!」
「これがイヤ!」
と我が儘放題やらかした主人公のしげる君が、通っている保育園の先生に勧められた『いやいやえん』に行ったことでハチャメチャな目に遭う…というストーリーは、ちょうど今日の支援級の子どもたちの様子と重なるところがあると思ったのです。
なるべくキャラクター分けして読んだのが良かったのか、子どもたちは大笑いしながら聞いてくれていました。あまりに爆笑するので、授業時間中だからちょっと声量を抑えるように注意したくらいでした(汗)。
幼少期に読んだことのある本が、何十年の時を経てこんなところで役に立つとは思ってもいませんでした。前の学校でも支援級のクラスで『これはのみのピコ』を読み聞かせしたことがありましたが、これからもこうした読み聞かせタイムがあるのかも知れません。