今朝早く、衝撃的な知らせが舞いこみました。昔からよくしてくださっている方の御母堂様の訃報でした。
その御母堂様とは毎年お正月にその方のご自宅にお邪魔する度にお目にかかり、いろいろと楽しいお話をさせていただいていました。以前から手術と入退院を繰り返しておられるとのことで容態が心配されましたが、今日未明にご逝去されたとのことでした。
大変お元気に受け答えをされる御母堂様で、昔のことも気さくにお話してくださいました。また次のお正月にも楽しくお話をさせていただければ…と思っていましたが、それも叶わぬこととなってしまったことが悔やまれてなりません。
訃報というものは、いつも突然です。心の準備など到底できるはずもなく、そのことがいやでも悲しみを増幅させていきます。
せめて今は亡母様の御霊に向けて、ヨーゼフ・ハイドンの《弦楽四重奏曲第79番 ニ長調 作品76-5》から、第2楽章『ラルゴ・カンタービレ・エ・メスト』を送らせていただきます。イザイ弦楽四重奏団の演奏で、嬰ヘ長調という抑制された響きの中に流れるハイドンの優しい悲しみをお聴きいただきたいと思います。
ここに改めて、故人の御冥福を御祈念申し上げます。合掌。