ぼかし肥づくり
【畑の天気】曇り(最高気温11℃ 最低気温 1℃)
2月(如月)第2日曜日
今シーズン最強かつ最長の寒波の影響で、日本海側の各地で記録的な大雪になっている様子だが
西日本から大雪の峠は超えつつあるとの事。
南関東は雪は降らないが空気は乾燥そていて寒さは厳しい。
畑も乾いた状態で北風が冷たく体感温度をさらに下げている。
こんな寒い日の野良仕事は家のガレージでぼかし肥づくりをする。
ぼかし肥とは、油粕や鶏糞等の有機質肥料を施用する前に微生物で
ある程度まで発酵・分解させてつくった肥料の事。
有機質が土壌で分解される過程での作物の根を傷めるアンモニアガスや発酵熱の心配が少なく、
通常の有機肥料よりも効き目が早く、効果が長持ちするという特徴がある。
このぼかし肥つくりは、発酵に「酸素」を必要とする「好気性発酵方式」と
「酸素」を必要としない「嫌気性発酵方式」があり、
また、好気・嫌気の発酵にはその発酵を促進する菌の種類によって作り方が違い、
納豆菌のように発酵に酸素を必要とする菌の「好気発酵菌」と、
乳酸菌等、酸素をあまり必要としない菌の「嫌気発酵菌」に分類される。
今回のように少量(ポリバケツ1~2杯分)のぼかし肥をつくるのであれば、
嫌気発酵のぼかし肥をつくる方が切り返しの手間がかからなくてよい。
材料は、米糠、油かす、牡蠣殻石灰、黒糖、ヨーグルト、水
(今回はこれにカニ殻を追加)
水は、全体の分量の1/10で、汲み置きの水を使う。
これらを混ぜ合わせて発酵させた肥料が、嫌気性ぼかし肥。
作り方は、大まかに以下の通り。
① 米糠、油かす、牡蠣殻石灰を3:1:1の割合で
15Lのポリバケツ一杯になるように用意して、
トロ舟でよく混ぜ合わせる。
② そこに汲み置きした約1Lの水に500gの黒糖と(発酵促進剤として)
100gのヨーグルトを混ぜた液をつくる。
(発酵促進剤は、EM菌、天恵緑汁、コーランネオ等、色々とあるが、
酸素に触れずに乳酸発酵するような嫌気性発酵菌を選ぶ。
今回はヨーグルトで代用、
乳酸発酵にはある程度の糖分が必要で黒糖をとかしているが、糖蜜や三温糖でもOK)
③ ①に②をまんべんなく振りかけてよく混ぜ合わせ、混ぜた肥料が手で握ると固まり、
指で押せばパラパラと崩れるくらいの硬さが目安。
④ 45L用ポリ袋を張ったポリバケツに空気を抜くように詰め込んで
密封して仕込み完了。
今回は、2つのポリバケツを用意してこの作業を2回実施した。
夏なら1か月、冬場で2~3ヵ月で発酵肥料が完成する。
【畑の作業】
※ ぼかし肥つくり
【今日の収穫】
ブロッコリ(ハイツSP)・プチベール・寒〆ホウレンソウ(まほろば)
根深ネギ(ホワイトスター)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます