東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

忘れられないサルスベリ

2015-08-20 | 季節の花
  サルスベリというと赤というかピンクがほとんどだけど
  白いサルスベリもありますね。
  真夏の強い光の下ではとても眩しく思わず目を覆いたくなる、
  今となってはその日差しも想い出に変わりつつあるけどね。


  

     サルスベリというと忘れられない映画、「五番町夕霧楼」。
     松坂慶子じゃなくその前の佐久間良子主演の映画。



  

     水上勉の原作といえばストーリーは大体分かる。
     薄幸の少女・夕子が丹後の田舎から京都・五番町の遊郭夕霧楼に売られていく、
     夕子には幼馴染の修行僧・正順がいた。



  



     やがて夕子は母と同じ肺病を患い入院、一方正順の方は彼女を巡る
     大人たちの姿に幻滅し、やがて修行していた寺の住職と衝突、寺に放火。
     そして逮捕され留置場で自殺してしまう。



  

     新聞で事件を知った夕子は病院を抜け出し一人故郷へ、
     正順との思い出の地、小さな丘のサルスベリの下で自ら命を絶つ。


     最後の場面の小さなサルスベリ、
     想い出の中の夕子と正順をそっと見守るサルスベリ。
     1963年の映画、佐久間良子と河原崎長一郎がとてもよかった、
     サルスベリを見ると必ず思い出す古い映画。

       

コメント (2)
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