東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

♪卯~の花の匂う垣根に

2016-04-23 | 季節の花
  卯の花の、匂う垣根に時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて
  忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ。

  卯の花、ウツギの花は万葉の花。
  でもウツギの花は種類が多い、万葉人はどの花を見ていたのかな?。


  

     卯の花は万葉集には24首に登場します。
     その多くがほととぎすとセットで詠まれているとか。

     卯の花の、過ぎば惜しみか霍公鳥(ほととぎす)、雨間(あまま)も置かず、こゆ鳴き渡る   大伴家持




  

     お豆腐を作るときに出る”おから”、卯の花と言います。
     おからが白いことから卯の花みたい、、、主に関東の話らしいですが。
     ちなみに私の田舎では「きらず」、おからを切る人はあまりいませんので・・・。




  

     さみだれの、そそぐ山田に早乙女(さおとめ)が、裳裾(もすそ)ぬらして
     玉苗(たまなえ)植うる、夏は来ぬ
     『夏は来ぬ』(なつはきぬ)は、佐佐木信綱作詞。

     ウツギ(卯の花)、ホトトギス、五月雨、田植えをする早乙女、
     タチバナ、ホタル、クイナといった初夏を彩る風物を歌い込んでいますね。




  

     ウツギ(空木) ユキノシタ科ウツギ属
     髄(ずい=茎や根の中心にある部分)が空洞になっているので、
     「空ろ木(うつろぎ)」が変化して「空木」になった。


     終末から来週にかけてはっきりしない天気が続くようです。
     この時期の長雨を「卯の花腐し(うのはなくたし)」、と言います。
     卯の花の咲いているころに降りつづく長雨、
     長雨が卯の花を腐らせるとの意味。
     季語としては「花の雨」と「五月雨」との間になりますか。


     卯の花を、腐す長雨(ながめ)の、始水(みづはな)に、寄る木屑(こつみ)なす、寄らむ子もがも   大伴家持

     卯の花を腐らせる長雨の流れる水に寄ってくる木屑(きくず)のように、
     (私に)寄り付いてくれる娘さんがいたらなぁ。

                                                                   4月15日 荒川自然公園
              

コメント (2)
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