東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

精一杯美しく装ったあとは

2022-11-22 | 散歩

  散り際に精一杯装ったあと
  植物たちは静かにいっときの眠りに入ります。
  地上は今までの華々しさと違って今度はモノクロの世界
  密やかな花たちがさりげなく姿を見せてくれます。

 

   全部が黄色くなる前の青い葉も見られるイチョウ、
   これくらいが一番きれいなときかもしれない。

 

 

   これ以上赤くなれないほど赤くなったハゼの葉、
   今まで生きてきた証をこの色に変えて散っていくのでしょう。

 

 

   キキョウがまだ残っていました、
   草むらに埋もれながら朝日を浴びて輝いている姿は健気です。

 

 

   暗い木陰でほんのりと咲くサザンカ、
   ここでは陽の光を浴びることなく散ってしまうのでしょうか。

 

 

   草むらにリンドウが、ここにも陽が当たりません
   「もっと光を」、咲くに咲けないリンドウの花。

 

 

   大きな木に小さな花、コブクザクラ(子福桜)です、
   花一輪につき2~3個のサクランボがなるという、これを子宝に恵まれたものとして「子福桜」と。

 

 

   ヒイラギの花。
   そもそも日陰にトゲのある葉を茂らせているヒイラギ、よく見ると白く小さな花が。
   老木になるとこのトゲがなくなり葉も丸くなる、
   「角(かど)がとれる」、ということでしょうか。
   それを人生になぞらえる向きもあるようです。

 

 

   枯芙蓉(かれふよう)。フヨウの花が枯れた後、枝先に毛に覆われた球形の実をつける。
   とても風情があり趣きのある姿が観賞用にも愛でられ、
   俳句では冬の季語になっています。

   「芙蓉枯れ 枯るるもの枯れつくしたり」   富安風生
   「枯」と言う言葉が三か所に表現されていてその情景が浮んできます。
   ものみな枯れてしまう季節、
   でもそれは新しく生まれ変わるための季節でもあります。

 

          data:EOS70D/EF70-200 1:2.8。 撮影  11月 8日  向島百花園

          

コメント (2)
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