
旧約聖書にノアの箱舟のお話しがあります。
非常に広範囲が海のようになり長期間続いたというお話しです。
本当にあったのかと疑っていましたが、タイのチャオプラヤ川の広大な流域が冠水し、今後も1か月ぐらい水が引かないというニュースを聞いてノアの箱舟のお話しは歴史的事実に近いと思いました。
ノアの箱舟の舞台はティグリス川、ユーフラテス川の広大な流域いわゆるメソポタミアです。
大雨が降り続いたそうですから水は今回のチャオプラヤ川流域より深くなったと想像します。
近年想定外の大雨が降るような異常気象が世界で多発しています。
川は大きくても小さくても洪水を起こす恐れが高まっています。
日本の場合は堤防を高くしたり、川を深くして洪水を防ぐようにしていますが、このような対策を笑うかのように洪水は起こるでしょう。
どこに町をつくるか真剣に考えた方がいいと思います。
命にかかわる問題です。
昔は低地は水田として開発されてきました。
水田に適していたことが第一ですが、大雨で冠水し、住むには不便であったからです。
ところが今は町づくりが容易ということで低地がどんどん町になりました。
これが徒(あだ)となっています。
現代の治水技術でも低地は想定外大雨には耐えないでしょう。
想定外大雨より頻度は低いと思いますが、海に近い低地は津波にも耐えないでしょう。