北海道屈斜路湖
泥棒が多いというので町のボランティア活動で防犯パトロールが活発に行われるようになりました。
泥棒横行は日本が貧困になった証拠でしょう。
順調な人も多いのでしょうが不調な人も多いのでしょう。
生産が海外に移り、産業構造が大きく変化していますが、政治的にも個人的にも対応が遅れ、新しい仕事の創出が不十分だと思います。
景気はよくなりつつあると言いますが、日本経済の大きな波は現在はまだ谷で収益性のいい仕事や楽な仕事は少ないと思います。
町だけでなく、山林もすごいことになってきました。
北海道屈斜路湖周辺の民間や国の山林で横浜市の不動産業者と北海道清里町の林業関連業者が、自然公園法および森林法に違反して他人の木を伐採していたそうです。
この犯罪は2002年頃から行われ、被害は700本ぐらいと言われています。
違法を発見したのは環境省の職員で昨年の10月のことだったそうです。
林野庁、森林組合、山林所有者が犯罪に気付かないまま5年も経過したということは、いかに山林管理がおろそかになっているかを証明しています。
恐らくこれが日本の山林管理の実態と思います。
海外の木材が値上がりし、次第に輸入がむずかしくなりそうです。
山林管理不十分に目をつけて森林窃盗が増えるのではないでしょうか。
そのほか、山林所有者が、利益だけを重視し、伐採後の山の管理を考えないで一気に大面積を伐採する非社会的行動に出ることも増えるでしょう。
法や道徳を強調することは大切ですが、やはり仕事を創出することが重要です。
これまで日本の経済成長を支えてきた第二次産業は開発途上国に移りつつある訳ですから、第二次産業は簡単に成長しません。
この分野は今後も日本の中心産業ですが、仕事は厳しくなり、労働対価は上がりません。
第三次産業はまだ開発の余地があると思いますが、この分野での労働対価もピンきりと思います。
知的生産業はいいと思いますが仕事は楽ではありません。
単純な労働サービス分野は労働対価が厳しいと思います。
労働対価は厳しいと思いますが、どの分野も厳しくなると思いますから、今後見直すべき分野は第一次産業と思います。
農業は個人経営から組織経営に切りかえ、組織で事業企画や技術開発まで行えるようにするべきです。
崩壊状態にある林業は、森林窃盗が起こるくらいですから、そろそろ真剣に復活を考えるべきです。
人がいるかぎり人が生きるため仕事をする必要があり、その仕事に応じて経済力が決まります。
経済が弱いから仕事がないではなく、時代の変化に応じて仕事を創出しないから経済が弱いのだと思います。