都市部は庭なし狭小住宅密集地になっています。ベッドハウスの町です。大人は職場に行き、子供達は保育園、幼稚園、学校、予備校などに行きます。家に力が入っていません。町づくりという発想が町の人々にありません。
ところが今は新型コロナウイルス禍に襲われ、外出自粛、自宅待機となっています。ベッドハウスで自宅待機ですから大変です。町に人が群がらない楽しくて美しい空間があればいいのですが、そのような場所はありません。人が群がらない場所に行きたいと思えば車バス電車に乗って行かなければなりません。(注)車で観光地ではない、人が群がらない所に行くのはいい考えと思います。ただし、感染していないことがはっきりしている家族で行くのはいいが、健康状態がよくわからない友人知人と一緒に車で行くのは不安です。
スーパーに行こうものなら少なくともレジのあたりは人が群れています。スーパーは本当なら避けたい場所です。
今は人気が少ないのでまちなかの散歩は比較的安全ですが、無機質雑然とした人気のない町なんて何の魅力もありません。楽しくありません。
自宅待機してみると、住みやすい家や町が重要だと痛感します。ウイルス禍の経験知識に基づいて家や町のあり方を考え直してみるといいと思います。都市部はもっと家づくり、町づくりに力を入れるべきです。ベッドハウス、ベッドタウンは住みやすい家、町ではないと思います。