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よく町中のあるパン屋さんの前を通ります。
店も仕事場もガラス窓を通してよく見えます。
そういう時間帯だからとは思いますが、お客さんはいません。
しかし食事前の時間帯でもそれほどお客は多くないかもしれません。
仕事場ではいつもご主人が厳しい顔でパソコンを見ています。
きっと収益を改善する方法を考えているのでしょう。
最近、店を閉めている日が目立ち始めました。
その方が出費を押さえることができるのでしょう。
私はときどき店に入って買います。
この前もハイキングに行って来たような服装で入ると、おかみさんは、私が近所の梅園に行って来たと思ったのか、梅はいかがでしたかなどと明るく声をかけてきました。
このパン屋さんにはおばあさんがいて、店の周りの草花を手入れしています。
今は壁下だけの草花で淋しいですが、バラの季節になりますと壁から軒まで広がったバラのつるにきれいな花をいっぱいつけ店を飾ります。
町中のパン屋さんにご主人のロマンを感じますが、今回の不景気は非常に厳しいようです。
パン食が普及したとは言え、焼きたてのパンを近くの店で買って食べる慣習の人はそれほど多くないでしょう。
パン屋さんの前を通るたびに苦しいだろうなと思って胸が痛みます。