ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

設計者は全体構想を大切にしてほしい

2006年09月28日 | Weblog


戸塚駅東口の駅前はずいぶん前に再開発されましたが、最初からつぎはぎ細工のような統一性のない狭苦しい構造でした。
部分を担当した複数の設計者が全体構想を検討せず、部分間の微調整だけ行なったからだと思います。

駅前の土地が狭かったので、1階をバス停、2階を広場にしました。
この考えはよかったと思います。

そしてその土地を囲んで三つビルが建設されました。
これらのビルは駅に近くて非常に条件がいいと思いますが、うち二つは人々があまり行きません。
店が入っていますが、何か暗くて拒絶的で、人が行きたい、入りたいと思う構造になっていません。
1階の歩道や折角の2階の広場に広々と開かれていないからです。

道路は、車で送り迎えする人が非常に多いのですが、車が停車できる場所が狭く、道路の脇にいつも車がびっしりと並んで停車しています。

土木建築はかなりの規模ですので予算はあったと思います。
設計において全体構想が弱かったと思います。

できてしまった町をまた再開発することは容易なことではありません。

今戸塚駅は西口の駅前の再開発が行なわれています。
東口の失敗を反省して全体構想を大切にして町づくりが行なわれるといいのですが、どうなるでしょうか。

消費生活の見直しが必要

2006年09月25日 | Weblog


水源林保全の関係で昨日奥多摩の水松山(1699m)の南東尾根部の森に行ってきました。
この辺りの代表的な木はミズナラとブナノキですが、今年はどちらも種がとれませんでした。
温暖化の影響で木が弱ってきているのではないかとの説があります。
奥多摩は自然回復力があると思っていますが心配です。
気候変動、環境変動に応じて適応種が変わるだけならまだいいのですが、森が消えていくとなると非常にこわいことです。

保守的と言われるかもしれませんが、気候変動、環境変動が人々の行動の結果であるならば用心して変動を抑える工夫をした方が安全です。

そのためには消費生活の見直しが必要です。
資源エネルギーを大量に消費する生活をいい生活と思いがちですが、消費しすぎていないか、価値観を変えることで消費を減らせないか、と考えることは非常に重要なことではないかと思います。

世界の一人当たり資源エネルギー消費量の平均値と比較すると日本人の消費量は倍ぐらいです。
もし世界の人々が日本人並みの生活を目標にして頑張るとなると地球環境の悪化は大幅に加速すると考えられます。

したがって、私達は資源エネルギー消費量を減らし、世界にこの程度の消費でもいい生活が送れるということを示す必要があります。

狭い宅地の戸建住宅の側面の小さな窓

2006年09月22日 | Weblog

右側はまだ空き地ですが、その境界線から50cmのところに壁があります。

私の町では、250㎡ちょっとの宅地を2分割し、125㎡ちょっとの宅地にし、隣地境界線から壁が50cmしか離れていない建売住宅を建てる計画が問題になりましたが、その住宅が2棟ほぼ完成しました。

隣家と接する側面の窓は上げ下ろしの小さな窓です。
集合住宅の場合は窓なしになりますが、戸建の場合は隣家の壁と1mぐらいの間隔がとれますので多少の明かり取り、空気の入れ換えのため小さな窓をつけたのでしょう。
大きな窓にして窓を開けたらすぐ目の前が隣家の壁あるいは窓では嫌な気持ちになるからでしょう。

不動産会社が販売を始めてから5か月以上になりますが、まだ1棟しか売れていません。
買った人は、よいと思って買ったのではなく、親が近くに住んでおり、親の近くに住みたいと思ったから買ったそうです。
周りの住宅に比して狭苦しい、庭がない、部屋が小さい、細長い、暗いなどの問題があり、人々が買いたいと思うような住宅ではないのでしょう。
不動産会社は周りの住環境がいいことを宣伝文句にしましたが、住む人にとっては、自分の住宅の狭苦しさが目立つということになります。

不動産会社に欠けていた精神は、よい住宅をつくろう、よい町づくりに協力しようという精神でした。
合法であればいい、売れればいいと思ったのでしょう。
お客さんや町の人々が喜ばない建売住宅をつくっているようでは会社は発展しないでしょう。

なお、町内会は、従来の建築協定をやめ、地区計画のような地区全体に法的効力が及ぶ方法に切り替えるべく準備を進めています。

何かが死んだ町

2006年09月19日 | Weblog

横浜"BAY QUARTER"から見た「みなとみらい」

経済成長の象徴と見るか。
それとも何かが死んだ結果の巨大な墓石と見るか。

人間はすごいものをつくると思う反面、つくりすぎではないかとも思います。
人工環境の中で生きる時間が圧倒的に長くなっています。
この生き方が慣習となり、その結果、ますます人間は、人工環境の中に閉じこもっていく感じがします。
考え方まで人工的、反自然になっていく感じがします。

遠い将来、地球環境が非常に悪化し、完全な人工環境をつくってその中で生活するか、宇宙に脱出して宇宙船の中で生活するか、他の星に完全な人工環境をつくってそこで生活する準備を始めているのでしょうか。

横浜駅東口近くの"BAY QUARTER"

2006年09月16日 | Weblog

横浜駅東口近くにある"BAY QUARTER"

先日横浜駅の近くに行ったついでに最近できたショッピングセンター"BAY QUARTER"に寄ってみました。
横浜駅東口からそごうを通り抜け、新田間川を歩道橋で渡ったところにあります。

中途半端な空き地に敷地ぎりぎりで無理して建設した感じのビルでした。
建物の特徴は通路が緩やかな曲線を描いていることです。
そごうから見ると客船をイメージしている感じがしました。
狭苦しいと思いました。
目の前が新田間川と帷子川の合流部でちょっと水面が広がっていますからほっとします。
ビルだけですからここでのんびりと時を過ごせるという公園風の憩いの場所ではありません。

商品は装飾的、レストランは高めです。
来る人は若い女性が圧倒的に多く、次いで中年女性が多いようです。
レストランについては水辺あるいは海辺のレストランということで高級感が出せれば繁盛するかもしれません。
位置が横浜駅に近いので有利です。
現時点では周辺景観は工事中でぱっとしません。

ここからシーバス(連絡船)が頻繁に出ており、みなとみらい、山下公園に行けるようになっています。

お金と時間がかかる再開発

2006年09月13日 | Weblog


お金と時間をかけないで無計画にできた町は、結局再開発が必要になり、再開発の時により多くのお金と時間がかかります。

最初にお金と時間をかけて町の建設を計画する方がいいことは誰でもわかりますが、急いで住宅を建設したいという業者や個人の要求を押さえるほど行政は規制力を持っていません。

どこの地方自治体も幹線道路の建設で精一杯であったと思います。
町の中の道路に目が行き届きませんでしたから昔のままの道路の両側に道路に近接して住宅が並んで建ってしまいました。
自動車の交通量が多い道路でも地方自治体がやれたことは片側にガードレールをつくって幅1mもない歩道を確保することなどがやっとでした。
その歩道には電柱が立っていて歩行者の邪魔になっていることが多いと思います。

無計画な住宅の建設の放置と町の再開発という矛盾した町づくりが並行しています。
町に住んでいる人々が住みにくいと感じ、悲鳴をあげるようになって初めて地方自治体が再開発に着手できるという状態です。

人間のやることはこの程度と達観すれば気にもなりませんが、もうちょっと考えた方がいいのではないかと、住みにくい町の状態を見るにつけ思います。
地方自治体を非難するだけでなく、住人が町意識をもち、町内会などで住みやすい町、美しい町をもっと議論するようになるといいと思います。

労働人口減少問題

2006年09月10日 | Weblog


厚生労働省の発表によると、予測より早く、05年に日本の人口が自然減少に転じたそうです。
人間とは不思議なもので、人口が増えているときは増えているときで社会に悪影響があると心配し、こうして減り始めるとまた悪影響があると心配します。
変化を心配するのでしょう。
変化する結果、自分が幸福になるか不幸になるかわからないから心配するのでしょう。

会社は外国人労働者を求める動きが強いのですが、外国人を地域社会に受け入れる体制がないまま外国人労働者を増やしていきますと、地域社会では問題が起こりやすいと思います。
外国人労働者はなかなか地域社会に溶けこまず、独自の異文化社会を形成しやすいと思います。
収入が低いため質の悪い集合住宅に集まり住む傾向があります。
こういったことが差別の原因になり、余計融合をむずかしくする恐れがあります。
町の雰囲気や状態が変になってしまうことだって起こります。

労働人口が減少するから外国人労働者を導入するという会社の都合だけで外国人労働者を増やすことは問題です。
政府はどちらかと言えば抑制的に外国人労働者の導入を行なうべきです。
仮に異文化社会が形成されても人々が交流しやすい社会になるよう工夫する必要があると思います。

なお会社は、使いにくいということで高年労働力を嫌う傾向がありますが、高年の中にも肉体的にも精神的にも元気で融通がきく人が大勢います。
高年労働力についてはもっと積極的に活用方法を考えた方がいいと思います。
彼らの経験知識を生かした方が有利な仕事は数多くあると思います。

近年ボランティアが急速に増えていますが、ありあまった高年労働力が活用されていないから生じている新現象という面があると思います。
年金基金が不足と言いながら、定年という既成概念で退職を強いるのは、人口減少、老人割合増加という時代の変化に政府が対応していない証拠と思います。

省力技術は一段と重要性を増します。
幸い日本はロボットの開発が盛んですが、ロボットに代表される省力技術は需要が強まる一方でしょう。

老人は戸建に投資した方がいい

2006年09月07日 | Weblog

丘の上の集合住宅群と丘の下の戸建住宅群
遠くから見ると集合住宅の方がよく見えますが、集合住宅群の中に入ると、自分が拒絶されているように感じます。

近年集合住宅をよく買っているのはどうも老人のようです。
老人世帯が増えているからでしょう。
資産があるからでしょう。
不動産会社の宣伝が上手で老人は集合住宅がいいと思ってしまうのでしょう。

しかし集合住宅が老人に向いているかはよく考えた方がいいと思います。
私は集合住宅は老人の孤立感を助長するのではないかと心配しています。

また集合住宅は住宅の数を供給することにおいて効率的ですが、住宅や町の美しさは犠牲になっている場合が多いと思います。

住むとは住宅の中に住むだけでなく、町の中にも住むことですから、住宅や町の美しさが重要です。

老人が頑張って戸建の住宅に住むと、やがてその住宅に、あるいは少なくともその土地に若い人々が住むことになります。

しかし老人が住んだ集合住宅は、残しても若い人々は好んで住まないでしょう。
安い賃貸しアパートになってしまうかもしれません。
しかも集合住宅は建て替えがなかなかできませんから、住宅や町の美しさを取り戻すことが容易ではありません。

折角老人がその資産を住宅に投資するなら戸建の住宅に投資した方が若い人々のためになると思います。

「美しい国、日本」

2006年09月04日 | Weblog

東京奥多摩の森林の中。 その美しさに感動します。

「美しい国、日本」
安倍晋三氏の政権構想です。
日本を美しくするという考えは結構なことです。

ところで日本の自然は誰が見ても美しいと思います。

問題は人間がしたこと、つくったものです。
したがって日本が美しい国かどうかは、住宅と町を見ればわかります。

私が気にしているのは都市部の狭苦しい住宅密集地です。
美しいと全然感じません。
災害に非常に弱いと思います。
このような町は人間から美しい感性を奪い去り、自分のことしか考えない人間をつくります。
ところが安倍氏は政権構想の中で住宅と町のみにくさには全く触れていません。

大赤字の中央政府も地方政府もみにくいものです。
ところがこの問題をどうやって解決するか彼は一言も触れていません。
大借金で苦しむ政府がどうやって住宅や町のみにくさを改善できるでしょうか。
彼は美しい国づくりにお金が必要であることをよく知っているはずです。
(注)道路、空間、緑地などは地方政府が整備しないと、町は無計画な住宅密集地になります。

安倍氏は精神主義すぎるのではないでしょうか。

防災の日

2006年09月01日 | Weblog

1923年9月1日の関東大震災後の横浜馬車道
(出所)国立科学博物館地震資料室

横浜ですが、昨日いきなり下からドンと来る地震を感じました。
幸い震度が小さかったのですが、瞬時、ついに来たかと思いました。

今日は防災の日、関東大震災が9月1日に来ましたので、災害を忘れないようにということで設けられたそうです。

体に悪いことをしながら口では健康が重要と言うように、どうも私達は、住宅や町を災害に弱くしながら口で防災が大切と言っているように思います。
いかに防災グッズを買い整えても、防災訓練をしても、住宅や町の防災性が低かったら大きな災害は避けられません。

災害に関する知識が政治にしっかりと反映され、住宅や町の防災性を高めない限り、災害のニュースはいつまでも新聞テレビを賑わすだろうと思います。