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ジャコバサボテン

 母さんブログに続いて、ゴジ健さんのブログにも蝋梅の写真が載せられた。私も遅れてはならじとばかりに、我が家の庭の隅に植えてある蝋梅の写真を撮ってみた。


まだ全体で3輪ほどしか咲いていなかったが、大きく膨らんだつぼみはたくさんあった。今年はきれいに咲きそうな予感がする。これから楽しみだ。これは6、7年前に色々な苗を売っている店で買ってきた蝋梅だが、なかなか花を咲かせず、近年やっとぽつぽつと咲き始め、私たちを喜ばせるようになった。しかし、蝋梅という木は、梅という名前がついているが梅の仲間ではないそうだ。ロウバイ科という独立した種類で、中国原産なのだそうだ。英語では Winter sweet と呼ばれるそうだが、黄色い可憐な花にはその呼び名がぴったりだ・・などと我が家の薀蓄妻が教えてくれた。TVで何度か聞いたことがあるそうなので、よく知られていることかもしれないが、私は初耳で、「へえ~~」と驚いてしまった。
 その妻が今一番喜んでいるのが、玄関の下駄箱の上に置いてある「ジャコバサボテン」に花が咲いたことだ。

 

これは亡くなった母が残していったものだが、母が存命中は毎年咲いていたという。母が病に臥せってあっという間に死んでしまったものだから、妻は世話の仕方を何も聞けなかったのだそうだ。あれこれ構ってはいけないものだと思って水遣りだけは欠かさなかったそうだが、10年以上全く花が咲かなかった。そこで、4年ほど前から、夏の昼間だけ外に出すようにしたところ、一昨年末に初めてつぼみがついたものの、あいにく開花する前に落ちてしまったのだそうだ。それが去年の年末あたりからとうとう花が咲き始め、こんなにきれいなピンクの花が咲き誇るようになったと教えてくれた。私も、少し前に花が咲いているのに気づいて、「春から縁起がいいなあ」などと言ってみたところ、「そう。だからあの子の受験はうまくいくと思うよ」と、息子の合格に自信を持っている。「そうだな、吉兆だよな」と私も同じ思いをもっている。
 それにしても、ジャコバサボテンという名前は面白い。いったいどういう由来があるのか調べてみたら、「シャコバサボテン」とも呼ばれ、それは「茎節のつながりが「シャコ」を連想させるから」だとあった。「カニ」を連想させる茎節を持つ「カニサボテン」という品種もあるらしい。そう言われてみれば、「シャコ」の甲羅によく似ている。こんなに硬くて触ると痛そうな茎節からはとても想像できない、淡いピンクの花びらが可愛らしい。今までずっと、何のために置いてあるのか、名前さえも知らなかった鉢植えの植物から、こんなに美しい花が咲くとは思いもかけなかっただけに、望外の贈り物を受け取ったような気がする。何よりも母の忘れ形見に命がよみがえったようで、妻の good job に感謝している。

 母の忘れ形見といえば去年の春先、未だかつてないほどの花を咲かせたシンビジュウム、私が油断してその後水遣りを怠ってしまったために、半分近くの鉢が枯れてしまった。びっくりしてあれこれやってみてが、何の効果もなかった。今では4鉢しか残っていない。それでも、寒くなる前に2階の私の部屋に持ってきて、日の当たる場所に並べてある。


時々は水をやらなけりゃいけないし、栄養剤も挿してやらねばならない。最低限の世話くらいなら何とか私にもできるので、春になったら、ぜひ新しい芽をつけて欲しい。あわよくば花も・・・

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