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春の足音

 春の足音が、ほんのわずかではあるが聞こえてきた。日中晴れ渡った昨日、近所の土手にタンポポが咲いているのを見つけた。その横には名も知らぬ野の花も咲いていた。

 

そう言えば、今年は暖冬の影響でタンポポの開花が全国的に早いとTVが報じていたのを思い出した。冬の日差しは、強くはないがまぶしい。陽光を一身に集めたように咲いているタンポポは「春遠からじ」を予感させてくれる。なんとなく嬉しい。
 嬉しいことと言えば、2、3日前に鴨の集団の中に1羽だけ羽色の薄い、少し小ぶりのものを見つけた。あっ、と思って携帯のカメラに収めてみたのだが、どういうわけか枯れ葉に遮られてうまく撮れなかった。


私の足音に気づいてすぐに飛び立ってしまったので、この1枚しか撮れなかったのは残念だった。しかし、この小さな1羽が昨年の夏に見つけて、その姿もこのブログに載せたあの小鴨が成長したものだとしたら、実に喜ばしいことである。と言うのも、一度大雨が降って、その後ずっと姿を見かけなかったからだ。てっきりその時の濁流に飲み込まれてしまったものだと小鴨の悲運さを嘆いていただけに(鳥嫌いなのに・・)、もしこれが本当にあの小鴨だとしたら、その生命力の強さには感動する。
 新しい生命の芽吹く春は確実に近づいている。近くの公園に生えている杉の木には、もう花粉袋が膨らんでいた。

 

指で弾いてみたが、まだ花粉は飛散しなかった。私にとっては見たくもない杉花粉ではあるが、春の訪れを告げる使者だと思えば少しは大目に見ることもできる。
 
 今日はセンター試験の初日だ。息子を含め、何人かの塾生が日ごろの努力の成果を発揮する日がやってきた。生徒たちには、北野天満宮の梅干を分け与え、焦らず落ち着いてやりさえすればきっといい結果が出るからと、何度も言っておいたが、さてどうなることだろう。もうこうなったら、彼らが最善を尽くしてくれることを祈ることしかできない。息子と塾生の力を信じるのみである。

 

昨日、ふっと思いついてヒヤシンスの鉢植えを買った。「花開く」という縁起が担ぎたくなったのかもしれない。まだつぼみの状態のものが3球1鉢に入っている。開花すればピンクの花から芳香が漂うらしい。この花が開花する頃には、息子の進路に目処が立っているのだろうか。
 ゴジ健さんが、毎日息子のために元気魂を送ってきて下さるから、「何とかなる!必ず道は開ける!」、そう信じて今は春が来るのをじっと待とう。

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